チーズケーキ1 ベイクトチーズケーキとニューヨークチーズケーキ 現在の形のチーズケーキのスタイルは,ニューヨーク州を舞台に開発され,世界に広まりました.「ニューヨークチーズケーキは,見た目も味も,ポピュラーなベイクドチーズケーキとほとんど違いはない」ともいわれますが,一般的に,ニューヨーク・チーズケーキは超濃厚でリッチ,しっかりとしていながらクリーミー.クリームチーズをたっぷり使い,生クリーム,卵,砂糖で補強しています.

ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ8

 

チーズケーキ1 ベイクトチーズケーキとニューヨークチーズケーキ 同じ?違う?

 

チーズケーキも大変人気のあるケーキです.

どこのコーヒーショップ/ケーキ店にも置いてあり,またレシピも多数ウェブ上に.

 

沢山の種類があることが知られていますが---

 

チーズケーキで検索すると:

https://www.google.com/search?チーズケーキ

単にチーズケーキとある画像に加え,「ベイクトチーズケーキ」「ニューヨークチーズケーキ」「レアチーズケーキ」などの名前が並びます.

この内,「ベイクトチーズケーキ」と「レアチーズケーキ」の名前は,かなり以前から見ますが,ここ何年かの間に「ニューヨークチーズケーキ」の名前をよく見かけるようになりました.しかし,「ベイクトチーズケーキ」と見た目はあまり変わらない---

 

ベイクトチーズケーキ

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/e12b24716aad25bf5867a86c423e6d87e0614881

https://www.ozmall.co.jp/temiyage/feature/29800/

https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/sweets/detail/001357.html

 

ニューヨークチーズケーキ

https://www.google.com/searchお店で売られているニューヨークチーズケーキ

https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/sweets/detail/001357.html

 

チーズケーキの起源はギリシャと言われていますが,現在,世界中で食べられているチーズケーキの原型は,アメリカ生まれ.

元々のレシピは,東欧のユダヤ系移民が持ち込んだとされているようです.

しかし,

▽現在の形のチーズケーキに必須のクリームチーズ」の製法/滅菌した製品の開発(19世紀後半),

さらには

サワークリームを加えた濃厚でクリーミーな食感の「ニューヨークスタイルのチーズケーキ」の開発(1920年代)---

これらは,全てアメリカの,主にニューヨーク州を舞台として行われクリームチーズの商標として「フィラデルフィア」の名前がつけられましたが)これが世界中に広まっていきました.

https://www.thoughtco.com/history-of-cheesecake-and-cream-cheese-1991463

https://www.leguidedufromage.com/origine-histoire-cheesecake-zo289.html

 

従って,「ニューヨークスタイルのベイクトチーズケーキ」は「元祖チーズケーキ」の意味を持たせているようにも思われ,「普通のベイクトチーズケーキ」と取り立てて大きな違いはない?

 

日本語の解説には:

「ほとんど違いがない」とするサイトもあります.

https://kitanokashi-kafuu.com/日本で食べられるチーズケーキの種類とは?味や/

「ニューヨークチーズケーキは,見た目も味も,ポピュラーなベイクドチーズケーキとほとんど違いはありません.

もともとニューヨークチーズケーキにははっきりとした定義がなく,ニューヨークチーズケーキとチーズケーキ,どちらの名前にするかは作り手次第とも言えます」

 

「違いがある」として,「焼き方」と「クリームチーズの割合が多い」点をあげているサイトもあります.ただし,この二点は相違点ではない可能性が大.私同様素人の方がまとめた?

https://www.dining-plus.com/staffblog/blog/b4/

・一般的なベイクドチーズケーキは,オーブンできつね色になるまでしっかり焼き色を付ける製法が特徴.いっぽうニューヨークチーズケーキは,蒸すように「湯煎焼き」でじっくりと加熱するのが基本の製法.

・ニューヨークチーズケーキの方がクリームチーズの配合が多く,濃厚であることが多いようです.

最近ではサワークリームを配合する軽めのものも出ており,クリームチーズサワークリームの配合割合で食感や味わいが違ってきます.

 

一方,結論は同様に「両者は違う」としている次の英語サイトでは,この二つを相違点としていません.

”どちらも,「湯煎焼き」の手法を用いるが,ニューヨークチーズケーキは濃厚感を出すために,クリームチーズ増量に加え,生クリーム・卵・砂糖で補強” とのこと.

「超濃厚でリッチなのがニューヨークチーズケーキ」と言って良いように思われますが---

(:素人判断です.

なお,英語・仏語のサイトにも,両者はほぼ同じとしている解説もあります)

 

さまざまなチーズケーキの総合ガイド

https://greatist.com/eat/different-types-of-cheesecake#recipes

(DeepL翻訳)

New York-style cheesecake ニューヨークスタイルチーズケーキ

おそらく最もポピュラーで愛されているチーズケーキなので(少なくとも名前上は),ニューヨーク・チーズケーキから始めましょう.

一般的に,ニューヨーク・チーズケーキは超濃厚でリッチ,しっかりとしていながらクリーミーで,酸味と食感のためにクリームチーズをたっぷり使い,生クリーム,卵,砂糖で補強しています.

ニューヨーク・チーズケーキの中には,ヘビークリームの代わりにサワークリームを使うものもあります.サワークリームをフィリングに混ぜ込んだレシピは,ヘビークリームを使ったレシピよりも冷凍保存や解凍がうまくいく傾向があります.

「純粋主義者」は香料を加えることを避けますが,ニューヨーク・チーズケーキにはイチゴや他のフルーツがトッピングされているのをよく見かけます.

この美味しいニューヨークの伝統的なデザートがどこから来たかというと,東欧のユダヤ系移民がアメリカに持ち込んだそうです.そのため,ユダヤ系チーズケーキとも呼ばれ,ユダヤ系のベーカリーやデリでよく見かけます.

 

“Regular” cheesecake 「レギュラー」チーズケーキ

(一般のベイクトチーズケーキのことになります)

ニューヨーク・スタイルと称するチーズケーキの多くは,実はそうではありません.

より軽く,よりふわふわで,より甘く,ソースやキャンディーなどの飾り付けはもちろんのこと,チョコレートやフルーツなど様々な材料で味付けされていることが多いチーズケーキです.

このケーキに悪いところはありませんし(実際,おいしい!),ニューヨーク・スタイルと多くの点で共通しています.例えば,どちらもスプリング・フォーム・パンspring-form pansを用いて焼かれ,その時,通常はウォーターバスでが用いられます.

https://sallysbakingaddiction.com/cheesecake-water-bath/

どちらのスタイルも,多くの場合グラハムクラッカーやクッキークラムのクラストを使いますが,代わりに薄いスポンジケーキを使うこともあります.

しかし,どちら(似ているこの二つのチーズケーキ)も "ニューヨークチーズケーキ"と呼ぶのであれば,それは料理の定義を曖昧にしていることになります.