アガパンサス(ムラサキクンシラン)と「蘭」の名を持つラン科以外の花  鎌倉おんめ様のアガパンサスが咲き始めました.美しく元気な花で,梅雨のうっとうしさを和らげてくれます.別名ムラサキクンシラン(キジカクシ目ヒガンバナ科).キジカクシ目には,ムラサキクンシラン以外にも,ラン科以外の科に「蘭」の名前が付けられた花が沢山あります.ウケザキクンシラン,リュウゼツラン,マンネンラン,ヤブラン,スズラン,ハランの画像を集めてみました.

鎌倉おんめ様(大巧寺)のアガパンサスが咲き始めました.

アガパンサスについては昨年も解説ましたが,今日もこの話題を取り上げます.ほぼ全てが繰り返しになりますが.

 

街中でも多く見かけるようになっているアガパンサス

美しく元気な花で,梅雨のうっとうしさを和らげてくれます.

アガパンサスはさわやかな涼感のある花を多数咲かせ,立ち姿が優雅で美しく,厚みのある革質の葉が茂る様子には力強さも感じられます」アガパンサスとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版

 

原産地はアフリカ.

日本で見るアガパンサスの多くは南アフリカ原産のムラサキクンシランAgapanthus africanus (L.) Hoffmannsとのこと(ニッポニカ).

ただし,英語版ウィキペディアには,次のような解説がありました.

Agapanthus africanus

https://en.wikipedia.org/wiki/Agapanthus_africanus

"A. africanusという名前は、世界中の園芸用や出版物において、長い間A. praecoxに誤って適用されており、A. africanusとして販売されている園芸植物は、実際にはA. praecoxの雑種や栽培種である."

https://en.wikipedia.org/wiki/Agapanthus_africanus

https://en.wikipedia.org/wiki/Agapanthus_praecox

 

アガパンサスAgapanthusは属名.

ギリシャ語の「agáp(ē)+ánthos 花」(ランダムハウス英語辞典)に由来する言葉だそうです.良い名前ですね.

 

英語ではアフリカンリリーafrican lily.ただし,ユリ科ではなく

キジカクシ目 Asparagales,ヒガンバナ科 Amaryllidaceae,

アガパンサス属 Agapanthus

ムラサキクンシラン A.africanus(A. praecox?)

 

キジカクシ目には,ラン科が含まれますが,ムラサキクンシランアガパンサス)以外にも,ラン科以外の科に「蘭」の名前が付けられた花が沢山あります.

画像を集めてみました.

 

ヒガンバナ科

クンシラン属 Clivia - ウケザキクンシラン 

キジカクシ科

リュウゼツラン属 Agave - リュウゼツラン

マンネンラン属 Furcraea - マンネンラン(フルクラエア・フォエティダ)

ヤブラン属 Liriope - ヤブラン

スズラン属 Convallaria - スズラン

ハラン属 Aspidistra - ハラン

https://ja.wikipedia.org/wiki/クンシラン属

https://ja.wikipedia.org/wiki/リュウゼツラン属

https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-459

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヤブラン

https://ja.wikipedia.org/wiki/スズラン

https://ja.wikipedia.org/wiki/ハラン_(植物)