1軒目「うんめぇから食ってみ!絶妙な甘みと酸味」
【1】 栃木県はイチゴの収穫量日本一.中でも真岡市は一大産地です.
◎おいしいイチゴ:種の間隔が均等で,浮いたり沈みすぎていない.
◎イチゴの採り方:「引っ張らない.横にちょっと曲げてください.プチッと音しますよ」
◎「食べるときは,ヘタをとってもらって,はい,ヘタの方から食べる」
(付録:インターネット調査によれば,最もよく食べている果物はバナナでイチゴは5位.しかし,好きな食べ物ランキングでは堂々の1位)
(イチゴ3 http://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2019/03/22/004542)
【2】
「こんにちは.すみません.お父さんもこっち来て紹介してください.お父さん,紹介の方,お願いします」
「東野さんです」
「違うねん!」(笑い)「うまい」
「そんなボケ,いいねん.もう」
松本さんの妻と娘さん,そして,お孫さんも集まってくれました.真知子さん(妻),知美さん(娘),瑠莉ちゃん(孫),璃希くん(孫).
「一人娘なんですか?」「二人娘で,お婿さん取りで」
「どこで知り合ったんですか?お見合いですか?恋愛ですか?」「いや,恋愛でしょ?何かの集まりで」「事務所通してください」
「そんなことばっか覚えて」(笑い)
おもしろいお父さんですね.イチゴのオススメレシピがあるそうですよ.
「こうやってつけとくと---」
「誰か,おばあちゃんの話,聞いてあげてください.(笑い) 富美男の話なんかどうでもいいんですよ.どうでもいいんですよ.一生懸命,一人でしゃべってた.今」
「出荷できないイチゴを」「うん」「スライスして砂糖に漬ける」「うん」「一晩置くとお水が出る」「なるほど!」
イチゴを砂糖に一晩漬けると,こんなふうにたっぷり水分が出ます.
料理1: いちごジュース
レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料: いちご(500g),砂糖(200g),牛乳(200ml)
作り方:
(1)ボウルにいちごを入れ,砂糖をまぶして一晩おく.
(2)(1)のいちごと,出た水分を一緒に鍋に移し,中火で10分ほど煮る.
途中,あくをとり,とろみがついたらいちごの実をザルでこせば,いちごシロップの完成.
(3)いちごシロップ70mlに対し,牛乳200mlの割合で割っていただく.
冷凍保存しておくと半年ぐらい持つそうですよ.
「毎日,夕飯の時にこのシロップで牛乳で割って--」「あ〜お孫さんね」「これ,うまいんじゃない?」「でも,ほんと,これ,自然なね,甘みで.いいじゃないですか」
松本家定番,いちごの甘みがギュギュッと詰まったジュース.おいしそう.
「特性イチゴジュース」「どうですか?」
「うまい!これ,うまい!たまりまへん」
「あ〜,うまい.おいしい」「これ,うまい」
「ほんまにうまいわ」
「わかるわ,孫たちが大好きなの.これ,いいわ.毎日飲みたい」「おいしいです」
さあ続いては,
2軒目「マニュアル化で大成功!元高校球児のアイデアスイーツ」
こちらの農家さんは,従業員10人以上で,大規模にイチゴをつくっているそうです.
出迎えたのは,元高校球児,荒井孝一さん(34歳,イチゴ農家11年),父吉隆さん(イチゴ農家としては3代目,農家歴45年).
高校時代は野球部で活躍していた孝一さん.プロを目指していたこともありましたが,一生できる仕事をと,イチゴ農家になりました.
職人気質のお父さんに仕事を教わり,最近では自分が考えた新しいやり方で,イチゴ栽培に励んでいます.
孝一さんが考えたのが,こちらのマニュアル.
「誰にでもわかるように仕事をする.っていうことで」「なるほど」「写真をつけて---(映像では,例えば“脇目事例集” “覚えてほしい病害虫” 写真)」
作業手順やイチゴの病気について,わかりやすくまとめてあります.
「実際,そのマニュアル化して,何%ぐらい,売り上げがアップしたんですか?」「え〜と,僕が就農してからだと,3倍は」
{え〜!」「いや,すばらしい」
「お父さん」「面積も増えてますから」
「負けず嫌いだね」「ハハハハハハ」「でも,それが,やっぱ.切磋琢磨して,いいんじゃない?」
「ケンカしながらやって,息子さんの言うとおりやったら,売り上げが上がったっていうて,悔しいけど認めざるを得ない」「そうです」
「辛かった?つらい?」「そうです」
「酒飲んだ?」「ハハハハハ」
「でも,いいことさ,ね,やっぱりお父さんのやり方も,やっぱ見てまねたんだろうね」「そうです.父親あってこその今なんで」
「うれしいですね」「うれしいね〜.いつもそういうふうに言ってくれるっと,もう,毎日,元気が出るんですけど」
なんだかんだ言っても,ご自慢の息子さんなんですよね.
それではいちごのアイデアスイーツ.頂きましょう.
「さあ,それでは今日は何をつくってくれるんですか」
「え〜っと,まずは僕が----.イチゴの生クレープを」「生クレープ!」
「あるよね.だから,東京とかでも,クレープ屋さん行ったら.イチゴ入れて,生クリームとかね,じゃあお願いします」
「これは?」「生春巻きの皮になります」
料理1: いちごの生クレープ
レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料: いちご(40g),生春巻きの皮(2枚),こしあん(60g),生クリーム(50g)
作り方:
(1)生春巻きの皮をお湯でもどす.
(2)(1)に,スライスしたいちご,こしあん,生クリームをのせて皮が破れないように巻く.
これは簡単.
孝一さんのオリジナルレシピなんだそうです.
見た目もかわいいですね.
「これは,お嫁さんも食べました?」「食べました.めっちゃおいしい」
「あ〜,いいじゃないですか.これは絶対好きな感じ」
「いただきます.いけるやんか」「おいしいですか?」「うん,これ,お店に出してもいいぐらい」
もちもちして,イチゴ大福のような食感が楽しめるそうですよ.
「最近,和菓子でもありますけど,イチゴとあんこって合いますよね」「最強です」
「最強ですよね.さあ,そして,次」
「またスイーツ行っちゃうんですけど.次は」
「来ました!待ってました.お願いします」「和風で行きますから,次は」
「えっ?和風で.ありがたい」
「きんつばだと小豆なんですけど,芋あんで」
料理2: いちごきんつば
レシピ - 梅沢富美男と東野幸治のまんぷく農家メシ! - NHK
材料: いちご(240g),さつまいも(500g),砂糖(50g),生クリーム(45ml),ホットケーキミックス(30g),水(50ml)
作り方:
(1)ふかしたさつまいもを,目の細かいザルでこす.
(2)(1)に,砂糖と生クリームを加え,よく混ぜ合わせて芋あんを作る.
ポイント:スイートポテト風の味付け!
(3)約40gの芋あんで,ヘタを取ったいちごを包み,四角く形を整える.
(4)多めの水で溶いたホットケーキミックスを付けて,一面ずつ焼く.
(5)冷蔵庫で冷やしてからいただく.
「家でケンカと化してたんですか?」「大変でしたよ〜.今日は孝一,どこ行ってんだって.私たちん時は,土日もなくひたすら働いてたんですけど,今は,日曜日休みだと子供たちのこと,どっかにつれて行かなきゃなんないんで.『この忙しいのに何やってんだ』『お父さん,時代だよ.時代』.こっち(息子)は,『なんであんな風に言って.子供連れてってるのに』『まあまあまあ』」「お母さんが全部---.大変だ」
「できあがりました」「すみません.いいタイミングです」
「これは,冷やして食べた方がおいしいので---出来合いがあります」
「出来合いがある?じゃあ,これ,6面焼いたのは,なんだったんですか?」(笑い)
「つくったのがあるんだろ.じゃあ,それだしていいよ.先に」
「3面ぐらいで.もう,あと分かりますよ.俺も,6面焼かなあかんかと思うて」
「話の流れで,途中止めるわけに行かないじゃないですか」
芋あんにイチゴ.これはアイデアですね.
「芋つばだね」「芋つば.スイートポテト.いちご」
「あっ.俺,こっちの方が好きかも.きんつばの小豆より.芋の方がうまい」
「あっ.おいしい」「これ,うまいよ.母ちゃん!」
「おいしいでしょ.やりました」
「そんなに甘いって感じしないから,いい」
「イチゴの酸味がちょっとあって」
「あります」
「イチゴ大福の次,こんなん,来るんじゃないですか?いいと思います」
「これ,商売にしたら売れる」
「じゃあ,梅沢さんが商品化してくださいよ.私,お父さん,和菓子職人になります」
お母さん,ノリいいですね.
イチゴのきんつばと生クレープ.
ごちそうさまでした.