今日もよく晴れ,二三日前の強風もなし.冬とはいえ過ごしやすい1日.
鎌倉へ届け物をした帰りがけ,瑞泉寺まで足を伸ばしました.
水仙が咲いているか?というのが今日の参拝の目的.
最後の山茶花?ツバキではないと思うのですが.
臘梅が咲き始めていました!そして,梅の木のうろから育っていた万両が実をつけていました.
お目当ての水仙はというと,花をひらいていたのは数株.それでも可憐な花を楽しむことができました.
(古今短歌歳時記より)
水仙を華鬘(けまん)にしたる七少女(ななおとめ)氷まもりぬ山のみづうみ 与謝野晶子 夢の花
その翌朝おしろいやけの素顔吹く水仙の芽の青きそよかぜ 北原白秋 桐の花
冬庭の荒びし土に水仙は葉に反りうちて萌え立ちてをり 木下利玄 みかんの木
水仙はやうやく瓶にすがれたりひと月あまりもちにけるかも 三ヶ島葭子 三ヶ島葭子全歌集
ひえびえと畑の水仙青ければ怒りに燃ゆる身を投げかけぬ 前川佐美雄 大和
幼な子は通ふごとくにひとつ咲く水仙のまへゆきてこごみぬ 福田栄一 この花に及かず
水仙の茎の立ちつつ花はいつ寒さにこもり雪の日となる 千代国一 天の暁
少年ら受験に痩する教場に水仙の花白く目に立つ 馬場あき子 早笛
白水仙に降る春の雪 人は字を知りしはじめに憂い知り初む 川口美根子 双翔
花咲くを根ながら賜びし水仙の二株さげて光はゆるる 鎌田弘子 夏の日
あらたまる年なりしかば神ながら水仙の尖(さき)は白きほひつつ 大滝貞一 雪蛍