そら豆1  ソラマメが美味しい季節.莢のまま焼いて食べるのがお薦めです.鹿児島・千葉・茨城が収穫量ベストスリーで,それぞれ栽培品種に工夫があるようです.野菜としてのそら豆は.「未熟豆」を食べる点で,枝豆,莢豌豆などと同じ.ビタミン,ミネラルが豊富で,もちろんタンパク質・デンプンもバランス良く含む栄養食品で,枝豆に匹敵すると言って良いでしょう.

ソラマメが美味しい季節になりました.

築地場外市場のサイトの宣伝文句は次の通り:

空に向かって育つことからその名がついたソラマメ.

新鮮なうちに,さかから取り出して少量の塩と酒で茹でましょう.茹で過ぎは禁物!食感も風味も損なうので注意しましょう.

でも,青果店の方のおすすめの調理法は「さやごと焼く」.豆がふっくらとして青臭さが和らぐのでおすすめです.

 

わたしも,農家の方に教わってここ二十年来,「さやごと焼く」です.簡単で美味しい.焼いてすぐ食べないと,やや硬くなるのが欠点ですが.

ネット上でも沢山紹介されています.

https://www.google.com/search?莢ごと焼いたそら豆

NHK今日の料理の方法は次の通り:

https://www.kyounoryouri.jp/recipe/44305_さやごと焼きそら豆.html

つくり方

1 そら豆はさやごと魚焼きグリルに並べて,強火で約15分間,さやの両面に焦げ目がつくまで焼く.または,アルミ箔(はく)にのせて,オーブントースターで焼いてもよい.

2さやから出し,塩をふって食べる.

全体備考

◎そら豆◎

若い豆は甘くてみずみずしく,しっかり育った豆はでんぷんが多くてホクホク.さやから出すと鮮度が落ちやすいので,さや付きを買い求め,2~3日間以内に食べるとよい.

 

野菜としてのそら豆は.「未熟豆」を食べる点で,枝豆,莢豌豆などと同じですね.この稿の最後尾に示すように,ビタミン,ミネラルが豊富で,もちろんタンパク質・デンプンもバランス良く含む栄養食品です.

様々な品種が開発されているようですが,生産第1位の鹿児島県では「陵西一寸」,第2位の千葉県では「打越みどり」という品種が有名なようです.

https://ippin.gnavi.co.jp/article-16546 https://www.e-taneya.com/item/008434 https://www.furusato-tax.jp/product/detail/12205/4606163

なお,空に向かって育つソラマメですが,収穫の目安は,「横向き~下向きになってきた頃」
 

 
ソラマメは,未熟豆を野菜として食べるのが主流ですが,もちろん乾燥豆もあり,こちらが豆本来の食べ方かもしれません.しかし,日本では完熟の乾燥豆の生産はほとんど行われず,ほぼ全て輸入品だそうです.
なお,未熟豆が沢山採れたときには,そのまま乾燥マメにすると,長持ちするとのこと.https://cookpad.com/recipe/6271049
 
以下の日本豆協会の画像ではソラマメは,「蚕豆」としています.漢語になります.現代中国語でも蚕豆が使われています.

そら豆 乾燥豆 レシピ


そら豆の栄養成分
三大栄養素,ミネラル
そら豆は,タンパク質と炭水化物が豊富な豆で,その点はアズキやインゲンと同様ですが,タンパク質の量はアズキ,インゲンを上回ります.よく食べる未熟の豆は,カルシウムはやや少なめですが,全体として,栄養豊富で知られる枝豆に匹敵すると言って良いでしょう.

ビタミン
ビタミンB群が多いことは,豆類全般に言えることです.未熟豆は,ビタミン含有量でも枝豆に匹敵します.乾燥豆にないビタミンCを含む点も,枝豆同様です.

食物繊維,脂肪酸等.
デンプンが多く,トリアシルグリセロール(TG)が少ない豆になります.食物繊維量は普段食べている未熟豆では枝豆には及ばないものの,しっかり含まれています.