能登半島地震大震災発生から一週間.
被害の全容は未だつかめていません.
https://digital.asahi.com/articles/ASS1763HNS15OXIE01Y.html
8日現在,報告された死者は168人,安否不明者は323人.死者が増え続けるだけではありません.安否不明者も減るどころか,昨日の195人から,なんと128名も増えて323人.
被災一週間を過ぎても,「不明者」が大幅に増える異常な状況!
朝日新聞の記事によれば,防衛省内部からも,疑問の声が漏れ聞こえているとのこと.
https://digital.asahi.com/articles/ASS1763HNS15OXIE01Y.html
”防衛省内からは「初動を甘く見た」との声も漏れ,かつて官邸で災害対応にあたったある省の幹部は「政治主導のパワーを感じない」と話す.”
寒さが厳しくなる今後は,現在以上に悲惨な状況になることも十分考えられます.「政治主導のパワー」を全開にしていただきたいと思います.
震災の直接の死亡者に加え,「熊本地震以上の震災関連死を出す恐れがあります」(現地のNPOの方の言としてれいわ山本太郎議員が報告).
https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2024/01/07/202221
孤立状態の方は,少なくとも3000人.(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240108/k10014313821000.html
東京新聞の記事によれば,
輪島市で避難している方の避難所は8割近くが自主避難所もしくは臨時の避難所とのこと.中にはビニールハウスが避難所となっている方も.
https://www.tokyo-np.co.jp/article/301286
大きな地震と共存せざるを得ない日本.地震の被害を最小限に抑えるための責任ある公的支援が必須です.
例え,本当に初動が遅れたのだとしても,また,以下に記すように,本当に防災計画がずさんであったにせよ,今,対策が打てるのは,政府・石川県しかありません.私を含めた多くの国民が,今後の起死回生の頑張りを期待しています.
なお,今回の地震被害に対する防災計画にも疑念が生じています.(Mitsuru Nakagawa氏のツイッター)
▽2014年の国土地理院の検討会報告には,能登半島沖を震源とする地震はマグニチュード7.6の地震が起こると想定されていますが
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/daikibojishinchousa/houkoku/Data.pdf
この想定を地震被害に対する防災計画に反映させていなかった.公表されて10年経っているにもかかわらず---
そして,2012年の津波に対する地域防災計画では,この数字を先取りして用いているにもかかわらず---
「見直しを進めているさなか」とのことですが,あまりにも遅すぎる.遅れたのは原発対応のためというあらぬ?疑いがかけられてしまいます.
金沢大学の青木准教授
「石川県は2012年度に津波被害を想定した地域防災計画を作っています。想定の一つにマグニチュード(M)7・66の能登半島北方沖地震があります。ただこの地震のデータは、地震被害の想定には用いられていません。
地震被害の想定は1997年度に公表されてから更新されておらず、最大震度や具体的な被害想定が不十分な状態でした。県がまさに見直しを進めていたさなかでした」