モンブラン1 日本で大人気.主なコーヒーチェーン店でも,必ずモンブランを置いています.「山をイメージするようなドーム型の形状」で,「春雨/ヴェルミチェッリのような形の栗を使用」したのがモンブラン.日本ではスポンジケーキを土台とし,甘露煮ペーストを用いたモンブランが開発されました.世界の主流がスポンジケーキやタルトを土台とするようになった基礎となったとの指摘もあります.一方,現在の日本のモンブランは,フランス式にマロングラッセを作る手法を用いたものが主流になりつつあるようです.

ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ3

 

モンブラン1 様々なモンブラン

 

日本人にとても人気のあるスイーツ,モンブラン

例えば,主なコーヒーチェーン店は,どこでもモンブランを置いています.私も,コーヒーチェーン店でたまにケーキを食べたくなりますが,その時,モンブランは選択肢の上位.

https://www.google.com/search?スターバックスコーヒー モンブラン

https://www.google.com/search?ドトールコーヒーショップのモンブラン

https://www.fashion-press.net/news/110328

 

 

モンブランは,基本的には「山をイメージするような円すい・ドーム型の形状」で,「春雨/ヴェルミチェッリのような形にした栗を使用してる」スイーツ.
「生クリームや粉糖で降り積もる雪を表現する」の条件も指摘されていますが,この条件は必ずしも守られていないように思います.また,日本では,かぼちゃやサツマイモを使用したモンブランも見かけますが,それはそれで美味しい.

 

現在のモンブランの形を作り上げたのは,フランスの紅茶店アンジェリーナの創業者アントワーヌ・ルンペルマイエールと言われています.

現在でも,パリで,そして東京で,人気店となっているようです.

アンジェリーナのモンブラン

https://www.angelina-paris.fr

 

日本に初めてモンブランを販売したのが,東京都の自由が丘にある「MONT-BLANC(モンブラン)」で,創業者の迫田 千万億(さこた ちまお)氏.

「原型となる皿盛りのデザートは中世ヨーロッパで提供されていたようです。しかし、それはフランスの一部のレストランやホテルのコース料理のデザートという位置付けで、当店のモンブランはそれを参考にはしたようですが、そもそも姿形からまるで違います」(4代目に当たる迫田直幸さん)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/192493

フランスのものとの大きな違いとしては,アンジェリーナのモンブランメレンゲを土台にしているのに対し,迫田氏のモンブランスポンジケーキを土台としたことが挙げられています.そして,世界的には現在のモンブランの土台はスポンジケーキやタルトが主流とのこと.その基礎は,迫田氏が開発したモンブランとの見解も.

https://yummybazaar.com/blogs/blog/a-guide-to-mont-blanc-chestnut-dessert

 

自由が丘MONT-BLANCのモンブラン

https://www.mont-blanc.jp/view/page/about 

なお,フランスやイタリアのモンブランは、マロングラッセを作る手法でペーストが作られているため、モンブランの色は茶色でしたが,迫田さんのモンブランは甘露煮ペーストから作られたため,黄色い色をしています.

https://column.enakawakamiya.co.jp/western/montblanc-japan-only.html

 

しかし,現在の日本のモンブランは,ヨーロッパ型の茶色のモンブランが,むしろ主流のようにみえます.

https://www.google.com/search?q東京で売られているケーキのモンブラン


一方,もちろん,フランスで見かけるモンブランは,全て茶色です.

https://www.google.com/search?q=Le Mont Blanc, un gâteau que l'on trouve à Paris