ニューイヤーケーキ/フランス  フランスの大晦日は,シルヴェスターの日と呼ばれ,牡蠣やフォアグラが振る舞われるとのこと.大晦日のケーキとして名前が挙がっていたのが, クロカンブッシュコーン.キャラメルに浸したシュークリームを積み重ねて塔を作り,さらにキャラメルで包んだもの.クリスマスを含め「盛大にお祝いしたいときに食べる」デザートのようです.積み重ねたプロフィトロールケーキ を食べるという記述も見られました.フランス人はチョコレート大好きですから.

ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ15

 

ニューイヤーケーキ/フランス

 

晦日は雨の予報は半分外れ.

朝方は雨でしたが,午前中から晴れ間見え,夕焼けも見ることができました.

 

日本の大晦日のお祝いは,地方によって異なっていましたが,昔ほどの多様性はなくなり,年越し蕎麦が全国に浸透.

英語のサイトでも,日本の大晦日料理として紹介されています.

https://edition.cnn.com/travel/article/new-years-food-traditions/index.html

https://www.allrecipes.com/gallery/new-years-traditions/

https://edition.cnn.com/travel/article/new-years-food-traditions/index.html

In Japanese households, families eat buckwheat soba noodles, or toshikoshi soba, at midnight on New Year’s Eve to bid farewell to the year gone by and welcome the year to come.

日本の家庭では,去る年に別れを惜しみ,新年を祝って,大晦日の真夜中に蕎麦(buckwheat soba noodles),またの名を年越し蕎麦,を食べる.この伝統は17世紀にさかのぼり,長いそばは長寿と繁栄を象徴している.

 

ヨーロッパの国々は,クリスマスを盛大に祝って,大晦日は簡単に済ませると思っていましたが---

ニューイヤーも,しっかりお祝いしているようです.クリスマスに比べれば小規模なものですが.

 

そこで,

ケーキを紹介してきた番外偏として,各国のニューイヤーケーキを調べてみることにしました.

今日はフランス編.

 

フランスの大晦日は,シルヴェスターの日(Le Réveillon de la Saint SylvestreまたはLe Réveillon du Nouvel An シルヴェスターは33代ローマ教皇)と呼ばれ,牡蠣やフォアグラが振る舞われるとのこと.

https://theculturetrip.com/europe/articles/11-new-years-eve-food-traditions-from-around-the-world-that-will-make-your-mouth-water

 

晦日のケーキとして名前が挙がっていたのが,

クロカンブッシュコーン Croquembouche Cone(Cône Croquembouche)

https://www.allrecipes.com/gallery/new-years-traditions/

ただし,必ずしも新年のお祝いのための定番デザートというわけではなく,クリスマスを含め「盛大にお祝いしたいときに食べる」デザートのようです.

Croquembouche Cone(Cône Croquembouche):

フランス人が盛大にお祝いするときのデザート.キャラメルに浸したシュークリームを積み重ねて塔を作り,さらにキャラメルで包む.結婚式やクリスマス,新年のお祝いの習慣であるル・レヴェヨン・ド・ラ・サン・シルヴェストルなど,特別な日に出される伝統的なデザートです.

 

なお,フランス人はチョコレートが大好きで,キャラメルではなくチョコレートで覆ったプロフィトロールケーキ profiterole cake (フランス版プチシュークリーム 

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/12/02/235455

を積み重ねたケーキでお祝いするとの記述も見られました.

https://thegoodlifefrance.com/new-years-eve-french-style/

https://www.google.com/search?q= profiterole cake


なお,フランスでは,1月の第1日曜日のエピファニー(公現祭:降誕したキリストの栄光が公に現れたこと,特に三博士の参拝を記念する祝日)が,新年のお祝いとして定着していて,その時に食べられるケーキがレット・デ・ロワ(王様のケーキ).

単に「新年のケーキNew Year’s food traditions in France, pastry」とするとこのケーキが検索されてきます.

https://travelswithmyspaniel.wordpress.com/2014/01/01/a-french-new-year-tradition-the-galette-des-rois-or-kings-cake/

ガレット・デ・ロワ(王様のケーキ)a galette des rois, or kings’ cake

クリスマスと新年のお祭りが終わると,1月の第一日曜日に祝われるエピファニー(公現祭)がやってくる.

フランス全土では,この日前後にガレット・デ・ロワ(王様のケーキ)を食べる習慣がある.ケーキの中には「フェーヴ(豆)」と呼ばれる小さな陶器の置物が焼かれており,それを見つけた幸運な人は,その日一日王様となり,紙の王冠をかぶり,幸運に満ちた新年を迎えることができる.