英勝寺のヒオウギ: 昨日とりあげたヒオウギが鎌倉・英勝寺に植えられていたことを思い出し,出かけてきました.小さい株ですが,しっかり花を咲かせていました.ヒオウギの葉が,名前の由来となった檜扇に見えることも改めて確認.雨上がりの英勝寺は良い雰囲気で,特に竹林の下草として花を咲かせていたヤブミョウガはとても素敵でした.そして境内にはモッコクの花の微かな甘い香りが漂っていました.

昨日取りあげた檜扇(ヒオウギ).

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鎌倉・英勝寺に植えられていたことを思い出し,出かけてきました.

 

小さい株ですが,(もっと大きくなるような記事が多い)

しっかり花を咲かせていました.

 

名前の由来となった檜扇.ヒオウギの葉と本当にそっくりですね.

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今の季節,英勝寺に特に目立つ植物はありません.

しかし,よい雰囲気でした.雨上がりで人が誰もいなかったせいもあります.

 

シャガやヒオウギと同じアヤメ科のヒメヒオウギスイセンが所々に咲いています.

(わが家にも,半分雑草化して咲いている強い植物)

 

クレオメトラノオ.名札でこの名前を知りましたが,どちらもあまりよく知らない花.おんめさま(大巧寺)にあったように思います.少なくともトラノオは確かにありました.

 

竹林の下草として一面に咲いていたヤブミョウガ.私の好きな花です.

 

地味ながら,庭木として尊ばれているモッコク.

小さな花がぽつりぽつりと落ちてきていました.雨上がりの境内に微かな甘い香りが漂っていましたが,おそらくこの花の匂いだと思います.

モッコクは蘭の仲間のセッコクに香りが似ているためにつけられた名前ということですから.

 

 

シャガやヒオウギ系統樹を載せておきます.昨日載せようと思って忘れてしまいました

 

ヒオウギはどちらかというとジャーマンアイリスに近い植物.

アヤメに近いとされていたシャガは,アヤメ,カキツバタとはかなり離れた位置にあって,むしろヒオウギと近縁ということが分かってきています.

ヒメヒオウギスイセンは,アヤメ族ではなく,サフランやクロッカスにより近いヒメヒオウギスイセン属.