ミソハギ&夏の鎌倉大町で出会った花  鎌倉大町を1時間ほど散策し,街の夏の花の写真を撮ってきました.数えてみると15種類.サルスベリ,ムクゲ,フヨウ,シロバナイヌタデ----.最後の安国論寺には,ミソハギが沢山咲いていて,手水舎にも供えられていました.ミソハギは漢字で禊萩で,穢れを祓う植物として古来から尊ばれてきました.花の時期であるお盆のお供えとして,今でもよく用いられる花ですね. 

鎌倉の大町に所用で出かけました.

夏は,春に比べるとずっと花が少ない季節ですが---.街では,そして立ち寄った安国論寺では,数々の花に出会うことができました.

今日は,その画像を並べていきます.

 

まず.街路樹として,また,道沿いのお宅,寺院の境内と,どこへ行っても見かけると言ってよいサルスベリ

 

夏の花と言えば,ムクゲもその一員に数えてよいでしょう.秋にも花開くので,夏の花と断定すると異論も出そうですが.

 

見るのは二回目,ヤノネボンテンカ

ムクゲ/フヨウと同じアオイ亜科.花は似ていますね.

ただし,ムクゲ/フヨウの属するフヨウ属(Hibiscus)とは別属の南アフリカ原産の花.

 

小さな余り目立たない花も.

シロバナイヌタデ,ミツバオオハンゴンソウ,メマツヨイグサ,そして,クサギクサギは,木はかなり大きくなります.


夏の花壇の定番,マリーゴールドキンギョソウ

サルビアブルーサルビア

そして,ニチニチソウトレニア

 

夏場の平日は奥までの参拝が出来ない妙法寺.門前にはタカサゴユリが満開でした.

 

安国論寺では,ミソハギ*が咲いていて,手水舎にも一枝供えられていました.

(*PictureThisの判定では,エゾミソハギ

 

ミソハギは,漢字では禊萩.

お盆に供えられる花としてよく知られています.

 

お盆にミソハギがよく供えられる理由.by ChatGPT

日本のお盆に**ミソハギ(禊萩)**がよく供えられるのには、いくつかの宗教的・文化的な意味があります。以下にその理由を詳しく解説します。

 

🔹1. 浄化の象徴(禊の意味)

ミソハギという名前の由来には、「禊(みそぎ)萩」の意味があるとされています。

「禊」=けがれを祓い清める行為

古くから水や植物には穢れを払う力があると信じられており、ミソハギはその代表的な植物のひとつでした。

お盆では、先祖の霊を迎えるにあたって、身の回りや仏壇を清める意味でミソハギが使われたのです。

 

🔹2. お供えの水を清める役割

伝統的な風習では、**ミソハギの枝に水をつけて、仏前や位牌にその水を振りかける(はじく)**ことが行われていました。

これは「精霊棚(しょうりょうだな)」や「迎え火・送り火」などの場面で、霊を清め、気持ちを整える儀式です。

この行為は「水向け(みずむけ)」と呼ばれ、霊を供養する重要な一環とされています。

 

🔹3. お盆の時期に開花する植物である

ミソハギは、ちょうど7月〜8月の旧盆の時期に紫紅色の花を咲かせる多年草です。

そのため、季節感もあり、お供えとして自然に受け入れられてきたという背景もあります。

 

🔹4. 地域によっては特に重視される

特に東日本や浄土宗・天台宗系の地域では、ミソハギを用いた「水施餓鬼(みずせがき)」の儀式が行われることがあります。

この儀式でもミソハギの枝を使って水を施すことで、無縁仏や餓鬼に対する供養を表します。

 

📝まとめ

理由

内容

禊の象徴

穢れを祓う植物として尊ばれた

水向けの儀式

仏前を清めるために使用

季節との一致

お盆の時期に咲く花である

供養の道具

餓鬼や無縁仏への水施餓鬼にも使用