「さあ,始まりました.まんぷく農家メシでございます」
「はい」「今回はですね.栃木県の真岡(もおか)市にやって来ました」
「どどーんとおりますけど,ここね,大前神社(おおさきじんじゃ)というところで,えびすさんとだいこく様が祀られていて,まあ,みなさんね,いうたら,『商売繁盛しますように』とか,『しあわせになりますように』ってお参りに来るという,ここら辺りではホントに有名な神社でございます」「じゃあお参りしていきますか?」
「そうですね.あっ,ちょっとお金---」「だから,あのね---」
「俺,ホンマ持ってない」「はいはい,分かりましたよ,分かりました」
自分のお金でないとご利益ないんですよ.東野さん.
どうも,友近です.
今回いただくのは,いちご.
栃木県といえばこれでしょ.
簡単にできる和風スイーツや,まさかのいちごライスバーガー.なんと,中国料理にまで大変身しちゃいます.
生だけじゃない.目からうろこのイチゴ農家メシ.いただきます.
栃木県はイチゴの収穫量日本一.
作物統計調査 2016年 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
中でも真岡市は一大産地です.
日本で生産量が最も多い品種;とちおとめ.
その名の通り,栃木県で生まれました.
この辺りは,昼と夜の寒暖差が大きく,いちごがゆっくり成長するため,甘くなるんですって.
さあ,今回いただく農家メシはこちら.
▽1軒目 うんめぇから食ってみ!絶妙な甘みと酸味
「イチゴっていうのは,甘みと酸味が大事ということですね」
▽2軒目 マニュアル化で大成功!元高校球児のアイデアスイーツ
「なるほど,いいじゃないですか」「もうけてらっしゃるんですかね」
▽3軒目 地元JKが考案!ストロベリーグッド料理
「これもいいじゃないですか」「ねえ,ちょっと」
「でも,イチゴの食べ方って,そんなに---」「まあ,いちごって果物だからね」
「アレンジきく----どうなんですかね」「スイーツは合いますね」
「スイーツは分かるんですよ」
うん,スイーツは分かりますよね.それでは,出発いたしましょう.
「多分,好きな果物アンケートをやったら----」「ベスト3に入るよ」
「絶対ですよね」「入ります」(⇒最下欄参照)
うん,私も大好きです.
あ.1軒目の農家さん.待っていてくださいました.
出迎えたのは,イチゴ農家20年の松本正己さん(56歳).
「僕の五つ上,よろしくお願いします」
さっそく,ハウスの中を見せて頂くと---
「うわ〜,すごい!」「甘い香りがしますね」
「はいはいはいはいはい」
「すごいですね,これ.何メーターあるの?」「55メートルです」
広いですね〜
お〜,いっぱいなってます.食べてみたい〜.
ところで,おいしいイチゴ.どうやって見分けるんでしょうか?
「やっぱり,種が---.これ,種ありますよね.種の均等にあるいちごがいいですね」「なるほど」
「種が浮いてない.中に入りすぎていない」「なるほど」
◎おいしいイチゴ:種(正確には痩果**)の間隔が均等で,浮いたり沈みすぎていない.
「これ,親父さん,これは完成品ですか?」「まあ,完成品ですね」
「摘んじゃっていいですか」「大丈夫です」
「これは,どうやって摘むんですか?」
◎「引っ張らない.横にちょっと曲げてください.プチッと音しますよ」
「引っ張らない.横にちょっと曲げる」
(梅沢さん.トライ)「今,音しましたよね?」
「プチッと」「それがいい」
(番組では横に曲げていましたが,youtubeの画像では縦に曲げていました.いずれにせよ,引っ張らない,曲げて折り,摘むということですね)
◎「食べるときは,ヘタをとってもらって,はい,ヘタの方から食べる」「何でですか?」
「甘みっていうのは,先端にあるんですよ」
「こっちに.あ〜なるほど.ええもんは,後に残しておく」「ええもんは,後に残しておく」
「おいしい」「先の方に近づくにつれて甘くなる」
「あ〜,いいですか?」「うまい!」「ありがとうございます」
「おいしい!」「おいしい!」
とちおとめの特徴は,甘みと酸味のバランスがいいこと.
絶妙なバランスになるよう,日々,頑張っているそうですよ.
「甘いだけだと,やっぱり,長続きしないんですね.果物って.甘さの中に酸味があるこれがやっぱり飽きない.長〜く食べられるあれだと思う」「だから,とちおとめはその辺のバランスがいいから,ブランドなんですよ」
◎「イチゴを栽培する上で,苦労するところいうのは--.どういうところを苦労するんですか?」
「イチゴ作りで一番苦労するところっていうのは,20年ぐらい前に,ある先生に教わったんですけど,
イチゴ作りが一番難しいのは,梅沢さんの好きな女の人と一緒なんです」
「やっぱり」「どういうことなんですか?やっぱりって,分かるんですか?」「分かります.もう,大体」
「女の人は,色気づくと大変.イチゴも色気づく頃が一番大変」
「色気づくというのは,赤くなる時ですか?」
「そうです」
「なんで大変なんですか?」
「赤くなるっていうのは,そんだけ,栄養がここ(実)へ,とられますね.
だから,栄養管理.女の人と一緒ですね.色気づくとお金がかかりますねよね?」「はい,かかります」
「だから,イチゴ作りも赤くなって色気づくとお金をかけないとっていう」
「梅沢さんの話しがあるとややこしくなってくるんですよ」(笑い)
続く.
**脚注
▽
▽痩果(そうか):
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
小さな乾いた果実で,果皮は硬くて裂開せず,中に1種子をもっているもの。キク科,キンポウゲ科などに多くみられる。イネの種子 (籾) なども痩果の一種であるが,区別して穎果 (えいか) と呼ぶ。
精選版 日本国語大辞典の解説
〘名〙 果実の一つ。小形でただ一個の種子をもち、果皮は薄い膜質で熟しても裂けない。キク・タンポポ・キンポウゲなどの果実で、一見種子のように見える。〔生物学語彙(1884)〕
付録:
「食べている果物と「好きな果物」
全国16歳以上の男女,2016年6月インターネット調査 日本バナナ輸入組合
http://www.banana.co.jp/public/trend/trend12.pdf
【調査対象】「MyVoice」のアンケートモニター
【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】2016年06月01日~06月05日 【回答者数】11,275名
果物に関する調査(第2回)/アンケートデータベース(MyEL)