シロバナヒガンバナが咲き始めました.
今年は例年よりかなり遅い開花です.
いつもシロバナより開花が遅れ,ちょうどお彼岸の頃咲き始めるヒガンバナ(赤花)は,ようやく地面から顔を覗かせはじめたところ.
「ヒガンバナは地温を感じて花芽の分化が始まり(春),夏の高温では一旦,花芽の発育が抑えられ,秋,地温が下がると発育を再開し,開花する」
と考えられているとのこと.
彼岸花はどうやって季節を知るのですか? | みんなのひろば | 日本植物生理学会
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/11/16/162245
今年は梅雨が長く,その後の高温がつい先日まで続いていました.
例年と違うこの二つの気候の内,後者;秋になっても猛暑が続いたことが,ヒガンバナの開花を遅らせたのでしょう.
なお,赤花の通常のヒガンバナと白花をつけるヒガンバナは異なる種.
ヒガンバナ Lycoris radiata,
シロバナヒガンバナ Lycoris albiflora
⇒白花種は更に細分化され,学名も違っている可能性があります.
白いヒガンバナ Lycoris albiflora: 花日記 alpicola-blog
スイセンと同程度の毒性しか持たないのに,「猛毒」という噂が広く信じられてしまったヒガンバナ.
http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2017/09/19/014403
これを店頭で見かけることはあまりありませんが---
以前,ヒガンバナと同じ形をした花を,「リコリス」の名前で沢山並べたお店に入ったことがあります.
ヒガンバナと同じ属=ヒガンバナ属(ラテン語名リコリス属)の植物たちとその園芸種がリコリスの名前で流通しているんですね.この時には,ヒガンバナも一緒にあったような気がしていますが---はっきりしません.
いずれにしても,
赤花,シロバナ以外にも沢山あるヒガンバナ属の花.美しい花たちです.少し派手すぎる気もしなくはないですが.
我が家の庭も秋の気配が出てきました.ただ,ヒガンバナ同様,一部の花は開花が遅れているように思いますが.
宿根アスターは,昨年購入した1種のみが開花.ビクトリア系はつぼみのまま.クジャクアスターは花すらほとんどついていません.
夏前からしているオミナエシはそろそろおしまい.フジバカマは花を開きはじめました.例年ならもっと咲いていたような気がします.
秋のキキョウは,“例年通り”,あまり元気がありません.7月には花を落として,切り戻し後の花.
ホウライムラサキの色づきは,なかなか良いように思います.色の濃さでは劣るムラサキシキブ.風情なら負けません.むしろ優勢?
夏の間,食卓に香をくれた青じそ.最後の花が咲き終わろうとしています.
これ以上置くと.実も堅くなります.葉は既に食べ頃を過ぎたものがほとんど.