レンズ豆1  日本ではあまり見かけませんが,世界では古くから食べられていて,英語のLensは,「二重凸の形状の類推でラテン語のlens「レンズ豆」に由来」します.スープを作ったことがありますが,簡単で火もすぐ通りとても美味しかった思い出があります.「紀元前から栄養価の高い食品として食べられていた」豆ですが,他の豆と比較して特に栄養価が高いというわけではないと言って良いでしょう(豆類全般が栄養価が高い).しいて言えば豆類の中で鉄・亜鉛が多い豆です.

私は知らなかったのですが--

英語のLensは,豆の形に由来しています.

https://www.etymonline.com/word/lens

Lens(n.)

レンズ
1690年代、「光線を調節するglass」、二重凸の形状の類推でラテン語のlens(属格lentis)「レンズ豆」に由来する。

 

https://jp.optosigma.com/ja_jp/optics-optical-coatings/lenses/s-slb-05b-08pir2.html

https://en.wikipedia.org/wiki/Lentil

 

専門店がないとレンズ豆を手に入れるのはかなり難しいのですが,ネットでは購入することはできます.

レンズ豆 販売

一度エジプト風のスープを作ったことがありますが,簡単でとても美味しかった思い出があります.

レンズ豆のスープ エジプト風

 

日本豆類協会のサイトによれば:

https://www.mame.or.jp/syurui/feature/syurui_14.html

 扁平な形をしていることから「ひらまめ」とも呼ばれます.中国名は,「兵豆」,「扁豆」,「浜豆」,英名は"lentil"です.

 その起源はメソポタミア地域で,徐々に西方のエジプト,ギリシャ,ローマへと伝わったと考えられており,紀元前から栄養価の高い食品として食べられていた豆です.

 日本での生産は行われておらず,流通しているレンズまめは,米国等からの輸入品です.世界の生産量は300万トン程度.

 形状が扁平であるため直接煮ても非常に短時間で火が通るので,水に浸けたり,下ゆでをする必要がないことが特徴です.

 

日本豆類協会の記事に「紀元前から栄養価の高い食品として食べられていた」とあります.

栄養成分を他の豆類,肉類と比較してみました.

 

結論をまとめると:

「レンズ豆が他の豆より特別に栄養価が高いということはない」と言って良いかと思いますが---

豆類はほぼ全てとても栄養価が高い.

しいてレンズ豆の特徴を挙げれば,「豆類の中で,特に鉄・亜鉛・ビオチンが多い」こと.

 

豆類とレンズ豆の特徴をまとめると:

豆類はタンパク質と炭水化物(大豆は脂質)のバランスが良く,ミネラル(レンズ豆は特に鉄・亜鉛)やビタミンB群(B1,B2,ナイアシン等.レンズ豆は特にビオチンが多い)も多く含みます.

炭水化物は肉類にはありませんが,同時に食物繊維もありません.豆類はすべて食物繊維が豊富な食品です.

 

三大栄養素とミネラル

豆類はタンパク質が多いのが特徴です.大豆が特に多いのですが,レンズ豆を含め他の豆類も乾燥重量の20%がタンパク質です.

炭水化物は大豆には少ないものの(しかもほぼ全て食物繊維:三番目の表を参照),他の豆類は炭水化物(デンプン:三番目の表を参照)が豊富です.

豆類はミネラルも豊富ですが,レンズ豆は,比較した豆類の中で鉄を一番多く含み,亜鉛は2位.

 

ビタミン

豆類全般にビタミンB群を多く含みます.レンズ豆はビオチンをここで比較した豆類の中で二番目に多く含みます.

 

脂肪酸,食物繊維等

豆類は,とてもよい食物繊維供給源です.