ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ2
シュークリーム2 シュークリームの現状/歴史
世界中で人気のシュークリーム.
アメリカでは,「シュークリームの日(National Cream Puff Day)」があります.新年早々の1月2日!
https://www.daysoftheyear.com/days/creampuff-day/
こんな風に紹介されています.
https://nationaltoday.com/national-cream-puff-day/
アメリカでは毎年1月2日に「シュークリームの日」が祝われる.フランス発祥のお菓子だが,アメリカ人にも愛されている.軽くてふんわりしたクリームたっぷりのデザートは,私たちの心を躍らせる.他のデザートは生まれては消えていくが,シュークリームは永遠のチームなのだ.そして,それには理由がある.
シュークリームはクラシックであり,エレガンスがにじみ出ている.このデザートは,私たちを古風なパリのカフェや,時にはルネッサンス期のヨーロッパへと連れて行ってくれる.シュークリームは,歴史のおいしい一口だ.
この紹介にあるように,シュークリーム(米語 Cream Puff,仏語 Choux à la crème:シユー・ア・ラ・クレーム)に欠かせないシュー生地 pâte à chouxの原型は,16世紀フランスで生まれたとされています.
ネット上では,シュークリームの誕生について,フランス語,英語,そして日本語で沢山の記事がみつかります.記事につけられている画像は,日本のシュークリームとはかなり違いますが---
http://macuisinedesaison.com/la-petite-histoire-des-choux/
https://www.tastingtable.com/1108700/the-history-of-the-cream-puff-is-shrouded-in-myth-and-mystery/
https://www.daysoftheyear.com/days/creampuff-day/
https://note.com/sawamura_ikb/n/nac63c44b5a11
内容は,ほぼ共通しています.その内の一つから:
http://macuisinedesaison.com/la-petite-histoire-des-choux/
(DeepL翻訳)
シュークリームの原形は,16世紀中頃,カトリーヌ・ド・メディチ(フランス王アンリ二世妃)に仕えたイタリアのパティシエ,ペンテレッリPenterelliによって考案された.
彼の後継者であるポペリーニ Popelini は,「Pâte à chaud(ホットペストリー」と呼ばれる火で乾燥させた生地(*)からポペリンというケーキを作った.
タレーランのパティシエであったジャン・アヴィスと,ジャン・アヴィスの弟子であったアントナン・カレームによって完成され(**),パート・ア・シューPâte à chaudと呼ばれるようになったのは18世紀のことである.
(*)天板に生地をスプーンで落とし,火の上で乾燥させたものでバータ・ショー(:熱い生地の意)と呼ばれた.山本ゆり子 フランス伝統菓子図鑑 誠文堂新光社
(**)「師匠だったジャン・アヴィスが完成させたという説が一般的」山本ゆり子 フランス伝統菓子図鑑 誠文堂新光社
ニューヨークで人気のシュークリーム:
https://www.google.com/search?q=Cream+puffs+favored+by+New+Yorkers
パリで人気のシュークリーム
「山本ゆり子 フランス伝統菓子図鑑 誠文堂新光社」によれば,
90年代には,日本で見るようなシュークリームは,パリでは,ほとんど販売されていなかったとのこと.おそらく「家で作れる物をわざわざ買うことはない」という理由からと山本さんは推測していますが---
2010年以降,ひとつのスイー ツに特化した専門店ブームがおこり,シュークリームの専門店(Popelini,Odette Paris,Dunes Blaches chez Pascal 等)も次々開店したとのこと.
「マカロン風に仕立てたシュークリーム」から,日本のシュークリームに近い物まで様々なようです.
https://www.google.com/search?q=Les choux à la crème préférés des Parisiens
日本では,どのようなシュークリームが人気なのか,私はよく知りませんが---
日本で人気のシュークリーム
https://www.google.com/search?日本で人気のシュークリーム