モンブラン2 モンブランの歴史:モンブランはメレンゲ菓子? モンブランが現代風になった最大の功績者は,パリのパティシエ,ルンペルマイヤーで,1903年にパティスリー「アンジェリーナ」をオープン.モンブランの改良版(生クリームで栗のピューレで覆う.焼きメレンゲの円盤の上に盛る)が店の看板商品となったとのこと.以来,「メレンゲ菓子」の位置づけにあるとのことですが,日本で売られているフランスパティスリのモンブランは必ずしもメレンゲを使っていません.日本の迫田氏の発案が世界に広まりつつある?

ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ4

 

モンブラン2 モンブランの歴史:モンブランメレンゲ菓子?

 

モンブランは,フランス,スイス,イタリア,そして日本ではよく知られたデザート菓子.

https://yummybazaar.com/blogs/blog/a-guide-to-mont-blanc-chestnut-dessert

 

その他の国では,例えばアメリカでは,まだ一般的とはいえないようです.

「Mont Blanc, a cake found in New York City」で検索してみると,沢山の画像がみつかることはみつかる.しかしあまり美味しそうではない!

https://www.google.com/search?q=Mont Blanc, a cake found in New York City

 

イタリアで原形が生まれ,19世紀中頃フランスで現在の形に近いモンブランが考案されたとされています.

https://yummybazaar.com/blogs/blog/a-guide-to-mont-blanc-chestnut-dessert

 

そして,モンブランが現代風になった最大の功績者は,パリのパティシエ,アントン・ルンペルマイヤーで,1903年にパティスリー「アンジェリーナ」をオープン.同じ年,モンブランの改良版が店の看板商品となったとのこと.

https://yummybazaar.com/blogs/blog/a-guide-to-mont-blanc-chestnut-dessert

それまでのモンブランは,栗のピューレを生クリームで飾って皿に盛ったものでしたが,アンジェリーナでは「逆転の発想」で,このデザートを提供し始め,これが人気に.

逆転の発想とは:

▽栗のピューレを生クリームで飾る

⇒生クリームのドームを春雨/ヴェルミチェッリのような形vermicelli-shaped)栗のピューレで覆う

▽皿に盛る

⇒薄いサクサクの焼きメレンゲの円盤の上に盛る

 

アンジェリーナのモンブラン

https://www.angelina-paris.fr

 

以来,フランスでは,そしてイタリアでも,モンブランは焼きメレンゲの上に盛った「メレンゲ菓子」の位置づけとなっているそうです.山本ゆり子 フランス伝統菓子図鑑 誠文堂新光社)

実際,フランスやイタリアのモンブランのレシピを検索してみると,「メレンゲ、生クリーム、栗のペーストがモンブランの主原料」と書かれたものがほとんど.

https://www.marieclaire.fr/,l-histoire-de-la-patisserie-mont-blanc-le-dessert-de-l-hiver,832520.asp

https://amapatissiere.com/blogs/news/le-mont-blanc-et-ses-secrets

しかし,「メレンゲまたはスポンジケーキ」と書いてあるものもみつかります.

https://www.hotelannecy.com/la-coupe-mont-blanc-un-dessert-gourmand-typique-de-savoie-a-decouvrir-a-annecy/

日本にモンブランを導入した迫田千万雄氏はスポンジケーキの土台を加え,ケーキとして完成させました.

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/12/06/235747?

この迫田氏の発案が世界に広まりつつあるのかもしれません.

 

現在,日本で販売されているモンブランで,その材料が記載しているサイトがありました.

https://mi-journey.jp/foodie/83371/

その記事では,フランスのパティスリが作ったモンブランのベースは,タルトまたはスポンジケーキで,メレンゲではありません!日本人むけ?それだけではないようにも.

一方,日本のお店がメレンゲやタルトを使用.

 

https://mi-journey.jp/foodie/83371/

タルト生地 https://www.nakazawa.co.jp/chiebukuro/?mode=chiebukuro12

材料(薄力粉,粉糖,バター(食塩不使用),卵,塩,など)を練って型に入れて焼き上げたもの

 

ジェノワーズ

https://seika.oda.ac.jp/column/1459/#ジェノワーズ

イタリアの都市である「ジェノバ風の」という意味で、卵白と卵黄を一緒に泡立てる「共立て」で作られるスポンジケーキの生地

 

焼きメレンゲ 

https://oeufoeufcakerecipes.com/meringuebasic/

卵白と砂糖を泡立てて作ったメレンゲをオーブンで焼いて固めたもの

 

フランス語でモン (Mont) は「山」、ブラン (Blanc) は「白」を意味し、「白い山」の意味.

イタリアでは、イタリア語で同じく「白い山」の意味のモンテ・ビアンコ (Monte Bianco).

 

イタリア側から見たアルプスのモンブランは,ドーム状ではないため,イタリアで作られるモンブランには,とがった形のものも多いとのこと.雪をイメージして生クリームで白く覆ったものも.

 

https://www.google.com/search?q=Il+Monte+Bianco,+un+dolce+che+si+trova+a+Torino,+in+Italia

 

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