yachikusakusaki.hatenablog.com
メロン/マクワウリ/シロウリは同一の種で,一説ではアフリカギニア生まれとされますが,現在では起源は不明とされています.
その中でマクワウリは,インド・中国を経て,一番はじめに日本にやって来ました.
マクワウリが日本初のメロンと言って間違いではありません----が,そう言われると違和感がありますね.
「メロン」といえば,明治以降にアメリカ/ヨーロッパから入ってきた品種に限定するのが一般的.
以前は,温室育ちの高級な果物という印象があったメロンですが,現在は沢山の露地栽培品種が開発され,かなり気楽に食べられる果物になっています.
主要なメロン生産県と品種
作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 令和元年産野菜生産出荷統計 年次 2019年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
トップファイブの道県の主要な品種は次の表の通り.
https://www.alic.go.jp/content/001162859.pdf
共通して栽培されている代表品種はアンデス,クインシー.茨城・熊本という生産量1位2位の県の主要品種でもあるようです.
北海道や青森は他県とやや異なる品種を栽培しているようですが,その中では北海道の夕張キングが「夕張メロン」という高級品種として有名ですね.
ただ,この表の中には,温室栽培で育てられる,いわゆる「マスクメロン」(アールスフェボリット系)がありません.熊本のアールスはその系統ですが,マスクメロンの統計値には数えられていないようです.
マスクメロンの生産量は別に統計値が発表されていて,トップは静岡県.次いで愛知・茨城.ここに熊本県の名前はありません,
https://www.alic.go.jp/content/001162859.pdf
メロンの品種について,以下,他サイトの解説を転載します.
メロンは大好きな果物.季節が来たら,この解説を参考にしながら購入しようかと思っています.
メロンの品種
https://www.alic.go.jp/content/001162859.pdf
ネット(網目)の有無により,ネット型(*)とノーネット型に,果肉の色で緑色系と赤色系にわけられます.
比較的多くの県で作付けされている「アンデス」や「タカミ」はネット型の緑色系で,「クインシー」や「ルピアレッド」はネット型の赤肉系です.
また,「イバラキング」(ネット系,緑肉系),夕張キング(ネット系,赤肉系),「肥後グリーン」(ネット型,緑肉系),舞姫レッド(ネット型,赤肉系)などは,各県や地域のオリジナル品種です.
*メロンの網目はどうしてできる?
メロンの花が咲き終わり,交配が済んで果実が出来たばかりの頃は網目はなく,ツルツルの状態です.
このまま成長が続き,2週間を過ぎたあたりで,果実の成長速度に表皮が追いつけなくなり,まず縦に亀裂が生じます.その割れ目を保護しようとして,亀裂にそって染み出した果汁が固まり,盛り上がってきます.
さらに大きくなるにつれ,横やななめへとどんどんひびが増えていき,そのたびに固まって,最終的にはネットでおおわれたような実となるのです.
マスクメロン(温室メロン/アールスフェボリット系)
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
高級メロンの代名詞でもあるマスクメロンですが,じつは「マスク」は品種名ではなく,麝香(じゃこう)の香りがする「musk」からきています.「アールスフェボリット」など香りのよいアールス系メロンを総称してマスクメロンといい,静岡県では独自改良した高品質なものを「クラウンメロン」として出荷しています.
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
親は「アールス・フェボリット」と「スパイシー・カンタロープ」で1961年(昭和36年)に命名されました.「夕張メロン」という名前は夕張市農業協同組合の登録商標で,この農協が定めた規格基準をクリアしたものだけに付けられます.果肉はオレンジ色で甘味が強く,果汁も豊富です.ただ,日持ちはあまりよくありません.
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
大きさは少し小ぶりで果皮に細かい網が入り,果肉は緑色でややかたく,味と香りはマスクメロンに似ています.
価格がお手頃なことから人気が高く,ハウス栽培の主要品種となっています.親は「アールス系」×「不詳」.
ちなみにアンデス山脈とは関係なく,発売当初(1977年)の「安心ですメロン」という名前の候補が由来です.2015年には赤肉の「赤いアンデス」も登場しました.
クインシーメロン
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
果肉がきれいなオレンジ色のネット系赤肉メロンで,なめらかな口当たりと深みのある甘さが特徴.ジューシーで甘い香りがします.シーズンは5~7月頃.平成に入ってから普及しました.
タカミメロン(貴味メロン)
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
網目が細かくネットの盛り上がりが浅いのが特徴.果肉は緑色で糖度が15度前後と高くさわやかな甘味があります.果肉がややかためなので日持ちがよいのも魅力.1990年(平成2年)に発表されました.
レノン
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
果肉が濃いオレンジ色で,果皮に細かい網目のあるネットメロン.2005年(平成17年)に登場した品種です.果汁が豊富で甘味が強く,種の部分が少なくて果皮が薄いため可食部分が多いのが特徴.日持ちのよさも魅力のひとつです.6月上旬頃から出回ります.
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
プリンスメロンは西洋種のメロン「シャランテ」とマクワウリの一種「ニューメロン」を交配して育成した品種です.果肉は黄緑色~淡いオレンジ色で甘味が強く,果皮がツルっとしていてサイズはやや小ぶり.1962年(昭和37年)に発表され,かつてはメロン市場のシェア1位でした.1970年代以降にさまざまな品種が登場したことで生産量は減少していますが,今でも人気のあるメロンです.
ホームランメロン
https://www.kudamononavi.com/zukan/melon.htm
ホームランメロンは皮が乳白色でツルツルとしたノーネットメロンです.白肉の「ハニーデュー」と緑肉の「ハニーデュー」を掛け合わせて誕生しました.果肉も白く,口当たりはなめらかで上品な甘味があります.おもに熊本県や茨城県などで栽培されていて,出回り時期は3月から7月頃.「ホームランスターメロン」と表記されることもあります.
⇒ウリ(瓜)1. 2.
ヲウス(ヤマトタケル)は,まるで良く熟れたウリを切り刻むがごとく. 「うり」(瓜)1 - yachikusakusaki's blog
古事記,万葉集の「ウリ」は,マクワウリのことでした. 「ウリ」(瓜)2 - yachikusakusaki's blog
⇒メロン1
yachikusakusaki.hatenablog.com