今日も暑い1日.そして,「大暑」です.
大暑には「激しい夏の暑さ」の意味もありますが,今日から約15日間は,二十四節気の一つ「大暑」.
①はげしい夏の暑さ.夏のきびしい暑さ.酷暑.極暑.烈暑.
②二十四節気の一つ.
”「暑」とは「炎熱」の意味で,「大暑」は「炎熱の時期」という意味です.”
としていますが----,
角川字源の「暑」の字義には,炎熱はありません.
私が調べられたのはここまで.中国人に聞いてみなくては.
▽温度感覚の表現
日本
日本国語大辞典の「あつい」の語誌によれば,
・温度感覚を表わす形容詞は,上代では「あつし」 「さむし」 「ぬるし」 「すずし」の四語による体系をなしている.
・中古になって温暖系に「あたたか」,寒冷系に「ひややか」が現われ,「あつし」 「ぬるし」,「さむし」 「すずし」のそれぞれの中間の温度感覚を表わして使われるように ⇒一時六語による使い分けとなる.
・中古半ばに「つめたし」が現われて複雑化していく.
中国
https://cn-seminar.com/chinese-hot-16561によれば,次表の通り.
大暑の初日の今日,72候では,桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)となります.
日本の気候に合わせて中国の初候を書き換えたものですが---
「中国の腐草為蛍(ふそうほたるとなる)は,日本に合わないので書き換えなくては」と思ったことは理解できます.
しかし,代わりに定めた桐始結花も,日本の季節に合っていない.
桐の花が開くのは5〜6月ですから.
https://ja.wikipedia.org/wiki/キリ
https://ja.wikipedia.org/wiki/キリ
こゑひくき大暑の蟬やしんしんと木の間の闇をひろぐる如く 石川不二子 野の繭