関東地方はやっと梅雨入り宣言.
いつ宣言があってもおかしくない天気が続いていましたが,晴れ間も多い日々でした.今日を逃すと宣言ができなかった?
梅雨時を彩るアジサイは,一頃の勢いを失っていて,我が家のガクアジサイ,ヤマアジサイはすっかり色あせてしまいました.
アジサイの盛りが過ぎると季節の花はお休み.
と思っていたら,八重のムクゲがもう三分咲き.例年より1週間は早いように思います.
鎌倉の街で今一番勢いがある花は,アガパンサスような気もします.数は多くないのですが,植物の勢いと花の色のせいでしょうか.所々でとても目立っています.
アガパンサスとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
「アガパンサスはさわやかな涼感のある花を多数咲かせ,立ち姿が優雅で美しく,厚みのある革質の葉が茂る様子には力強さも感じられます」
鎌倉では,おんめさま(大巧寺)の八幡宮寄りの山門の前は,ひときは華やか.
門をくぐると,小径の中頃,左手一面が紫色に.
アガパンサスは属名で,その中に幾つかの種,そして多数の園芸種があるそうですが---街中で見るものは一種類?
私には区別ができません.
日本名はムラサキクンシラン(紫君子蘭)というそうです.しかし,君子蘭とは同じ科ながら別の属.
改めて,
キジカクシ目 Asparagales,ヒガンバナ科 Amaryllidaceae,
アガパンサス属 Agapanthus
ヒガンバナ科二大勢力=ネギ亜科&ヒガンバナ亜科とは異なるアガパンサス亜科.そのたったひとつの属がアガパンサス属だそうです.
アフリカ原産.日本へは明治期には導入されたとのこと.
https://www.botanic.jp/plants-aa/agapan.htm
なお,日本語版ウィキペディアに
“ムラサキクンシランAgapanthus africanus 単に「アガパンサス」というと通常は本種のこと”
とありますが,この記述はおそらく誤り.
英語版ウィキペディアのAgapanthus africanusには,
Agapanthus africanus - Wikipedia
Agapanthus africanus 「より一般的なA. praecoxとは異なり,夏は暑くて乾燥し,冬は雨が降る気候を必要とするため,園芸植物としては適さない.また,長時間の凍結にも耐えられない」とあります.
アガパンサスとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
「南アフリカに10~20種(6〜10が正しいらしい Agapanthus - Wikipedia )ほどの原種が自生し,交配などにより300以上の園芸品種が育成されています」
として,園芸種の例も掲載.
アガパンサスとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
アガパンサスは古代ギリシャの時代からから注目されていたようです.
語源はギリシャ語 agáp(ē)愛+ánthos 花
(ランダムハウス英語辞典)
シンプルで最高のほめ言葉ですね.