鎌倉長谷の光則寺に行って来ました.
植物が境内狭しと植えられている光則寺.
今咲いている花,なっている実を紹介します.
(三日間続けていたキントラノオ目の植物の話題は今日はいったんお休み.明日から再開します)
山門を入る前の左手の山沿いに咲いていた花.あまり見たことがありません.調べてみるとハアザミ(葉薊).
シソ目キツネノマゴ科ハアザミ属ハアザミ(アカンサスAcanthus)
ヨーロッパでは古代ギリシアおよびローマのコリント式やコンポジット式建築の柱冠の装飾に、アカンサス葉飾りとして図案化されている
境内向かって右手には,このお寺のシンボルと言ってよい海棠があります.その前一面に連なる半夏生は、見事でした.
海棠の実
苔が一面に生えた庭石.花はコバギボウシ(小葉擬宝珠)?このような場所に?
オオバギボウシ(大葉擬宝珠)は満開.
キジカクシ目キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属オオバギボウシ
紫陽花は,傷んだ花が多くなってきていましたが,それでも梅雨の季節を華やいだものにしてくれています.
アジサイ同様,季節を代表する花・クチナシ(梔)とハナショウブ(花菖蒲).
キジカクシ目アヤメ科アヤメ属ノハナショウブ(広義)変種ハナショウブ
木に這わせたフジ(藤)は見応えのある花を咲かせますが,今の時期は実が垂れ下がっています,
マメ科マメ亜科フジ属フジ
池を見下ろすかなりの大木・タイサンボク(泰山木).花はそろそろ終わりかけています.
ノリウツギ(糊空木)は紫陽花と似たしっとりとした白花.新緑のカエデに混ざった種.特に赤が目立つ木があります.品種が違うのでしょうか?
小さな植物もかわいらしい花を咲かせていました.
ホソバノキリンソウ(細葉麒麟草)(キリンソウ?)とシモツケ(下野).どちらも優しい雰囲気の花.
ユキノシタ目ベンケイソウ科フェディムス属ホソバキリンソウ
シュウカイドウ(秋海棠)?類縁の園芸種ベゴニアと似ていて区別が私にはつきませんが,より可憐な感じです.
キンシバイ(金糸梅).おんめ様(大巧寺)に咲いているものよりずっと小さな花です.
ウリ目シュウカイドウ科(ベゴニア科)シュウカイドウ属(ベゴニア属)シュウカイドウ
光則寺前住職のお墓にキンシバイとシュウカイドウ,そして小さな実が二つ供えられていました.
前住職の植物好きを知る身内の方が供えのでしょう.
赤い実は墓地の入り口にあったヒメコウゾ(姫楮)の実.とてもかわいらしく光る宝石のように見える実もありました.
バラ目クワ科コウゾ属ヒメコウゾ
前住職の墓へのお供えのアイデアがすばらしかったので,私も真似させてもらいました.
高校の恩師のお墓です.