いつものおんめ様(鎌倉大巧寺)の小径を通ったところ,寒咲あやめが咲いていました.
「寒咲三寸あやめ」と名札が付けられていました.花の丈が葉より短いため,「三寸」ということのようです.
アヤメの仲間で冬に咲くのは,「えらい」とか言い様がありません.冬の庭には貴重な花ですね.
そして,また,いつもの花屋さんの安売りの苗を衝動買い.購入したのはアイリスとムスカリ.
ムスカリを購入したのは初めて.
英語では,grape hyacinth と呼ばれています.確かに花はブドウのようです.
最も普及しているムスカリ・アルメニアカムMuscari armeniacumは,garden grape-hyacinthと呼ばれることも.
https://en.wikipedia.org/wiki/Muscari_armeniacum
「ムスカリ」はちょっと変わった名前にきこえますが,「おそらく麝香(ジャコウ: 英語ではmusk)の意味を持つギリシャ語由来」だとか.
Merriam-Webster.com Dictionary
https://www.merriam-webster.com/dictionary/Muscari
New Latin, from (assumed) obsolete New Greek moschari grape hyacinth, from Greek moschos musk.
新ラテン語、おそらく,使われなくなった新ギリシャ語moschari( grape hyacinth )、ギリシャ語moschos muskに由来する。
香りがよいことを強調しているような名前ですが---
現在,広く普及しているムスカリには香りがないそうです.ちょっとガッカリですね.
現在では香りの強い園芸品種も流通していますが、最も一般的なムスカリ・アルメニアカム
Muscari armeniacumやムスカリ・ボトリオイデスMuscari botryoidesには強い香りはありません。
ムスカリは,ヒアシンスとごく近縁(亜連まで同じ).
キジカクシ目 Asparagales,キジカクシ科 Asparagaceae,ツルボ亜科 Scilloideae,ヒアシンス連 Hyacintheae,亜連 Hyacinthinae,ムスカリ属 Muscari
普及種のムスカリは,日本でブドウムスカリとも呼ばれているムスカリ・アルメニアカム Muscari armeniacum.
アイリスや
https://ja.wikipedia.org/wiki/ダッチアイリス
冒頭にあげた寒咲あやめもキジカクシ目の植物ですが---
ヒアシンスやムスカリとはかなり離れたアヤメ科に分類されます.
ムスカリ,ヒアシンスと同じ「ツルボ亜科」には,オオツルボ(シラーペルビアナ),ツヅボ,ツリガネズイセンなどが属しています.
https://en.wikipedia.org/wiki/Hyacinthus_orientalis
https://ja.wikipedia.org/wiki/ツルボ
https://ja.wikipedia.org/wiki/オオツルボ
https://en.wikipedia.org/wiki/Hyacinthoides_hispanica