鎌倉の大町に所用で出かけました.
夏は,春に比べるとずっと花が少ない季節ですが---.街では,そして立ち寄った安国論寺では,数々の花に出会うことができました.
今日は,その画像を並べていきます.
まず.街路樹として,また,道沿いのお宅,寺院の境内と,どこへ行っても見かけると言ってよいサルスベリ.

夏の花と言えば,ムクゲもその一員に数えてよいでしょう.秋にも花開くので,夏の花と断定すると異論も出そうですが.

見るのは二回目,ヤノネボンテンカ.

ムクゲ/フヨウと同じアオイ亜科.花は似ていますね.
ただし,ムクゲ/フヨウの属するフヨウ属(Hibiscus)とは別属の南アフリカ原産の花.
小さな余り目立たない花も.
シロバナイヌタデ,ミツバオオハンゴンソウ,メマツヨイグサ,そして,クサギ.クサギは,木はかなり大きくなります.




夏場の平日は奥までの参拝が出来ない妙法寺.門前にはタカサゴユリが満開でした.

安国論寺では,ミソハギ*が咲いていて,手水舎にも一枝供えられていました.
(*PictureThisの判定では,エゾミソハギ)

ミソハギは,漢字では禊萩.
お盆に供えられる花としてよく知られています.
お盆にミソハギがよく供えられる理由.by ChatGPT
日本のお盆に**ミソハギ(禊萩)**がよく供えられるのには、いくつかの宗教的・文化的な意味があります。以下にその理由を詳しく解説します。
🔹1. 浄化の象徴(禊の意味)
ミソハギという名前の由来には、「禊(みそぎ)萩」の意味があるとされています。
「禊」=けがれを祓い清める行為
古くから水や植物には穢れを払う力があると信じられており、ミソハギはその代表的な植物のひとつでした。
お盆では、先祖の霊を迎えるにあたって、身の回りや仏壇を清める意味でミソハギが使われたのです。
🔹2. お供えの水を清める役割
伝統的な風習では、**ミソハギの枝に水をつけて、仏前や位牌にその水を振りかける(はじく)**ことが行われていました。
これは「精霊棚(しょうりょうだな)」や「迎え火・送り火」などの場面で、霊を清め、気持ちを整える儀式です。
この行為は「水向け(みずむけ)」と呼ばれ、霊を供養する重要な一環とされています。
🔹3. お盆の時期に開花する植物である
ミソハギは、ちょうど7月〜8月の旧盆の時期に紫紅色の花を咲かせる多年草です。
そのため、季節感もあり、お供えとして自然に受け入れられてきたという背景もあります。
🔹4. 地域によっては特に重視される
特に東日本や浄土宗・天台宗系の地域では、ミソハギを用いた「水施餓鬼(みずせがき)」の儀式が行われることがあります。
この儀式でもミソハギの枝を使って水を施すことで、無縁仏や餓鬼に対する供養を表します。
📝まとめ
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理由 |
内容 |
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禊の象徴 |
穢れを祓う植物として尊ばれた |
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水向けの儀式 |
仏前を清めるために使用 |
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季節との一致 |
お盆の時期に咲く花である |
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供養の道具 |
餓鬼や無縁仏への水施餓鬼にも使用 |



