アグロステンマ(ムギセンノウ)が一輪,今年初めて咲きました.例年より1週間は早いように思います.
美しい花姿.どんな花か知らずに育てて初めて咲いた時には息をのみました.
しかし---
ヨーロッパでは雑草扱いだったとようで,英語ではcorn cockle.“穀物の雑草”といった意味でしょうか.
でも,花言葉は“gentility(高雅)” ランダムハウス英語辞典
小麦から見れば雑草でも,美しさは認められていたに違いありません.
アグロステンマという名前で流通しています.これは,属名Agrostemmaをそのまま種の名称としたもので,標準和名はムギセンノウ.
ナデシコ目 Caryophyllales,ナデシコ科 Caryophyllaceae,ムギセンノウ属Agrostemma,
ムギセンノウ A. githago
属名Agrostemmaの語源は:
“ラテン語アグロス(畑)、ステンマ(王冠)の2語からなり、畑に咲く美しい花という意味”(日本大百科全書)
ag・ro- ランダムハウス英語辞典
田畑,土壌,農作:agronomy [<ギリシャ語 agrós 耕作された土地.→ACRE]
stem・ma ランダムハウス英語辞典
[1826.<近代ラテン語<ギリシャ語 stémma 花輪,花冠;ある種の昆虫の単語が冠状であることから]
標準和名ムギセンノウの語源は:
仙翁に似ていて,葉が細長く麦に例えられためというのがネット上での多数意見.(例えば https://www.hana300.com/mugise.html)
センノウ仙翁は同じナデシコ科のセンノウ属の植物 Lychnis bungeana‘Senno’
「花は目のさめるようなカーマイン・レッド(朱色を帯びた明るい赤)」(https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-26)
センノウとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版
アグロステンマにはムギナデシコという名前もある通り,系統樹上,ナデシコとかなり近い所に位置していますが,センノウ属はより近縁.
今日はそれほど暖かいとは思わなかったのですが,他にも開花した花が二つもありました
ナデシコ(“初恋”タキイ).
そして,チェリーセージ(Salvia microphylla園芸種 ,ホットリップス).
シラン,イチハツのつぼみも色づき,5月はすぐそこです.