カレーリーフ "NHK まんぷく農家メシ!ルッコラ”に登場したハーブたち2
一昨日まで三回シリーズで採録した"NHK まんぷく農家メシ!ルッコラ”.
二軒目 "ハーブ名人が教える!おいしいルッコラ♪エトセトラ”では,ルッコラ以外のハーブの名前が多数登場してきました.
yachikusakusaki.hatenablog.comオクサリス
チャービル
知らないハーブばかり.この四種のハーブについて少し調べてみることにしました.
第一回オクサリスhttp://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/05/14/024755
その第二回.今日は:
カレーリーフ/Curry leaf|スパイス&ハーブ検索|S&B エスビー食品株式会社
カレーリーフについては,次のサイトで知りたいことの多くがほぼカバーされていました.
植物カレーツリーについてはウィキペディア(日本語版&英語版:日本語版は英語版の主なところをまとめたような記述になっています.画像は英語版と同じ)
オオバゲッキツ - Wikipedia Curry tree - Wikipedia
料理についてはS&Bのサイト.
カレーリーフ/Curry leaf|スパイス&ハーブ検索|S&B エスビー食品株式会社 スリランカ風チキンカレー|レシピ|S&B エスビー食品株式会社 白身魚のココナッツカレー|レシピ|S&B エスビー食品株式会社
以下,上記のサイトの内容を簡単にまとめてみます.
カレーリーフは,オオバゲッキツという植物の葉です.
なぜ,ゲッキツなのかは調べきれませんでしたが,庭木や生け垣に用いる近縁の樹木に初めにゲッキツという名がつけられたようです.
漢字では大葉月橘.
英語ではCurry Tree(⇒日本語でもカレーの木).
「南インドやスリランカでは、独特の香りが料理の風味づけに欠かせないほか、枝葉がよく繁るので、生垣にも利用されています」
とのこと.
また,
「南インドでは、油を熱してホール状のスパイスを加え、香りを出したものを調理の仕上げに加える手法(テンパーリング)がよく使われますが、その際にカレーリーフも使われることが多い」
とも.
スリランカカレーは何度か食べたのですが,どれがカレーリーフの香りなのか,分かるはずもなく---.
一度,実際に使ってみる必要がありますね.
レシピは,これもS&Bのサイトに掲載されています.
スリランカ風チキンカレーの冒頭の説明で改めてカレーリーフの重要性が書かれています.
スリランカ風チキンカレー|レシピ|S&B エスビー食品株式会社
「スリランカのカレーは、カレー粉、カレーリーフやココナッツミルクなどを用いることが特長です」
カレーリーフが登場するのは調理開始のトップバッターとして:
「鍋に油を熱し,鍋に油を熱し、【A】(S&Bフェンネルシード(ホール)小さじ1,S&Bカレーリーフ2枚,S&Bシナモンスティック3cm)とみじん切りにんにく、みじん切りしょうがを炒めます」
白身魚のココナッツカレーは,スリランカ風との記載はなく,どこの国のカレーがベースになっているのか分かりませんが---
白身魚のココナッツカレー|レシピ|S&B エスビー食品株式会社
私がスリランカでよく食べたものは,むしろこちらに近かったような---
このレシピでは,カレーリーフは炒めるのではなく,煮込みを開始する前に加えています:
「トマトの水煮と缶汁を加え、煮立ってきたら火を少し弱め、カレーリーフを砕きながら加えます.続いてコンソメを加え,トマトが煮崩れるまで煮込みます」
どちらも,一回作ってみる価値がありそうです.カレーリーフに加え,様々なスパイス類とココナッツミルクを買いそろえる必要がありますが---
カレーの木.
和名正式名オオバゲッキツは
ムクロジ目 Sapindales,ミカン科 Rutaceae,ミカン亜科 Aurantioideae,ゲッキツ属 Murraya,
オオバゲッキツ M. koenigii.
ゲッキツ属はミカン亜科に分類され, DNA解析に基づく系統樹では,ミカン類にかなり近いところに位置づけられます.
https://phytokeys.pensoft.net/articles.php?id=1452 Aurantioideae - Wikipedia ミカン科 - Wikipedia
原産国はもちろんインド.
タミル語でカリヴェンプ、ヒンディー語でキトニム,シンハラ語(スリランカ)でカラピンチャ、インドネシア語でサラムコジャとのこと.