ネギの不思議
疑問1 ネギに茎はあるのでしょうか?
昨日のブログで,ネギの葉のギモンの一つにふれました
yachikusakusaki.hatenablog.com
ネギは,葉を食べる食材.根深ねぎの白い部分も葉っぱ.それでは,茎はないのでしょうか?
答えは「根の付け根から数ミリの部分が茎」とのこと.
疑問2 ネギの葉の裏表
ネギの葉のギモンをもう一点.
ネギの葉は裏表がない;単面葉というそうです.多くの植物の葉は,裏表のある両面葉.
では,単面葉で表側に見える部分は,一般の両面葉の表に相当するのか,それとも裏なのか?
両面葉では,葉緑体がぎっしり並んでいるのが表,空気を取り入れる気孔があるのが裏.
https://pikuumedia.com/rika1-5/
そして,ネギの葉=単面葉は「裏」に相当とのこと.
https://blog.goo.ne.jp/amachan_001/e/ece23a7b03d29a55f1d3c30a4a1a4fb9
「葉の裏」に特有の遺伝子があって,ネギの葉に,その存在が証明されているそうです.
http://www.nibb.ac.jp/press/100722/100722.html
葉っぱがどのようなメカニズムで形成されていくかは,植物学ではとても興味深いテーマのようです.
ただ,ネット上の解説を読んで,なるほどと思いましたが,機能を考えれば当たり前といえば当たり前?
そもそも気孔がなければ葉の役割は果たせない---.
断面の細胞の並び方をネット上では見つけられませんでしたが,おそらく葉緑体もこの「裏面」にぎっしりつまっているのでは?
疑問3 ねぎの花=ねぎ坊主は葉の先端に咲いているのか?
この疑問の答えはまだ見つけていません.「葉の先端の花」だとすれば,多くの植物の花とは違ったメカニズムが働いているようにも思うのですが---
ネギは,
キジカクシ目 Asparagales,ヒガンバナ科 Amaryllidaceae,
ネギ亜科Allioideae,ネギ属 Allium,
ネギ A. fistulosum
ネギ亜科ネギ属には,リーキ,ニンニク,タマネギ,ニラ,チャイブ/アサツキ,ラッキョウなど,食用になる多くの植物が属しています.
ヒガンバナ科のもう一方のヒガンバナ亜科には,多くの毒性植物が属しているのと対照的.
ネギ属には,花を楽しむために開発が進んだギガンテウム,クリストフィなども属しています.名前だけで私はまだ見たことがありませんが.
以下,ネギ属の花の画像を幾つか集めてみました.
ニンニク,ラッキョウ,チャイブの花は,なかなかの美しさですね.
リーキ - Wikipedia ニンニク - みんなの花図鑑(掲載数:3,406件) flower of A.sativum L. - Google 検索
タマネギ - Wikipedia ニラ - Wikipedia
チャイブ 新・花と緑の詳しい図鑑 ラッキョウ - Wikipedia
ハナニラ - Wikipedia Ipheion - Wikipedia
Allium hollandicum - Wikipedia Allium cristophii - Wikipedia Allium giganteum - Wikipedia
なお,ねぎ坊主の天ぷらはかなり美味しいとのことです.私はまだ試していませんが.