春.
イチゴが果物売り場の主役になる季節.
今日,店頭で見かけたイチゴは,とちおとめ(栃木県産),あまおう(福岡県産),さちのか(佐賀県産).
沢山の品種があります.
現在栽培されているのはどれぐらいあるのか見当もつきません.ある苗屋さんのサイトでは,17品種販売されていました.新品種も続々登場しているようです.
https://www.miyoshi-agri.co.jp/
今日見た品種では,二種「とちおとめ」「さちのか」が含まれています.
その売り文句は次の通り.
https://www.miyoshi-agri.co.jp/
「あまおう」は,福岡県が大事に育てているせいでしょうか?この種苗ラボでは販売されていません.
福岡県では,定番品種「とよのか」に次々置き換わっているとのこと.イチゴ - Wikipedia
JAの紹介は次の通り.
https://zennoh-fukuren.jp/consumer/fruit/ichigo イチゴ - Wikipedia
今まで購入したことがなかった「あまおう」.巧みな語呂合わせも,やや風情に欠けた名前,などと思っていて---.
でも今日は試しに購入.
食べてみると---.美味!「ただ単に甘いだけではなく、甘酸っぱさを感じるバランスががとれて濃厚な食味」の宣伝文句は偽りなし.
もちろん果物は品種だけではなく,生産者の心配りが味を変えていく側面が大きいとは思います.また買ってみて,安定して美味しいかどうか確かめてみましょう.
イチゴの生産第一位は栃木県.第2位が福岡県.「とちおとめ」「あまおう」はそれぞれの県の主力商品と言っていいようです.
作物統計調査 2016年 | ファイルから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
ちなみに,第3位の熊本県は「ひのしずく」「さがほのか」,第4位静岡県は「紅ほっぺ」「きらぴ香」.
JAのウェブサイトを見る限り.
果物 - JA熊本経済連 商品一覧 - ・ いちご|静岡県のJA 特産品紹介&ショッピング
そして,各県とも新品種を次々と誕生させ,宣伝に努めているようです.5年も経てば今の品種はガラリと入れ替わることさえあり得ると思わせる勢いで.
生産量1位の栃木県が力を入れているのは,夏場のイチゴ「なつおとめ」.
http://www.tcchu-ja.or.jp/nogyo/pdf/p_51.pdf
現在のイチゴ栽培種(日本名オランダイチゴ)が開発されたのが18世紀オランダ.
日本への渡来は江戸期ですが,本格的な栽培は明治期になってからとのこと.
そして,産業として栽培されるようになったのは第二次大戦後しばらく経ってから,とは日本語版ウィキペディア.イチゴ - Wikipedia.
今や,世代を越えて,もっとも愛されている果物といってもいいイチゴ.
ここにまで来るのには生産者の涙ぐましい努力があるのですね.