街頭で選ばれたニュースを東京国際大学の留学生が“驚き”を基準に採点.
“驚いたニッポンのニュース”トップ25が決定.
一体何に驚いたのか?
23カ国30人の外国人がスタジオに集結.ニッポンのNewsを徹底討論
新春クールジャパン.
世界が驚いたニッポンのニュース.新春スペシャル2020.
COOL JAPAN~発掘!かっこいいニッポン~ - NHK
【出演】荒俣宏,【司会】鴻上尚史,リサ・ステッグマイヤー,【語り】日高のり子,中井和哉
第25位 春到来!桜の開花宣言,
第24位 世界初?うんこミュージアム,
第23位 愛媛県庁に謎の荷物,
第22位 コンビニ 成人誌販売中止,
第21位 “中高年引きこもり”61万人,
第20位 痴漢防止ハンコ クールジャパン新春スペシャル2020.NHKBS
yachikusakusaki.hatenablog.com
外国人が驚いたニッポンのNEWS
第19位 “柿の種”比率で大論争
去年10月,国民的お菓子柿の種とピーナッツの比率を巡り,大論争が起きました.
亀田製菓、柿の種とピーナツ 比率を「国民投票」 :日本経済新聞
発端は,
マーケティング部鈴木智子さん「54年の歴史がある柿の種は,柿の種対ピーナッツが6:4の比率(重量比)になっております.ただ,ロングセラーの商品も消費者のニーズに合わせないと,衰退してしまうと考えまして,今回HPにて投票を呼びかけました」
亀田の柿の種 私、亀田を変えたいの。キャンペーン|亀田製菓株式会社
投票で呼びかけた比率は,10:0から0:10.
街行く人に聞いてみると,
7:3男性「最初にピーナッツを食べて,しばらく柿の種を食べて,思い出したようにピーナッツを食べるっていう.自己流で,そういう風に--」
「以外とこだわりは強いですか?」「結構強くこだわってると子あります」
6:4女性「辛い中にピーナッツのマイルドさ」(連れの男性)「めちゃめちゃ真面目に答えるね」
4:6男性「柿の種いってナッツいってになるじゃないですか.最後,やっぱりナッツいきたいっすよね.なんかね」
皆さん,かなりのこだわりがあるようです.
50人に聞いたところ,7:3と4:6が同率1位(10名).果たして今後,比率は変わるのか?
亀田の柿の種 私、亀田を変えたいの。キャンペーン|亀田製菓株式会社
外国人が驚いたニッポンのNEWS
第18位 SNSで話題!進化形調味料
去年,SNSで話題になったこの緑色のツブツブ.実は調味料.
【楽天市場】田丸屋 わさビーズ ビン入り:特撰わさび漬けの田丸屋本店
食べてみると「ん〜!----ワサビです」
実はこれ,ワサビをビーズ状にした,進化ワサビ.
お寿司はもちろん,
肉料理にも使えて,カワイイと大人気.
開発したのは静岡で明治時代から続くワサビの老舗企業です.
代表取締役望月さん「日本人が本当に古くから食している食材になってます.このワサビにですね,新しい価値を生み出して新しい食べ方を楽しんで頂いて,食文化を進めたいということで,この商品を開発しました」
使うのはこの2種類の液体(映像:緑色の液体と透明な液体).
天然ワサビをペーストし,抽出したこの緑色の液体(ワサビオイル)を,海藻由来の粘りけのある液体で包み,揮発しやすい辛味成分や香りを閉じ込めるのです.
ビーズ状にする方法は企業秘密.開発に3年の歳月をかけました.現在世界中から問い合わせが殺到.ワサビの常識が変わるかもしれません.
外国人が驚いたニッポンのNEWS
第17位 外国人に人気の体験ツァーTOP30
大手口コミ旅行サイトが外国人に人気の体験ツァーTOP30を発表しました.
その上位三つがこちら.
1位フクロウカフェ,2位ストリートカー,3位人力車
https://tg.tripadvisor.jp/news/ranking/best-inbound-experiences/
など,定番がランキング.
しかし,外国人の間で話題になっているのが,第4位の体験.
「ぜひ,YUCaさんの家に行ってみたい」
「YUCaさん,カワイイ」
「YUCaさ〜ん」
外国人に人気のYUCaさんって何者なの〜?
「そこでライアンさんが実際に体験しに行ってくれています.現場のライアンさん!」
ライアン(イギリス)「皆さん,こんにちは.今日はランキング4位のスポットに行ってきます」
ライアンさんが訪れたのは,東京の下町,荒川区.
ライアン(イギリス)「ごく普通のお宅なんですが,お邪魔させてもらいましょう」
YUCaさん「こんにちは.よろしくお願いします」
こちらが話題のYUCaさん.ここでどんな体験ができるのでしょうか?
ライアン(イギリス)「何をしてるんですか?」
「ナスを切ってるんです.料理教室で〜す」
2013年に始めた料理教室.
YUCaさん「水分を抜くために塩を加えます」
参加者のほとんどが外国人.口コミサイトで存在が知られ,これまでに5000人以上が体験しました.
この日は,旅行で来たアメリカのご夫婦(Kevin&Tara)が参加.
ライアン(イギリス)「なぜ,この教室に来たんですか?」
Taraさん「日本の家庭料理を学んで,家でも作りたいからよ」
Kevinさん「日本食大好きだからね」
この教室では,ギョーザやお好み焼きなどの気取らない家庭料理が学べます.
この日作るのは.みそ汁にチキン南蛮など計7品.
(ワカメのみそ汁,チキン南蛮,焼き魚,だし巻き卵,ナスの田楽,きゅうりの酢の物,サラダ,参加費11000円税抜き)
みそ汁は,だしを取ることから始めます.
Kevinさん「これが日本のうまみだね」ライアン(イギリス)「とってもおいしい」
2人が感動したのはだし巻き卵.
Taraさん「そのフライパン.すごく欲しいわ」
YUCaさん「これはオススメです」
Taraさん「きれいに作れそう」
見た目にこだわる,日本料理ならではの調理器具です.
お次は焼き魚.」
(ガスレンジの魚焼きグリルを見て)「ウソだろ」
YUCaさん「日本では,ガスコンロをよく使います.小さなグリルがついているんです」
Taraさん「これは便利だわ」
Kevinさん「これぞ日本の台所!って感じですね.何でも揃っているのにコンパクト!」
更に
Kevinさん「すごいな!」Taraさん「本当にきれいね」
YUCaさん(食器を取り出しながら)「これがだし巻き卵用ね」
料理にあわせ,様々な形や模様の和食器.日本料理は盛り付けにも気をつかいます.
一品ずつ盛り付けるのも新鮮だと言います.
Taraさん「とってもステキ」
YUCaさんが教室を始めたのは,10年前,カナダに滞在したことがきっかけでした.
YUCaさん「現地には,意外と日本食と言ってもすしと天ぷらしかなかったんですよね.家庭料理とかなくって,あ〜海外から見た日本って,イメージがこういう感じなんだなと思って.もうちょっと,こう,私たちがふだん食べてるものとかを,きちんと紹介したいなと思って」
YUCaさんの自宅で作る家庭料理が外国人に受けているのです.
2時間後---完成です.
一同「いただきます」
Taraさん「う〜ん.最高ね」
Kevinさん「観光地だと本来の日本が味わえないけど,ここは,真の日本の日常だね」
日常を感じるYUCaさんの料理教室.
ライアン(イギリス)「ユカさん,最高でした! スタジオにお返しします!」
「うまいね」「ナイス,リポーティング」「ない,いいレポートでした」
ライアン(イギリス)「ステキな体験でしたね.一緒にスーパーで食材を買う体験もできるんだよ.そして,家で料理を教えてもらえるんだよ」
「あの料理教室.皆さん行ってみたいですか?」
「じゃあこれは,全員の意見を聞いてみましょう.それでは一斉にどうぞ」
金:行ってみたいと思う25, 赤:行ってみたいと思わない5
「ちょっと待ってよ.日本人は,その国の家庭料理を体験しようとは,まず思わないだけど,何がそんなに,こんなに金なの?」
ニッポンのNEWS
料理教室が人気の理由は?
クセニア(ウクライナ)「まるでアニメの世界に入り込んだ感じなのよ.日本にはアニメ好きが大勢来ているから,こういう体験がしたいのよ」「なるほどね」
ハファエレ(ブラジル)「観光客は本物の体験を求めているんです.これは,本当の日本を感じるとても有意義な体験なの」「そうかそうか」
リンド(イギリス)「訪れた国にもよると思うよ.日本はグルメの国として世界中に知られている.エキゾチックだ.イギリスなら興味ない」(大笑い)
リンド(イギリス)「いい意味で.日本と比べてだよ」「まあまあ.何だい?」
ジェイムス(イギリス)「ママの料理は最高さ!」(笑い)
「イギリスの人に,イギリス料理ってあんまりないねって言ったら,『僕のママの料理はすごい』って皆いうんだよね」
「さあ続きまして,わさビーズ」「はい」
「日本は,新しい形に,何ていうか,進化させるっていうか,帰るっていうか,何でこうやって昔ならではのものを変えていくんでしょうね?」
ニッポンのNEWS
なぜ日本は食材を進化させるのか?
フラビオ(イタリア)「楽しいからさ.日本はいつも新たな食材が伝統と結びついている.本当に面白い」「なるほどね」
サラ(イタリア)「飽きられないように常に新しいことを考えて,外国人向けに生み出したのよ.私は,ワサビは苦手だけど,これは挑戦したいわ」「なるほどね」
ライアン(イギリス)「まさに『改善』の精神だよね」
「イギリス人はこんなふうにいろいろ新しいのを,食い物を改良したする?」
ジェイムス(イギリス)「するよ.多分」(笑い)
「さあ,このワサビは世界ではやると思いますか?」
ニッポンのNEWS
自分の国で進化系ワサビは受ける?
金:受ける14, 赤:受けない16
「ハイケ.ドイツダメ?」
ハイケ(ドイツ)「ドイツでは可能性は低いわ---」
「あっ,ワサビがそもそもポピュラーじゃないのか」
ハイケ(ドイツ)「辛いものが苦手なの」
「あ〜そう.ジニー,オーストラリアいける?」
ジニー(オーストラリア)「オーストラリアにはおすし屋さんが多いの.きっと子どもに大人気よ」
「そう思うね.さ,ご意見番.日本の食のニュースが,注目されていましたが,いかがでしたか?」
荒俣さん「一つは,日本の食べ物って,かなり昔からですが,サプライズなんですよ.一番重要なのは.これ,茶道ね.茶道なんかのあれから来ているんですけれも.その本質は組み合わせ.不思議なものを組み合わせたら面白いものができた.
これがとても日本的で,好きなことなんです.特に家庭料理は,ただ,うまいものを出すっていうだけじゃなくって,サプライズなんですよ.
で,こういうものを体験できるから,日本の家庭料理っていうのはエキゾチシズムを越えるところがあるんですね.
むしろ,ユニバーサルなところがある.そこに今までは気付かなかった.そういうところへの関心が大きくなるきっかけになるような気がした.とても.この家庭で見学するツアーっていうのは」
「スゴイですね」
「ねえ.さあ,鴻上さんはどう思いますか?」
「日本料理を知って持って帰るっていうのは,イギリス料理はそう思わないけど,というのは,なるほど,と思いました」(大笑い)