「まんぷく農家めし!でございます.今回は鹿児島県の大崎町にやってきました.
(初回放送 2018年1月23日)
「今回楽しみ.大根でございます」
「あら,失礼じゃないの?役者に大根だなんて」「あっ,確かに.どういう意味なんですか?」
「いろいろ説がありましてね.ホントに下手くそだから大根役者って説もあれば,大根っていうのは,どんなお料理にも合うんですよ」「あ〜なるほど」
「だから,どんな芝居でも合わせられる名優なんですよ.その代わり,大根であたったって話,聞いたことないでしょ?」「ないですないです」
「あたらないっていう意味で大根役者.芸はうまいんだけど---」「ヒットはしない.あらら,そういう---もう,ぴったりじゃないですか!ハハハ!」
「いや---」
仲がよろしい事で.どうも友近です.
今回頂くのは,冬野菜の代表格.大根.
鹿児島名物,黒豚のうまみがたっぷりしみ込んだ煮物.
焦がしバターの香りがたまらない大根ステーキ.
そして,なんと大根の天ぷらまで登場しちゃいます.
今がまさに旬.美味しい大根を頂きます.
今回の舞台は鹿児島県の東に位置する大崎町.
日照時間が長く,良質な土壌に恵まれた大崎町は,全国有数の大根の生産地.大根は冬の寒さでぐ〜んと甘みが増すんですって.美味しいですよね.
(鹿児島県は,秋冬大根生産量全国トップ)
作物統計調査 作況調査(野菜) 確報 平成29年産野菜生産出荷統計 年次 2017年 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
さあ,今夏頂く農家メシはこちらの三つ.
▽「大根作りサイコー! 旬の甘みを召し上がれ」
▽「◯◯だけで意外な味わいに! 農家の知恵が詰まった煮しめ」
▽「『だれやめ』にピッタリ! 絶品カンタンおつまみ」
「---ということで三つの大根を」
「よし!じゃあ,俺も一つ,究極の大根役者,目指すか!」「おう,いこう!いけ!大根梅沢!」
「でかい声で言わないで.『大根梅沢』って言わないで」
「じゃあ,出発します」
1軒目「大根作りサイコー! 旬の甘みを召し上がれ」
「これ,大根じゃないですか?」「はい.あ〜」
「あの,三名の方ですか?」「ず〜っと,これ大根ですよ」
「こんにちは」
「これ,(道の)双方大根ですよ」「ああ,両方とも大根ですか?」「はい」
「あ,ほんまや.見えてる見えてる,大根.これって,これぐらい,やっぱ,みえてるんですね」
ダイコン(大根)の栽培方法・育て方のコツ | やまむファーム
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2016/12/17/022158
「こんにちは.まんぷく農家メシ!という番組なんです」
「よろしくお願いします.あ,お母さんと息子さん二人?」「はい」
「ちょっとお母さん.お名前伺っていいですか?」「宮迫智子です」
「『宮迫です!』なんですね?」
そして,長男の克紀さん,次男の覚志さんです.
「この時期の大根っていうのはどうなの?味は」「結構,寒さに当たって甘くなるんで大根自体も」
「なるほど.寒い方が美味しくなる.甘くなる?」「はい,そうですね」
「一日どれくらい,ここの家族の作ってる大根は取れるんですか?」
「一日大体----4万本くらい」
「四万本!」
「ありがとうございます」
「四万本は何人で引っこ抜く----引っこ抜くっていうか.機械なんかで抜くんじゃないの?」
「もう,手で」
「20人で四万本.腰とか,お母さん----.腰とか痛くならないんですか?」「痛いですね」
「農家の魅力,大根の魅力っていうのは,どういう所ですか?」「自分なんかはですね.収穫はいる前に畑を回って収穫するタイミングだったりとかを,見て回ったときに,きれいな大根植わってたら,『よし!』みたいな」
「あ,そうか.きれいやもんね.きれいになってますし」
「中の方まで,こう見て,何本か引いて,きれいなものが植わってたら---」「よしよしっていう感じで」
長男の克紀さんが農家になろうと決心したのは中学生の頃だったんだそうです.そのころから,野菜を育てるのが大好きだったんですって.
今では,弟の覚志さんも一緒に大根づくりに励んでいます.
「収穫,ちょっとどういうふうにするかっていうのを---.良い大根の見分け方とか,ちょっと教えて欲しいですね.お願いします」
「大体,自分がコレかなっていうやつを---」
「『自分がこれかな』っていうやつで抜いてってええの?」「はい」
「そんなんでいいの?」
「自分が思うっていうことは,やっぱ,大根も取ってくださいって言ってるんで」
ホントに大根づくりが好きなんですね.
「梅沢さんに--」「じゃあ」
「抜いてもらいたいと思うか?よし,抜いてあげるよ.よっ!」
「おーい!うわっ,きれいじゃないの」
宮迫さんが育てているのは青首大根という品種.
土の上に半分くらい出てくるので,抜きやすいんです.病気にも強いため,日本で最も多く栽培されているんですって.
「きれいな大根でございます」「だって,ほら商品にするには,やっぱ,姿も大事ですから」
それでは旬の大根をご自宅で頂きましょう.
まずはやっぱり生で.大根スティックを頂きます.
「いただきます.---あっ,うまい」「あ うまい」
「初めに,さっと食べたときに,なしかなっと思ったオレ」「あ〜,なるほどなるほど」
「おかあさん,分かってます.おろしでしょ?」「はい」「大根おろし大好きなんです」「今おろします」「ありがとうございます」「がんばります」
「お母さんがやらんでも,息子がやったらええだけのことと違う?」「僕はもう家にいないですから」「「いやいやそんなん---ね?」「次は弟だね」「繁華街うろうろしてたらみつからへんの?」「繁華街で見付けなくても」「いやいや分からへんけど」
「学生時代つきあっていた彼女?」「あ〜,そうですね.はい」
「つきあってなかったんかいな?」「つきあってたんですけど,捨てられました」
「捨てられた!お母さん,もう---落ちた(大根).お母さん動揺してる!」
「男と女はね.『夢芝居』だよ」「アハハハハ---!何を言ってんの.大根食べながら,ご機嫌に.ハハハハ---!」
大根おろしができました.おしょうゆをちょこっとたらすと美味しいんですよね.
「いいですか?」「ほんとに甘い大根だね.お砂糖でも入れたみたいに甘いわ」「マジですか?あ,美味しい.この大根ホントにうまい!」
そしてもう一品.宮迫家の定番料理だそうです.
鹿児島と言えば黒豚!
料理1: 大根と黒豚の軟骨のみそ煮
http://www4.nhk.or.jp/manpuku/23/
材料: 大根(1本),黒豚の軟骨(500g),麦みそ(220g),だししょうゆ(大さじ3),砂糖(35g),にんにく(2かけ),水(1.5L)
作り方:
(1)圧力鍋に水(分量外)をいれ,豚の軟骨をゆでる.目安は,加圧して20分程度.ゆであがったら,お湯を捨てる.
(2)大根は皮をむき,2センチ程度の半月切りにする.
(3)鍋に(1),(2),水を入れ,15分程度加熱する.
(4)麦みそ,だししょうゆ,砂糖で味付けする.
(5)火を止める前に,にんにくのすりおろしを入れる(ポイント).
少し加熱したら,火を止め,ひと晩置いて味を染み込ませる.
(6)再び温めていただく.
※番組中ではこれ以外に,「大根スティック」と「大根おろし」を生でいただきました.