昨日取り上げたダッチアイリスに負けない姿で咲いているオオツルボ.
日本在来のツルボ
この植物に似ているため,この名前が付けられたと思われますが----
オオツルボとツルボは,シラー属(オオツルボ属)とツルボ属という別の属に属しています.
(日本語ウィキペディアの記載が混乱していて—オオツルボをツルボ属と記載していた!— このことを調べるのに大半の時間を使ってしまいました.どっと疲れが----)
オオツルボは
イベリア、イタリア、アフリカ北西部の西地中海地域が原産のシラー属(Scilla 50〜80種が属する)の1種.学名Scilla peruviana .日本語でもこの学名=シラー・ペルビアナと呼ぶ場合も多いようです.
ツルボは,
中国東部、韓国、日本、台湾、東ロシアに分布するバルナルディア属(Barnardia ツルボ属)の2種のうちの1種.学名Barnardia japonica.
別名サンダイガサ(参内傘).花穂の形が,昔公卿が宮中に参内する際に供人が差掛けた長柄の傘をたたんだのに似ているためとのこと.
Barnardia japonica - Wikipedia ツルボとは - コトバンク
もちろん,シラー属とツルボ属は近縁で,同じツルボ亜科Scilloideae.
この亜科には,とてもよく知られた園芸植物が2種.
ヒアシンス(ヒヤシンス Hyacinthus orientalis)とムスカリ(Muscari neglectum)です.
ヒヤシンス - Wikipedia ヒアシンス - みんなの花図鑑(掲載数:3,406件)
ムスカリ - Wikipedia ムスカリ - みんなの花図鑑(掲載数:3,406件)
そして,先日,ご近所の宅の庭先に咲いていたツリガネズイセン(スパニッシュ・ブルーベル).
ヒアシンソイデス(ヒアシントイデス)属 Hyacinthoides に属しますが,この属もツルボ亜科に分類されています.