庭のイチハツが咲き始めて一週間ほどになります.
わが家には,シャガ,イチハツ,アヤメの三種類のアヤメ科・アヤメ属(学名 Iris:
虹の意味のギリシャ語からの属名です.虹の女神もIrisです.なぜか女神の名前の日本語訳はアイリスではなくイリスが一般的:
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2021/05/03/233743 )
の花があります.
シャガはずいぶん前から咲いているのですが---
あまりに強靱で繁殖力も強いので,半分雑草扱いになっています.ブログに載せようと思ったのですが写真も撮ってありませんでした.シャガに申し訳ない気も---.
そして,アヤメも咲き始めました.
アヤメは例年は5月に咲きはじめるので,今年は一週間以上早い.
これから一ヶ月はアヤメ属の花の季節ですね.
アヤメやアヤメ属の植物を見ると,「もう春は終わり,初夏!」という気がします.
アイリスも育てているのですが,今年,苗を購入したダッチアイリスは一週間ほど前に開花しました.三年前からあるジャーマンアイリスはまだ咲いていません.
下の写真で,ダッチアイリスの隣は,アヤメ属のごく近縁のニワゼキショウ(アヤメ科ニワゼキショウ属).小さな苗を初めて購入しました.なかなかかわいらしい花です.
アヤメ属の花たちは,どれも大好きです.
ただ,花の見分け方がまだ分かりません.やっとわが家のイチハツとアヤメが見分けられるようになった程度というお恥ずかしい状態.
https://irisresearch.berkeley.edu/phylogeny/genus-iris/
日曜日に出かけた妙法寺や,その近くの本興寺でも,明らかにアヤメ属という花にいくつか出会いました.
見分けられないので,「Picture This」の判定結果の名前を付けて写真を載せておきます.正しいかどうかは不明.例えば,ハナショウブは,今の時期にはまだ咲かないのが一般的なので,間違えているような気もします.
また,先日出かけた海蔵寺の心字池では,カキツバタも咲いていました
---ただし,カキツバタかどうかは確実ではありません.遠くからしか見られなかったし,同じ日に出かけた八幡宮平家池のカキツバタはまだ咲いていませんでした.普通,カキツバタはアヤメより遅く咲くと言われています.
アヤメ(菖蒲)を詠んだ短歌
(古今短歌歳時記より)
夕されば青きむらさき色をなみたゞ白くのみ菖蒲(あやめ)は見ゆる 伊藤左千夫 左千夫歌集
うるはしき見るにたのしく花あやめ老の腰をば痛ましめずも 窪田空穂 木草と共に
朝じめる瀬上(せのうえ)の道をあるき来てあやめの花をかなしみにけり 斎藤茂吉 あらたま
青芝のつづく窪にて咲くあやめはなやかならぬ色うごきをり 佐藤佐太郎 黄月
風の音たえたる庭に光と影あつめつつそよぐ文目草(あやめ)ひとむら 宮柊二 日本挽歌
ひと気なき午(ひる)村はずれのかなしみはあやめ花さく沼のかがよい 加藤克巳 万象ゆれて
まず白木蓮枝垂れ桜咲き菖蒲(あやめ)咲く父母の庭夢に見ている 道浦母都子 水憂
アヤメ,カキツバタについてのブログby yachikusakusaki
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/05/17/001912
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/05/18/000840
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2021/04/28/234816
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/05/10/235253
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/05/13/224329
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/05/14/225447
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/02/07/235701