冬空を詠んだ短歌1 大船フラワーセンターへ.冬の青空の下,木々や花々とゆったりした時を過ごしてきました.  荒れ暮らす冬の空かなかき曇りみぞれ横ぎる風きほいつつ 式子内親王  眸(め)にしみる暮れしばかりの冬空のあゐいろにして月繊(ほそ)くあり 金子薫園  冬の空澄みて深きに槻(つき)の枝いよいよ繁くいよいよ細し 窪田空穂  冬空のたかきをあふぐ眼に触(さや)りけやきの枝はこまかなるかな 半田良平  北空に夕雲とぢてうつせみの吾にせまりこむ雪か雨かも 斎藤茂吉

大船フラワーセンターへ.

青空が広がり,寒さも忘れ,ゆったりした時を過ごしてきました.

正面の花壇の花たち.

ジュラシックツリーは,植物園でしかお目にかかれませんね.

冬のバラ園.剪定と施肥の季節.

植物園の片隅に,外国から送られてきた木々を育てている一角があります

 

フウは,葉を落とし,実が目立っていました.

 

多くの種類が揃えられて梅園.半数以上の樹が開花していました.

 

冬空を詠んだ短歌1

(古今短歌歳時記より)

 

荒れ暮らす冬の空かなかき曇りみぞれ横ぎる風きほいつつ  式子内親王 式子内親王

 

さゆる夜のよかはの水の薄氷とけずなり行く冬の空かな  藤原為家 未木集

 

冬の日のほどなき空にいく度かけふのしぐれてくるる山かげ  小沢蘆庵 六帖詠草

 

(め)にしみる暮れしばかりの冬空のあゐいろにして月繊ほそ)くあり  金子薫園 白鷺集

 

冬の空澄みて深きに槻(つき)の枝いよいよ繁くいよいよ細し  窪田空穂 鏡葉

 

冬空の下に相寄りてこんもりと此の杜の樹は枝交へたる  木下利玄 紅玉

 

冬空のたかきをあふぐ眼に触(さや)りけやきの枝はこまかなるかな  半田良平 野づかさ

 

北空に夕雲とぢてうつせみの吾にせまりこむ雪か雨かも  斎藤茂吉 白桃