今日は,晴れて暖かい春の陽射しがありました.腰越漁港では,雑魚の天日干しも.
波は穏やかで,片瀬東浜ではウィンドサーフィンを楽しむ方々が.そしてやや沖の方には一列に並んだヨット.
空き地には,オオキカタバミ.フキの葉も大きくなってきています.
地域ネコのぱんくんと花形.
昼間は霞んでいて富士を含めて遠くの山々は見えなかったのですが----
夕方になると,富士が姿を現しました.
春の海・春潮を詠んだ短歌2
(古今短歌歳時記より)
春潮の岩をめぐりてたつる音冥(くら)き思のなしといはなくに 大岡博 南麓
鰤季(ぶりどき)をすぎて鯖季(さばどき)となりにけり日に日に青む春潮のいろ 岡部文夫 寒雉集
三年ぶりに二人見てゐる入海に春の潮はほそく崩れをり 河野愛子 木の間の道
五十路はや嫗(おうな)の類にかたむくをたぎちもゆくか春の潮瀬に 山中智恵子 短歌行
つららはや冬の骨さへゆるびつつ春潮くらき沖に対(むか)
ふも 馬場あき子 説木
春の海みんと尾根みち往くほどに相模のうみのけぶりつつみゆ 島田修二 渚の日日
春の海の旅の終りや戻りゆく戻りゆく教師の職のうらさびしけれ 田井安曇 右辺のマリア
春潮になびく海藻(うみも)を想ふとき顕(た)つおもかげも遥かになりぬ 石川不二子 牧歌
耳大きな一兵卒の亡き父よ春の怒濤を聞きすましいむ 寺山修司 空には本
玄海の春の入り江は潮満ちて波ひとつまたひとつもみあぐ 阿木津英 天の鴉片