日中,とても暖かな風が吹いた今日,明月院へ行った来ました.
まだ,11月で,カエデの紅葉にはやや早い時期でしたが,晩秋の風情は十分楽しめました.
北鎌倉駅を降りてすぐの円覚寺.山門手前のカエデは,とても美しく紅葉していました.
カエデの紅葉は,品種によって大きな差があります.
名月通り横の川.
明月院に到着.
カエデの紅葉は,まだこれからかと思いますが,木によってはかなり色づいていました.
本堂横の建物の前のカエデが最も紅く色づいていました.
明月院と言えば,「悟りの窓」を思い浮かべる方も多いかと思います.
本堂後庭園へは,寄付金を払うことで3時まで入園できます.
後庭園から見た悟りの窓もなかなか.
カエデの紅葉はまだ先?でも気持ちの良い庭園です.
秋咲きのリンドウ.日本に古くからある品種(多分).「ササリンドウ」と呼ばれることも.
明月院境内では,お地蔵さんが数多く見られます.
一番奥のカエデは,見応えがあります.紅葉はまだこれからとは言え.
カエデの木の幹.かなり太い.
炭焼き窯と井戸.
本堂後庭園をあとにして,境内を散策.
ここでもお地蔵さんに沢山出会えます.
実は花はそれほどありませんが,ナンテン,センリョウの実,サザンカの花が所々にあります.黄色い花は多分メランポジウム.
カエデ/モミジを詠った短歌.
以前に掲載しましたが--一部再掲します.
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/11/11/235149
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/11/12/235102
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2022/11/13/233326
我が宿にもみつ蝦手(かへるで)見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし 田村大嬢(たむらのおおいらつめ) 万葉集巻八 一六二三
子持ち山若かへるでのもみつまで寝もと我(わ)は思(も)ふ汝(な)はあどか思(も)ふ 作者不詳(東歌) 万葉集 巻一四 三四九四
このたびは幣(ぬさ)もとりあへず手向山もみぢの錦神のまにまに 菅原道真 古今集 四二〇 (小倉百人一首)
小倉山峰の紅葉ば心あらば今ひと度のみゆき待たなむ 藤原忠平 拾遺集 一一二八(小倉百人一首)
あらし吹くみむろの山のもみじ葉は龍田の川の錦なりけり 能因 後拾遺集 三六六(小倉百人一首)
もみぢ散る野原を分けて行く人は花ならぬまた錦着るべし 西行 山家集
見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ 藤原定家 新古今集
松を植ゑ楓を移し新室の庭のたくみは今成りにけり 正岡子規 子規歌集
木がらしにふきなびかへりかへるでの紅葉の諸葉葉先ちぢれて 三ヶ島葭子 三ヶ島葭子全歌集
秋ふかくかへで全身もみぢしてこのはげしさはこゑ伴わず 高野公彦 水行