タアサイを購入しました.初めてです.
一番大きなものを広げたのが上の写真.小さな袋でしたが6つ入っていて---.一枚の葉の長さはチンゲンサイの1/2.
小さい葉なので包丁がいりません!使いやすい.
とりあえず,オイスターソース味の炒め物を昼に.夜は八宝菜.
すぐに火が通って,水っぽくもならない.とてもおいしい美味しい野菜でした.
試したことがない方は是非!もっともっとどこででも手に入る野菜になって欲しいですね.
タアサイ(ターサイ)はタアツァイ(ターツァイ)と書かれる場合も.中国語読みです.漢字では塌菜だそうです.
学名は日本語Wikipediaでは,Brassica rapa var. rosularis.
英語名はTatsoi.そして英語版Wikipediaでは学名がB. r. subsp. narinosaとも(こちらの方が新しい?).
いずれにしても,またしても新しいBrassica rapa(ブラッシカ・ラパ)!
「アブラナ,ハクサイ,ノザワナ,ミズナ,カブ,コマツナ,チンゲンサイは同じ種で,種の名前はBrassica rapa.
それぞれはその変種」
たくさんの地大根 & アブラナ科植物の花々15種の比較 - yachikusakusaki's blog
で,一回触れています.
どう見ても違うように思える野菜が,全て同じ種!それぞれは変種扱いなんです!信じられないことですが---
アブラナ属でrapaではない野菜=種が異なる野菜は
キャベツ・ブロッコリー・カリフラワー(これらは同じ種!Brassica oleracea),セイヨウアブラナ,セイヨウカラシナ 等.
こちらの方が少ないようにさえ思えてしまいます.
たまたま見つけた研究論文の前書きをお借りして,キチンとした説明を掲載しておきます.水菜と壬生菜が主役の文章ですが---
やや長文でしかも研究論文!でも,人文系の論文なので,説明がわかりやすく丁寧です.
論文名は,「水菜と壬生菜の来歴について : 文献と遺伝子から探る葉形変化の歴史」木 村 成 介. 川 勝 弥 一.京都産業大学論集. 人文科学系列Acta humanistica et scientifica Universitatis Sangio Kyotiensis (49), 161-181, 2016-03
アブラナ科は300 以上の属からなる大きな分類群で,4 枚の花弁からなる十字花を咲かせ,柔細胞の中にカラシ油配糖体(辛味成分の元)を含むのが特徴である。細胞が壊れると酵素の働きによりカラシ油配糖体から辛味成分(イソチオシアネート)が生産され,これがカラシやワサビ,ダイコンの辛味の原因となっている。
アブラナ,ナズナ,タネツケバナ,ヒメグンバイナズナ,イヌガラシなど多くの植物がアブラナ科であり,また,モデル植物として基礎研究に利用されるシロイヌナズナもこの科に属する。
アブラナ科の中のアブラナ属の植物は30 種ほどであるが,多数の栽培品種が作出されており,農業上極めて重要な分類群となっている。Brassica rapa(カブ,ハクサイ,水菜,壬生菜など),Brassica napus(セイヨウアブラナ),Brassica juncea(カラシナ,タカナなど),Brassica oleracea(キャベツ,カリフラワー,ブロッコリーなど)などが代表的なアブラナ属植物である。
春に黄色い十字花を咲かせることから,菜の花と総称されることもある。自家不和合性(ある個体の花粉が自身の柱頭に受粉しても受精や種子形成に至らない性質)を持つため自家受精せず,主に他家受粉(他の個体由来の花粉により受粉すること)により繁殖している(他殖性)。そのため,交雑(種間や品種間での交配)により形質に変化が生じやすい。交雑を防ぐためには,隔離栽培といって数百メートル以上離して栽培する必要がある。
アブラナ属の一種,Brassica rapa には特に多くの変種があり,また,野菜として利用されているものが多い。
水菜や壬生菜にくわえて,カブ,野沢菜,アブラナ,白菜,小松菜,チンゲン菜などはすべてBrassica rapa である。カブと白菜などは見た目が全く異なるので,過去には別種に分類されていたこともあったが,お互いほぼ障壁なく交配が可能であることから現在は同一種として分類されている。
水菜と壬生菜を比較すると,葉の形は全く異なり,花の形や味にも違いが見られるが,両者とも分蘖(ぶんげつ)が旺盛で1 株に数百の葉をつけるなど共通点が多い。学名は両方ともBrassica rapa var. nipposinica で同一の変種であり,壬生菜は水菜の1品種として扱われる。
「カブと白菜などは見た目が全く異なるので,過去には別種に分類されていたこともあったが,
『お互いほぼ障壁なく交配が可能である』ことから現在は同一種として分類されている」
『お互いほぼ障壁なく交配が可能である』が同一種として扱われるポイントですね.
(しかし,壬生菜と水菜は学名まで一緒なんですね!見た目はかなり違うのに)
タアサイはかなり変わった形で生育するようですね.
タアサイ - Wikipedia によれば,
茎が短く、地面を這うように横に広がる。漢字表記「塌菜」の塌はその様子から「つぶれた」という意味である。(塌について…拼音: tā、語義:「くずれる。土が崩れて落ちてかぶさる。」、日本語音読み:トウ)
には
「黄色い小花の集合花を咲かせるアブラナ科アブラナ属の耐寒性一年草の緑黄色野菜」
との説明と共に画像が.
購入した小さな6つの株?は,それぞれ1つ1つが花をつける?
実際真ん中にまだ小さいけれども,確かにつぼみが!
タアサイは「とう立ち菜」と呼んでも間違いではないと思いましたが---.いかがでしょうか?
つぼみがあるのは、私が購入したものだけかもしれませんが.