ミルフィーユ(ミル・フォイユ Le millefeuille)2  millefeuilleは,「千枚の葉」を意味する言葉で,フランス語読みではミル・フォイユ.「ミルフィーユ」と発音すると「千人の娘」という意味になるそうです.3層のシュー生地,2層のペストリークリーム,その上に粉砂糖やフォンダンをまぶしたもので,ジャムやフルーツで飾られることもあります.シュー生地は実際に1,000枚でできているわけではなく,伝統的な製法によれば,最終的に729枚重なったシートとなります.

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ミルフィーユ(ミル・フォイユ Le millefeuille)2

17世紀に初めのレシピが生まれ,18世紀アントナン・カレームにより今日の形に完成されたとされ,今でもフランス人に大人気のミルフィーユ.

フランス伝統菓子図鑑(山本ゆり子誠文堂新光社)によれば,

millefeuilleは,「千枚の葉」を意味する言葉で,フランス語読みをカタカナにするとミル・フォイユ [milfœj].

日本では「ミルフィーユ」と呼ばれていますが,このように発音すると「千人の娘」という意味になるそうです.

英語読みでは[míːlfə́ːi]

 

一般にミルフィーユは,3層のシュー生地,2層のペストリークリーム(卵,牛乳,砂糖,バニラで作られる濃厚なカスタードのようなフィリング),その上に粉砂糖やフォンダンをまぶしたもので,ジャムやフルーツで飾られることもあります.
「千枚の葉」は,ケーキを構成するシュー生地の枚数の多さを表しています.実際に1,000枚でできているわけではなく,伝統的な製法によれば,生地にバターを何度も折り込みながら,3つ折りを6工程すすめ,最終的に729枚重なったシートとなります.