ウェブ・書籍を頼りにスイーツの歴史を調べるシリーズ26
フランスのチョコレートデザート2
フランスのガトー・オ・ショコラ
日本でも,フランス語のガトーショコラという名前のケーキがどこでも見られるようになってきました.
https://www.google.com/search?ガトーショコラ
昨日も取り上げたように,
フランスのガトーショコラについて,フランス伝統菓子図鑑(山本ゆり子)は,次のように書いています,
「フランス人は,老若男女問わずチョコレートが大好きだ.ママン(ママ)が手作りするデザートの筆頭に挙げられるのがガトー・オ・ショコラ.
呼び名はレシピによって『フォンダン』だったり,『モワルー』だったりするが,チョコレートをたっぷり使ったこのケーキは不動の人気ぶりである.
呼び名がいくつもあるようですが,それぞれをネット検索してみると,『モワルー』と『フォンダン』は,同じような画像が得られます.『ミ・キュイ』は,どの画像でもチョコレートが流れでています.
モワルー・オ・ショコラ
https://www.google.com/search? moelleux au chocolat
フォンダン・オ・ショコラ
https://www.google.com/search? fondant au chocolat
ミ・キュイ・オ・ショコラ
https://www.google.com/search? mi-cuit au chocolat
検索で得られる画像からすると,モワルーとフォンダンの違いは微妙.ミ・キュイは中のチョコレートが最も柔らかそうです.
フランス人でも,この三つのガトーチョコラをはっきり区別している方は,それほど多くないのかもしれません.三つの違いを解説したフランス語のサイトがありました.
材料や製菓プロセスが、当然異なりますが,中でも大きく異なるのが焼き時間とのことです.日本のガトーチョコラに最も近いのはモワルー・オ・ショコラかな?と思われます.
以下,DeepL翻訳で.
Quelle est la différence entre fondant, moelleux et mi-cuit au chocolat ?
par Angèle Massé
フォンダン、モワルー、ミキュイ・オ・ショコラの違いは?
アンジェ・マッセ
チョコレートとケーキのファンの皆さん!
モワルー(しっとり),フォンダン,ミ・キュイ・オ・ショコラの違いがわかりますか?答えがノーなら,この記事でお答えしましょう!
----
モワルー・オ・ショコラ
この3つのケーキの中で,チョコレート・モワルーは焼き上がりに最も時間がかかる(約35~40分).どちらかというとcake au chocolatに近く,エアリーで少ししっとりとした食感.膨らんで厚くなるケーキです.通常,丸いケーキ型で焼かれる.
フォンダン・オ・ショコラ
フォンダンショコラは,約15~20分の中間的な焼成時間が効果的である.中心は水っぽくなく,しっとりとした半生状態である.食感はソフトと半熟の中間である.あまり膨らまないので,モワルーショコラよりも平らである.
ミ・キュイ・オ・ショコラ
ミキュイは調理時間が短く,7~10分しかかからない.ケーキを半分に切ると,チョコレートが溶岩のように真ん中を流れ落ちる.チョコレートのクーランは,赤い果実のクーリ,ピスタチオ,プラリネ,キャラメルなど,他のもので代用することもできる!一般的には,マフィンやラメキンの大きさに分けて作られる.
なお,上記モワルー・オ・ショコラの解説の中に,cake au chocolatとあります.
これは,チョコレートパウンドケーキをさしているようです.フランス語で,Cakeはパウンドケーキのこと,Gâteauが日本で言うケーキと聞いています.
https://www.google.com/search? cake au chocolat
なお,この記事では,モワルー≠フォンダン≠ミ・キュイとされていますが,一般的には
モワルー≠フォンダン≃ミ・キュイと見なされているようです.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/02/16/235253