くず餅 くず餅は,かなりよく食べた和菓子ですが,川崎大師前や池上本門寺周辺などの,限られたお店にしか置いていないように思います.初めてくず餅を作ったと言われる亀戸船橋屋の作り方は「只のでん粉を使用するのではなく,地下天然水を使ってでん粉質を15ヶ月ほど乳酸発酵させ,じっくりと熟成させたものを使用する」とのこと.くず粉は使用していませんが本物の和菓子です.関西ではくず粉を使用したくず餅も売られていますが,関東のくず餅に比べると流通量は圧倒的に少ない?

くず餅は,よく見かけるように思っていましたが,わらび餅はどこでも手に入るのに,くず餅は意外と手に入りにくい.

つい最近まで住んでいた鎌倉でも,わらび餅はかなり多くの和菓子店で扱っているのに対し,

https://sarah30.com/わらび餅?station=1423

くず餅を扱っているお店はほとんどないようです.

ネット上でみつかった源吉兆庵の「鎌倉くず餅」は,現在販売がないのか,源吉兆庵のサイトには掲載されていません.

https://keikei-mile.hatenablog.com/entry/2019/02/26/231531

 

「よく見かけるように思っていた」のは,以前,川崎大師前のくず餅を,必ず持ってくるお客様がいたせいだと思います.

https://kuzumochi.com/

川崎大師前と同じぐらいくず餅のお店が並ぶことが知られているのが池上本門寺周辺とのこと.

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO22621140U7A021C1NZ1P01/

 

よく知られているように,関東地方でよく食べられるくず餅は,葛の根から採られるくず粉を用いたものではありません.

初めてくず餅を作ったと言われるのが,亀戸近くに店を構える船橋屋.

「亀戸近くは小麦の産地で原料がたやすく入ったため小麦でん粉を使って工夫した.只のでん粉を使用するのではなく,地下天然水を使ってでん粉質を15ヶ月ほど乳酸発酵させ,じっくりと熟成させたものを使用する」とのこと(事典和菓子の世界 岩波書店

この独特の食感を持たせるための技術は生半可ではない.

 

ワラビでん粉を使用していないわらび餅が偽物というわけではありません.

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/04/06/235345

同様に,くず粉を使用していないくず餅は,伝統の技術に支えられた本物の和菓子.くず粉を用いないくず餅の本物度はわらび粉を用いないわらび餅以上?

 

なお,くず餅にも,葛でん粉を使った商品があり,主に関西地方で売られていますが,ネット検索するかぎり,商品としての流通は,小麦粉を用いたくず餅に比べ,圧倒的に少ないように思います.葛桜はかなりよく見かけますが---

https://macchamilk.com/kamekudo_kuzumochi_shiro/

https://www.google.com/search?葛桜 名店

 

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO84578370Z10C15A3AA1P00/

 

くず粉の作り方

https://nakasyun.ocnk.net/page/3

 

クズ