本日のクールジャパンは特別版.
世界を変えたニッポンの大発明 スペシャル トップテン
10位にランクインしたのは,今や冬の必需品.
1975年に発売された使い捨てカイロです.
選ばれた理由は,
「冬の必需品だよね」「海外でも売ってる」「仕組みが気になる」「貼るタイプが好き」
と絶賛.
日本人とカイロの付き合いは古く,江戸時代には,火鉢やいろりで温めた石を,布でくるんで使うのが一般的でした.;温石(おんじゃく)
温かい石,温石を懐に入れ,暖をとる.懐の炉だから懐炉(かいろ).
これをヒントに生まれたのが,使い捨てカイロ.
中に入っているのは,鉄粉や塩など.カイロを袋から取り出すと,鉄が酸素と反応し,さびるときに酸か熱が発生.60℃ほどの温度を保ちます.
お手軽間が受けて,世界20カ国以上で販売.
というわけで,世界の冬を変えた使い捨てカイロが第10位でした.
COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜
日本人には気づかない日本文化の魅力を再発見!
「世界を変えたニッポンの大発明スペシャル」
MC 鴻上尚史 (演出家・作家)
MC リサ・ステッグマイヤー (タレント)
COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜 - NHK
(拍手)
「というわけでね」「はい」
「まあ,そろそろというか,冬を迎えるときに使い捨てカイロは必需品ですからね.なるほど,日本人が考えましたか.偉いですね.
というわけで,今日は,スペシャル企画なんですね?」
「はい,今回は,“世界を変えたニッポンの大発明”トップテンを発表していきます」
日本在住外国人50人に,ニッポンの発明についてアンケート.
外国人が選んだ意外な大発明とは?
「荒俣さん.いかがですか?」
荒俣「外国人が選ぶっていうところがポイントですね.僕も外国旅行,昔から行ってますけど,トランジスタ(1957年 当時世界最小 トランジスタラジオ発明)とか持ってたり.皆それ売ってくれって言われました.これも発明品なのかと.我が日本のことを思い出しますよ.
どんなのが出るか?意外なところででてくるんじゃない?」
「そうですよね」
「さあ,“世界を変えたニッポンの大発明”トップテン,第九9位からの発表です」
世界を変えたニッポンの大発明.
第9位は:
今や外国人にも大人気,ニッポンを代表するグルメ,
回転ずし.
COOL JAPAN〜発掘!かっこいいニッポン〜 - NHK
「もはや,エンタメよ」「体験型グルメだわ」「世界に進出した」「安くて美味しい」
と大好評.
回転ずしを発明したのは,東大阪で立ち食いずしを営んでした白石義明さん.
時は高度経済成長期.立ち食いずしは超満員でてんてこまい.そこで白石さんが考えたのが,
「ベルトコンベヤー方式や」.
カウンターを長方形でかこみ,すすを流せば,職人は増やさず,客は倍増!早速,模型を作り実験してみると,
「なんや,曲がらへんのかい」
この形(四角い受け皿をつないだだけ)では,直角に曲がらないことが判明.これで諦めないのが大阪の商人(あきんど).
ある日子供たちがトランプで遊んでいるのを見て,
「扇型ならいけるんちゃうか」
早速作ったのがこちら!
「回転寿司」は英語でどう言う? | Weblio英会話コラム(英語での言い方・英語表現)
半円形の扇形プレートのおかげで,ご覧の通り.コンベアーを見事に曲げることに成功.
1958年,世界で初めての回転ずし店が誕生したのです.
現在,世界中に5000以上あるといわれる回転ずし店,そのほとんどの店舗で同じ形のプレートが使われています.
(外国店舗で)「超カッコイイ」「回っているとつい食べちゃうの.すごく賢い方法だと思うわ」
お寿司を楽しくした回転ずしがランクイン.
続いて第8位は,
母親と赤ちゃんを守るために作られた
「母子手帳」
母子手帳は,妊産婦を守るため,1942年に作られた妊産婦手帳がはじまり.その後,対象が乳幼児まで広げられ,母子手帳が誕生したのです.
妊娠中のママの血圧や血液検査の数値.生まれた時の赤ちゃんの体重や身長,そして,定期検診の結果などを記録することで,適切な診察ができ,母子の命が守られるのです.
その母子手帳が,現在40カ国以上で命のパスポートとして採用されています.
https://www.komei.or.jp/news/detail/20150907_17942
「母親の必需品よ」「子育てに大切だよ」「最高の発明」「使いやすくて便利」
海外で母子手帳の普及に携わった中村安秀さんです.
https://jeso.or.jp/council/aboutus/index.html
「これは,インドネシアのお子さんのための栄養のページです.絵が多くて,絵を見たら一目でこういうものをあげたら赤ちゃんにいいんだって分かる」
インドネシアの識字率を考慮し,イラストで理解できるよう,工夫.
母子感染を防ぐための内容が追加されました.
https://dual.nikkei.com/article/056/79/?P=4
大事なのは,各国の状況に合わせた母子手帳を作ること.
現在インドネシアの母子手帳は,年間500万冊が配布され,約8割の母親が愛用しています.
中村安秀さん「もっと多くの国で母子手帳が使われるようになればいいな,っていうふうに思っています.
母子を守る母子手帳.今も世界に広まっています.
続いて第7位は
2000年に現れた----
(続く)