涙涙の箱詰め作業:「ネギを葉っぱ切ったり根っこ切ったり剥いたりするので,ネギの成分が作業場中に飛び散って,1日タマネギみじん切りにしているくらいな勢いで目がしみて--」 料理①:煮ぼうとう  「ネギいきます.ネギですよ.ほら.----甘い!」「へ〜.めちゃめちゃ美味しい」「野菜のいろんなおだしが出てます.ほうとうも美味しいです」「深谷の料理に,これ欠かしちゃダメだ」「ほんとに食べてくれてるの?」 まんぷく農家メシ!「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」3

さあ,続いては---

「涙・涙の箱詰め作業!?渋沢栄一も愛した煮ぼうとう」

 

梅沢富美男東野幸治まんぷく農家メシ!

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 「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」 - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK

「梅沢さん,ちょっとネギが苦手なんですけど,果たして,今回,梅沢富美男さんはネギを食べることができるのか!」

「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」1 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2021/02/16/235225

「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」2 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2021/02/17/232629

 

「ねぎ 〜埼玉県・深谷市〜」3

 

「さあ,2軒目,こちらでございます」「立派なお屋敷じゃないですか」

「こんにちは,農家メシでございます」

迎えたのは

ネギ農家の竹内秀文さん,竹内博昭さん.

「親子ということですか?」「そうです」

「お父さんお幾つですか」「60です」「むすこさんは?」「33歳」

「お父さん60歳,若いじゃないですか」「ありがとうございます」

[息子も継いでくれてるから,もう安心ですよね」「はい」

代々農家をしている竹内さん.息子の博昭さんは5年前にネギ農家を継ぎました.

 

ところで「涙涙の箱詰め作業」とはどういうことなんでしょうか?

 

「泣きながら---ネギとのお別れを泣きながらしているわけですか?」

「それは---ちょっとありますね」「ありますか」

「ネギを葉っぱ切ったり根っこ切ったり剥いたりするので,ネギの成分が作業場中に飛び散って,1日タマネギみじん切りにしているくらいな勢いで目がしみて--」

「なるほど,タマネギと一緒だ.なかなかつらい作業?」

「つらい作業ですね.まだ,自分5年ぐらいしかネギ農家やってないんですけどお,朝起きて,目がしみて,泣きながら---」

「これはお父さん,息子がやってくれるっていう事で,その嫌な作業はしなくていいから喜んでるんですか?」

「いや,もうね.慣れちゃいましたよ.私は」

「お父さんレベルになると,『何を泣いてるんだ』と」「そうですね,はい」

 

それでは,涙涙の作業を見せていただきましょう.

「こっちの機械で,根っこと葉っぱを落とします」

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長ねぎの箱詰め作業 きり子 - Google 検索


 

機械の両端についている刃で,猫の根っこと葉っぱをカットしていきます.

これで出荷用の箱にぴったりはいるんですって.

 

「ほんまや」「同じ長さにしてる.ほら」

「1日半分やるんですか?」「そうですね.大体3000本ぐらいは」

「3000本!」

「これは息子さんがキツいと」「そうですね,朝一番.梅沢さんがいる位置が,一番水分飛び散る,目にしみる場所です」(笑い)

「目にしみる場所.これをず〜っと3,000本,毎日毎日やるっていうことですから」「そうですね」

「で,切るでしょ.切ったヤツを?」

 

「ここにもってきて,機械で,1本1本剥いていくんですけど」

「あ〜なるほど」

「これは,ちょっと音がうるさいので,ちょっと気をつけて下さい」

「あら」「裸になった」

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長ねぎ 皮を剥く機械 - Google 検索

「こんな感じです」「はは〜うまく皮がむけるもんだな」

 

ネギの汚れた皮を強力なエアで吹き飛ばしているんです.

「ちょっと梅沢さん.ちょっとやって.いいですか?」

「やりますか?耳だけは気をつけて下さい」

「これを.押さえてもらって,そのまます〜っと.こんな感じです」

「いいじゃないですか,いいよ」

「もう1本,ちょっとお願いします」

「これ,楽しいですよ」

「ははははは」「きれいにむけるんだな〜」

 

梅沢さん,ご機嫌ですね.

 

「さあ,移動してきました.よろしくお願いします」「よろしくお願いします」

「お父さん,紹介してもらっていいですか?」

「妻の美恵子です」

「朗報でございます.先ほどのところでネギ料理食べたんですけど,なんと,梅沢富美男が『ねぎがおいしい』と言い出しております」

「え〜!すご〜い!」

深谷のネギは最高!日本一だとおもうね.ざるいっぱい食えますよ」「ははははは」

「さあ,『渋沢栄一も愛した煮ぼうとう』って,一体,どういうものなんですか?」

渋沢栄一さんが大好きということで,深谷市内の小中学校では,11月11日,命日の日に,煮ぼうとうの給食がでます」

「息子さん,学校で給食食べるとき,煮ぼうとう食べてたんですか?」

「覚えてないんです」

「そんなもんよね.そんなもん」

「でも,渋沢先生は11月の11日なんですか?」「命日が」「命日が?わたし,11月9日ですよ.命日が,いやいやいや誕生日が.だから,使うべきなんだよ.朝ドラ,いや大河大河」

「出たいんでしょ.出たかったら頭,下げて下さいよ」「頭は下げませんよ」「ははははは」

 

「それではお願いします.まずどうしましょう」

「はい,うちの煮ぼうとうの仕方なんですけど.ハリネズミ方式ということで,手もとにあるほうとうを手で半分に折って,刺していただきたいんですけど」

 

料理①:煮ぼうとう 

材料 ねぎ(3本)・白菜(1/4個)・にんじん(1/3個)・大根(5cm)・

           しいたけ(2個)・えのき(1/2株)・油あげ(1枚)・鶏肉(80g)・

           ほうとう(乾麺/150g)・つゆ(50mL)・水(1100mL)

作り方 

①ねぎは斜め切り、白菜はざく切り、にんじんは拍子切り、大根はいちょう切り、しいたけはうすぎり、えのきはざく切り、油あげは短冊切り、鶏肉は細切れにそれぞれを切る

②鍋に、水、ねぎ、白菜の芯に近い硬い方、にんじん、大根、鶏肉を入れ、煮込む

③残りの具材を加え、さらに煮込む

④「ハリネズミ方式」で、ほうとう(乾麺)を半分に折り、突き刺すように入れる

  ※ほうとうは平べったいので、くっつきやすく、芯が残りやすいので,バラバラになるように入れる

⑤10分ほど煮込み、つゆを入れさらに2分煮る

 

 

「これはお父さんよく食べるんですか?家で」「食べます」

「おいしいですか?」「美味しいですよ」

「お母さんの料理,美味しい?」「あっ,おいしいです」

「何が一番好き?」「煮ぼうとうが一番」「絶対違う」

 

「お二人はずっと地元ですか?」「いえ違います.妻は東京から来てます.埼玉へ」

「東京?あらっ!」

「ビックリしません?風」「風,すごいです」「すごいですよね」「はい」

「でも,奥さんは東京で.じゃあ,農業関係なかったんだから--」「いえ,実家は農家でした」

「じゃあ,抵抗はなかったんだ.奥さんなるときに」

「抵抗はなかったけれど,長女だったので」

「なろほど,こっち来い,みたいな感じよね.そっちいくんかいな!っていう」

「ただでもねえ.さっき,家行きましたけれど,蔵がえげつないじゃないですか」

「そうなんですよね〜」「ははははは」

 

 

「ネギいきます.ネギですよ.ほら.----甘い!」「へ〜.めちゃめちゃ美味しい」「よかったです」

「野菜のいろんなおだしが出てます.ほうとうも美味しいです」

「あ.これだったら,ちょっと煮込んでも---」「ネギ美味しい」

深谷の料理に,これ欠かしちゃダメだ.この風に負けないったら,これだね.知らぬ間にネギいっぱいすくってましたよ」

「ほんとに食べてくれてるの?」

「いやうれしいですよ」

 

これは嬉しいですよね.