イチゴのケーキ3  シャルロット/シャルロット・オ・フレーズ イチゴのほかにラズベリー,洋梨,チョコレートなどが使われる,フランスで人気の冷菓.「イチゴのケーキ」というわけではありませんが,フランス語での検索で得られる画像のほとんどはイチゴ.イギリスで生まれた,焼いて熱いうちに食べられるシャルロットを,フランス人パティシエが,コンポートではなく生の果物を用いる冷製に改良し,パリで人気のデザートとなりました.

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イチゴのケーキ3  シャルロット/シャルロット・オ・フレーズ

シャルロットは,イチゴのほかにラズベリー洋梨,チョコレートなどが使われる,フランスで人気の冷菓で,

(フランス伝統菓子図鑑 山本ゆり子 誠文堂新光社 )

「イチゴのケーキ」というわけではありませんが---

 

しかし,「パリで売られているシャルロット・オ・フレーズ」を,DeepLの助けを得てフランス語に変換したのち検索してみると,

得られる画像のほとんどはイチゴ.そのため,「イチゴのケーキ3」として,掲載させていただきました.

 

https://www.google.co.jp/search? Charlotte au fraise vendue à Paris

 

シャルロットの歴史やレシピについては,上記「フランス伝統菓子図鑑」のほか,マリ・クレール ライフスタイル 食のトレンド(フランス語)に,

「フランス人に愛されるイギリスのデザート、シャルロット」

https://www.marieclaire.fr/dessert-charlotte,1239454.asp

として紹介されています.

この二つの記事から,以下,まとめてみました.

 

シャルロットは,フランスで最も人気のあるデザートのひとつですが,ブドワール(フィンガービスケット)とスポンジケーキから作られるこのおいしいケーキは、実はイギリス発祥のもの.

 

19世紀初頭に考案されたシャーロット(フランス語読みにするとシャルロット)は,ジョージ3世の妻,シャーロット王女(ヴィクトリア女王の祖母)に敬意を表して名付けられたデザートでした.

バターを塗ったスライスブレッドやブリオッシュ(バター,卵をたっぷり配合した菓子パン)を,縁がフレアになった型(シャルロット型)に入れ、フルーツコンポート(リンゴ、洋ナシ、プラムなどをシロップで煮たもの)を詰め,焼いて熱いうちに食べられました.

冷製を考案したのは,フランス人パティシエ,アントナン・カレーム Antonin Carême (1784 - 1833,ジェームズ四世に仕えた).

ブリオッシュの代わりにフィンガービスケット(ブドワール,ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール)を使い,ババロアクリームを流し入れ,冷やして固めて食べるようにしました.

はじめシャルロット・ア・ラ・パリジェンヌと呼ばれ,後に,パティシエがアレクサンドル皇帝の厨房で働いたとき、「シャルロット・ロッセ(ロシア風シャルロット)」と改名されました.

 

 

同じように,様々な果物を使った,フランスで人気のデザートに,フルーツタルト(タルト・オ・フリュイ Tarte aux fruit)があります.

「パリで売られているタルト・オ・フリュイ」で検索して得られる画像は,こちらも,イチゴは多いものの,カラント,レモン,ブルーベリー、ラズベリーなど,多彩な果実・実を用いたタルトがみつかります.

https://www.google.com/search? Tarte aux fruits vendue à Paris.