オイスター/食用牡蠣の種類1 三つのメジャーな種(世界のオイスター料理1) 世界のオイスターでは3種類がメジャーな種:パシフィックオイスター(真牡蠣),イースタンオイスター(アメリカガキ) ,ヨーロッパヒラガキです.後2種は一時資源が激減しその時導入されたのが真牡蠣.全世界で養殖され,特定のブランド牡蠣を除くヨーロッパとアメリカ西海岸の主要な牡蠣となっています.(1)日本の真牡蠣が世界に広まった経緯,(2)アメリカガキの料理史,(3)ヨーロッパヒラガキの料理史を,ChatGPTにまとめてもらいました.

世界のシーフード89

 

オイスター/牡蠣の種類1(世界のオイスター料理1)

 

世界中で食べられている牡蠣/オイスターの種は一つではありません.

日本でも真牡蠣と岩牡蠣がありますが---世界を見渡すと,主に3種類の牡蠣がメジャーな種で,

・Pacific oyster(パシフィックオイスター,真牡蠣)

・Eastern oyster / Atlantic oyster(イースタンオイスターアメリカガキ)

・European flat oyster / Belon(ヨーロッパヒラガキ)

 

日本の岩牡蠣やオーストラリアの岩牡蠣など,マイナーながら存在感のある牡蠣もあります.

 

 

食用牡蠣の主要種:学名と呼称一覧 By ChatGPT

食用牡蠣の主要種:学名と呼称一覧

学名

日本語名

英語圏での呼称

備考

Crassostrea gigas

真牡蠣

Pacific oyster

世界で最も普及.

英国で Rock oyster と呼ばれることも

Crassostrea virginica

アメリカガキ

Eastern oyster / Atlantic oyster

アメリカンオイスター”の中心種

Ostrea edulis

ヨーロッパヒラガキ

European flat oyster / Belon

欧州の在来種

Saccostrea glomerata

―(オーストラリア岩牡蠣

Sydney Rock Oyster

豪州固有のロックオイスター

Crassostrea nippona

岩牡蠣

Japanese rock oyster

日本の岩牡蠣(夏が旬)

Ostrea lurida

オリンピアガキ

Olympia oyster

北米の小型高級種

欧州のヨーロッパヒラガキ,アメリカのアメリカガキ/イースタンオイスターは,一時資源が激減.その時導入されたのが日本の真牡蠣(パシフィックオイスター).真牡蠣は今では全世界で養殖されるようになっていて,特定のブランド牡蠣を除くとヨーロッパとアメリカ西海岸の主要な牡蠣となっています.
以下,(1)日本の真牡蠣が世界に広まった経緯,(2)アメリカガキの料理史,(3)ヨーロッパヒラガキの料理史を,ChatGPTにまとめてもらいました.

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Pacific_oyster

https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-oysters

Oyster shooters

(1)Pacific oyster(Crassostrea gigas)が世界で食べられるようになった歴史  ByChatGPT

以下では真牡蠣 Pacific oyster(Crassostrea gigas:太平洋牡蠣/真牡蠣) が世界各地で食べられるようになった歴史を,アジア/ヨーロッパ/アメリカ に分けて,できるだけ簡潔にまとめます.

  1. アジア(原産地:日本・中国沿岸)
  • 歴史の要点

太古より東アジア沿岸に自生し,日本と中国が原産地とされる.

日本(特に広島,宮城)は古くから牡蠣養殖技術が発展し,筏(いかだ)式養殖・垂下式養殖の確立により大量生産が可能に.

20世紀初頭,日本の種苗(幼生・稚貝)が輸出されるようになり,以後世界の多くの国の養殖牡蠣がこの「日本産系統」を基礎に拡大した.

  • 特徴

アジアでは「地元産の牡蠣」=Pacific oysterであり,最も一般的な食用牡蠣.

 

  1. ヨーロッパ
  • 導入の流れ

19世紀末:フランスの固有種(Ostrea edulis=ヨーロッパヒラガキ)の資源が激減

 (過剰漁獲・寒波・寄生虫による壊滅的ダメージ)

日本からPacific oysterの稚貝を大量輸入(主に広島系)

 1900年代初頭〜1970年代にかけて段階的に導入.

養殖が定着し,現在ヨーロッパで「オイスター」と言えば大半はPacific oyster を指す.

  • 特徴

強健で成長が早く,在来種よりも環境ストレスに強いため普及が容易.

「岩場に付く形で大きく育つ」→ 英国では “rock oyster” として販売.

  • 現在

ヨーロッパ市場の 70〜80%以上が Pacific oyster とされる国も多い.

 

  1. アメリカ(北米)
  • 導入の流れ

19世紀後半:西海岸原産の Olympia oyster(Ostrea lurida) が乱獲で激減.

1900年代前半:

日本からPacific oysterの種苗を大量輸入し,ワシントン州オレゴン州・カリフォルニアで養殖が定着.

生育が早く大量生産向きなため,アメリカ西海岸の主力牡蠣に.

 

  • 特徴

生産量のほぼすべてが食用太平洋牡蠣.

Kumamoto oyster(Crassostrea sikamea)」も日本原産だが,現在は別の人気カテゴリーとして扱われる.

まとめ(超簡潔版)

地域

歴史のポイント

結果

アジア(原産)

元々の生息域.日本の養殖技術が発展し,20世紀に世界へ種苗を輸出.

世界のPacific oyster の「源」.

ヨーロッパ

在来種減少 → 日本から稚貝を大量導入(20世紀).

今やヨーロッパの主力牡蠣.「ロックオイスター」とも称される.

アメリカ(西海岸)

在来種枯渇 → 日本からの導入で養殖開始.

西海岸の牡蠣のほぼ全てがPacific oyster.

補足

オーストラリアで,Coffin Bay King Oystersや,Tasmanian Oystersと呼ばれているブランド牡蠣も,Pacific oyster.

 

 

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Eastern_oyster

https://www.tasteatlas.com/best-rated-dishes-with-oysters

(2)Eastern oyster / アメリカ牡蠣(C. virginica) の料理史(アメリカ料理との関係)

◆(1)北米先住民の時代からの重要食材

大西洋岸(カナダ東部〜フロリダ〜メキシコ湾)に自然分布.

先住民は生食・焼き・煮込みなどで広く利用し,

“shell midden(貝塚)”が多数残るほど主要タンパク源だった.

◆(2)17〜19世紀:東海岸の料理文化を形づくる食材へ

ピューリタン入植後,ニューヨーク(当時のニューネーデルラント),ボルチモア,ボストンなどで大規模に消費.

19世紀には「アメリカ一番の庶民のごちそう」とされ,

**オイスターバー(oyster saloon / oyster cellar)**が都市に大量に登場.

代表的な当時の料理

Oyster stew(牡蠣のクリーム煮)

Fried oysters

Oyster pie

Oyster roast(バージニア・カロライナ)

Oyster chowder

生牡蠣(生食文化は欧州より先に一般化)

◆(3)19〜20世紀:乱獲による激減 → 養殖体制へ

チェサピーク湾・ハドソン湾は乱獲と汚染で激減.

20世紀には天然資源崩壊の危機もあったため,

水産養殖・人工稚貝が整備され,現在は回復傾向.

◆(4)ガルフ・コースト(ルイジアナなど)の料理文化への定着

ニューオーリンズの牡蠣料理はすべて C. virginica が基礎.

代表料理

Oysters Rockefeller(1899)

Oysters Bienville(20世紀初)

Charbroiled oysters(Drago’s 3世代目・1980年代)

Po’ boy(フライドオイスター

→ これらの料理は C. virginica の特性に基づいて成立した料理 と言える.

 

補足

アメリカでDelaware Bay Oystersと呼ばれているブランド牡蠣もEastern oyster.

 

 

https://en.wikipedia.org/wiki/Ostrea_edulis

https://everydayfrenchchef.com/recipes/starters/assiette-dhuitres/

https://www.breizh-amerika.com/blog/belon-oysters

(3)ヨーロッパヒラガキ(European flat oyster / Ostrea edulis) の料理史

①料理史 ②味覚・調理特性 ③現代の料理 ④真牡蠣導入以前に存在した他の牡蠣

を体系的にまとめます.

 

🧭 1. 料理におけるヨーロッパヒラガキ(Ostrea edulis)の歴史

◆(1)古代ギリシャ・ローマ時代から食べられた最古級の“養殖牡蠣”

古代ローマでは最も高級な海産物のひとつ.

「牡蠣の養殖」を世界で最初に体系化したのはローマ人とされ,

紀元1世紀の文献に Ostrea edulis の養殖法 が記述されている.

名産として有名だったのは ガリア(現フランス)・ブリテン島南部・地中海沿岸.

ローマ帝国の貴族の宴席での高級食材 → 中世・近世も貴族階級に愛好.

 

◆(2)中世〜18世紀:西欧で“唯一の牡蠣”だった

当時,真牡蠣(C. gigas)はまだヨーロッパに存在せず,

「牡蠣料理=すべてOstrea edulis」 だった.

イギリス,フランス,アイルランド,オランダ,デンマークノルウェーなどで

大量に漁獲され,日常食でも高級食でも使われた.

この時代に成立した伝統料理はすべてヒラガキが前提.

 

◆(3)19〜20世紀:乱獲・病害・環境悪化で激減

19世紀のイギリスでは“牡蠣通り(Oyster Street)”が出来るほど大流行.

→ しかし乱獲と病気(Bonamia,Marteilia)で激減.

20世紀には壊滅状態となり,需要を満たすため

日本産の真牡蠣(C. gigas)が導入(フランス:1970年代)

→ ヨーロッパの牡蠣市場が一変.

 

◆(4)21世紀:マイクロ・ラグジュアリーとして復権

生産量は少ないが,

**「フランス最高級の牡蠣:フュメ・オストレア」「ブロン(Belon)」**など

ブランド化して復活.

シーフードのテイスティング文化(plateau de fruits de mer)が再注目され,

プレミアム生牡蠣として位置付けられている.

 

🎨 2. ヨーロッパヒラガキの味覚・調理特性

◆味の特徴(世界の他種との比較)

強いミネラル感(metallic minerality)

濃厚な旨味

特有のヨード香(iodine aroma)

後味にナッツのようなコク

塩味は中〜強程度

甘味は少なく,Pacific oyster(真牡蠣)より“キレのある旨味”

→ 「シャープで高貴な味」 と評される.

◆食感

真牡蠣より身が締まっており,

噛んだときの弾力と凝縮感 が強い.

◆調理特性

身がしっかりしているため加熱に耐えるが,

味の個性を活かすため 基本的には生食が最も評価される.

 

合う料理

シンプルな生牡蠣(レモン,シャロットビネガー)

軽いグリル(軽火で香りを閉じ込める)

海藻・クリーム・タイムなどの“ヨードを引き立てる香り”

 

🍽 3. 現在でもヨーロッパヒラガキを使う代表的料理

現代では多くのヨーロッパ料理店が「特定銘柄の生牡蠣」として提供している.

◆生牡蠣(生食)— 最重要

Belon(フランス・ブルターニュ) ← 世界的ブランド

Flat Oysters(UK, Ireland)

Gallagher Special, Kelly Galway(アイルランド

Norwegian flat oysters (Flate østers)(ノルウェー

 Mali Ston oysters (Malostonske kamenice)(クロアチア

など

Plateau de fruits de mer(魚介盛り合わせ)に必ず登場する.

 

◆軽い火入れ料理(現代フレンチなど)

Huîtres plates grillées(ヒラガキの軽いグリル)

Huîtres plates pochées(ポシェ)

Huîtres plates à la crème d’algues(海藻クリーム添え)

主目的は“香りを立たせ,適度に身を締める”こと.

 

◆スープ・蒸し料理(伝統的だが現在は少数)

Oyster stew(イギリス)

Irish oyster soup(アイルランド

※ただし現在は,価格・希少性から高級店でしか使用されない.

 

🌍 4. 真牡蠣導入以前にヨーロッパにいた牡蠣は?

ヨーロッパの「在来種の大型食用牡蠣」は ほぼ Ostrea edulis のみ だった.

ただし他にも“食べられた可能性のある小型種”は存在する.

 

◆(A)主な在来種 — 事実上の唯一種

Ostrea edulis(ヨーロッパヒラガキ)

→ 古代から近代まで,西欧料理に使われたほぼ唯一の牡蠣.

◆(B)その他:食用とされることはあっても“主役ではなかった”

以下はヨーロッパ沿岸に自然分布するが,

小型・殻が薄い・漁獲効率が低いため歴史的に主食材とはされなかった.

Ostrea stentina / O. equestris(小型ヒラガキ類)

地中海〜北アフリカ沿岸に生息

食用記録は一部あるが,商業的価値はほぼなし

Ostrea lurida(オリンピアオイスター

北米西海岸が原産でヨーロッパには自然分布せず

“同じ属の小型種”として比較されるがヨーロッパ原生種ではない

 

→ よって,

ヨーロッパの歴史的な牡蠣文化は「ほぼ純粋に Ostrea edulis の文化」 と表現できる.

 

⭐まとめ(最重要ポイント)

Ostrea edulis は古代ローマ以来の最古の養殖牡蠣.

19世紀までヨーロッパで食べられた牡蠣はほぼ全てこの種.

味は「ヨード香+濃厚な旨味+締まった身」という独特の高貴な風味.

現代ではBelonを中心に高級生牡蠣として提供.

真牡蠣(C. gigas)は20世紀に導入された“比較的新しい移入種”.

ヨーロッパで真牡蠣導入前に一般的に食べられたその他の牡蠣は ほぼ存在しない.