ガトーショコラ1 ガトーショコラはフランス語のGâteau au chocolat ガトー・オ・ショコラを日本風にアレンジした名前.「日本では,チョコレートを生地に混ぜ込んで焼いたケーキがガトーショコラと呼ばれています」とのことですが,フランス語Gâteauは,英語のCakeと同じ意味です.なお,英語圏でもgateauが市民権を得ていて,最近,その使用頻度が急激に上がっています.英語圏でもフランス菓子の人気が高まっていて,gateauと呼ばれるようになっている?もしそうならば,日本と同じ?

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ガトーショコラ1

チョコレートケーキの多くに,いつの間にか「ガトーショコラ」の名前がつけられるようになった気がしています.

チョコレートケーキで検索しても,ガトーショコラで検索しても同じような画像に見えますが---

https://www.google.com/search?チョコレートケーキ

 

https://www.google.com/search?ガトーショコラ

ホテルオークラのシェフパティシエの中村和史さんによれば,ガトーショコラが日本で作られるようになったのは,1980年代になってからとのこと.

 

ガトーショコラとは? | オークラだより | The Okura Tokyo

シェフパティシエ 中村 和史 1986年ホテルオークラ東京入社.

「ガトーショコラという名はフランス語(フランス語では,Gâteau au chocolat ガトー・オ・ショコラ⇒*)で,直訳すると「焼いたチョコレート菓子」という意味になり,本来は焼いて作ったチョコレート菓子全般を指します.

日本では,チョコレートを生地に混ぜ込んで焼いたケーキがガトーショコラと呼ばれています.

焼いたチョコレート菓子の発祥は1700年代のフランスまで遡ります.

日本では,1980年代に入ってから日本風のアレンジがされるようになり,現在日本で親しまれているガトーショコラが出来上がりました.

フランスのガトーショコラは日本のものと比較すると,火をしっかりと通さずにレアで濃厚なチョコレートの風味をしっかりと愉しめるお菓子として親しまれています.

日本では,一般的にチョコレート生地とメレンゲを混ぜて焼き上げるため,ふんわり,しっとりした食感と,濃厚でしっかりとした甘みのあるリッチな味わいが人気のチョコレート菓子です.」

 

 

なお,現在では,「ホテルオークラ ガトーショコラ」で検索すると,別の名前がつけられたチョコレートケーキもかなり出てきます.新しいチョコレートケーキを演出するための工夫?

https://www.google.com/search?ホテルオークラ ガトーショコラ

 

⇒* 

ガトーとは

フランス語でGâteau.

英語のCakeと同じ意味で,例えば自動翻訳で「gâteau」と入れて,日本語に翻訳すると,「ケーキ」となります.

そして,英語に翻訳すると,第1候補「Cake」.しかし第二候補に「gateau」が挙げられます.

gateauは,英語としても認められているんですね.しかも,最近は使用頻度が急激に上がっていることが,ethymonlineに示されています.英語圏でもフランス菓子の人気が高まっていて,gateauと呼ばれるようになっているのでしょうか.もしそうならば,日本と同じ?

 

gateau

https://www.etymonline.com/jp/word/gateau

フランス語の gâteau「ケーキ」から派生し、古フランス語の gastel 、フランク語の *wastil 、原始ゲルマン語の *was-tilaz 、PIE の *wes-(5)「食べる、消費する」に由来する。

 

フランス語Gâteauで検索した画像です.

https://www.google.com/search? Gâteau au chocolat