えんどう(豌豆)1  乾燥したエンドウ豆をあまりありませんが,サヤエンドウや冷凍グリーンピースはいつでも手に入ります.生産量第1位は,サヤエンドウが鹿児島,グリーンピースが和歌山.乾燥豆の栄養成分は,アズキやインゲンと大きな違いはありません.サヤエンドウ,グリーンピースは,栄養という点ではトップクラスの野菜.枝豆には及びませんがタンパク質が豊富.ミネラルはホウレンソウと比べても,遜色ないと言ってよいでしょう.そして,注目されるべきは食物繊維.グリーンピースはゴボウ,枝豆を上回っています.

先日来,話題としてきた豆.アズキとインゲンを取り上げました.

アズキ(小豆)

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/04/18/235722

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/04/19/115500

インゲンマメ隠元豆)

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/04/26/235619

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/04/27/235440

https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/04/29/000024

 

今日・明日はエンドウ(豌豆).

 

https://www.mame.or.jp/syurui/feature/syurui_11.html

 

アズキやインゲンマメは,甘煮が似合う豆です.

それに対し,エンドウマメは,ウグイスマメ青豌豆を柔らかく甘く煮た食品)があるものの----

乾燥したエンドウ豆を見ることはほとんどなく,わが家の近くのスーパーにはおいてありません.農水省でも,乾燥えんどうの収穫量の統計はもっていないようです.
 
日本豆類協会によれば:
えんどうは,古くから人類と関わりの深い豆類の一つで,起源はメソポタミアと考えられています.
我が国には,中国を経由し,遣唐使(けんとうし)によって9~10世紀頃にもたらされたといわれています.----
我が国における本格的な栽培は明治に入ってからで,いろいろな品種が欧米各国から導入され,全国各地で生産が始まりました.----
乾燥豆として使用される子実用えんどうは,主に北海道で,明治の後半からヨーロッパへの輸出用として多く栽培され,昭和初期には3万haになりました.現在は北海道の上川地方を中心にわずか数百haの栽培となっています.現在の乾燥豆の大半は輸入品で,カナダ,イギリス,中国などから輸入されています.
 
 
 

乾燥豆とは異なり,

サヤエンドウや冷凍グリーンピースはいつでも手に入ります.

生産量第1位は,サヤエンドウが鹿児島,グリーンピースが和歌山.関東地方の生産が少ないのがやや意外.

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/


乾燥エンドウマメの栄養成分は,アズキやインゲンと大きな違いはありません.

炭水化物が多いのが特徴的な豆ですが,ダイズには及ばないもののタンパク質も豊富で,ミネラル,ビタミンB類もしっかり含まれていてます.そして,豆類の食物繊維の量は,食品の中でトップクラス.(ただし,乾燥豆の場合,他の食品と比べるときには,水が少ないことを考慮して比べる必要があります.食べるときには,水を加えた調理後の場合がほとんどですから.目安として1/3をかけた量を,水が多い他の食品と比較すれば良いかと思います)

 

サヤエンドウ,グリーンピースは,栄養という点ではトップクラスの野菜と言えます.多量に食べる機会は少ないと思いますが.

タンパク質が多い野菜は珍しい.多いといわれるブロッコリー(4.3グラム/100グラム)とそれほど違わない.枝豆(12グラム/100グラム)には及びませんが.

ビタミン,ミネラルはホウレンソウと比べても,遜色ないと言ってよいでしょう.カロテンや葉酸は劣っていますが.ビタミンB群は野菜としては多い.

そして,注目されるべきは食物繊維.グリーンピース(7.7グラム/100グラム)はゴボウ(5.7グラム/100グラム)を上回っています.枝豆は5グラム/100グラム.

 

https://fooddb.mext.go.jp/search.html