オレガノ(シソ目第十四回/シソ科第九回) ピザやトマト料理でおなじみ.料理にパンチを加え,強くシャープな風味は,淡白な風味と強いコントラストをなし,力強く風味を増すためによく使われます.地中海沿岸の丘陵地帯と西アジアが原産で,語源は、ギリシャ語oreiganon(山の輝き/喜び).「古代ローマ人がオレガノを愛用したことで、オレガノはヨーロッパ全土と北アフリカに広まった」といわれています.精油の主成分はチモールとカルバクロール.

シソ目の植物について,簡単な解説を探してまとめるシリーズ シソ目第十四回/シソ科第九回.

 

オレガノ ハナハッカ Origanum vulgare

https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_image_slideshow&target_plant_code=537&num=2

料理への利用

ハーブ類の使い方がさっぱりわからない私でも,時々使うのがこのオレガノ.トマトベースのスープや煮物,ピザなどに加えるだけで,味がガラリと変わるのを楽しんでいます.

 

S&Bの宣伝では「さわやかな野性的な香り」「トマトとの相性抜群」

香り高くトマトとの相性が抜群.ピザ,トマトソースなどに.

さわやかでやや野性的な強い香りが特徴です.特にトマトとの相性は抜群で,ピザ,トマトソース,オムレツ,トマト料理などにおすすめです.

 

英語で'What kind of dishes should I use oregano for?'と検索すると,答えの一例は

どんな料理にもおいしさを加え,本格的な地中海の風味を楽しむのに最適なハーブ」

 

What kind of dishes should I use oregano for?

オレガノは,トマト料理,卵料理,オムレツ,鶏肉,魚料理,豚肉料理,野菜料理,ビネグレットなど,どんな料理にもおいしさを加えます.本格的な地中海の風味を楽しむのに最適なハーブです。

https://www.mccormick.com/articles/mccormick/about-oregano#:~:text=Our%20pure%20oregano%20is%20a,for%20that%20real%20Mediterranean%20flavor.

 

昨日取り上げたタイムと比較したサイト

https://www.yourindoorherbs.com/oregano-vs-thyme-differences/では,

タイムを

ローズマリー,セージ,ニンニク,タマネギ,カイエン,その他のソースや調味料と相性が良く,料理の味をより軽く,より華やかに,より香り高くすることで,料理に多くのアクセントを加える万能ハーブ」とし,

オレガノは,

「料理にパンチを加えます」

「強くシャープな風味は,淡白な風味と強いコントラストをなし,力強く風味を増すためによく使われます」
「イタリア料理,トマトベース,オリーブオイルベースの料理に使われることが多いハーブです」
としていました.
:的確でわかりやすい!

 

オレガノの歴史

きちんとした信頼性が確実は記述を見つけられませんでしたが.ハーブ販売会社のブログによれば
https://www.myspicer.com/history-of-oregano/

オレガノの原産地は、ユーラシア大陸西部から南西部にかけての温暖な地域と、地中海沿岸地域

・もともとギリシャで栽培・使用されていた.古代ギリシャでは、オレガノは毒消しとしても使えると信じられていた。

オレガノの語源は、ギリシャ語oreiganonで,「山」を意味するorosオロスと「輝き/喜び」を意味するganosガノスで、「山の輝き」を意味する。

古代ローマ人オレガノを愛用したことで、オレガノはヨーロッパ全土と北アフリカに広まった。

・中世では、オレガノは一般的に薬用として使われ,エリザベス朝時代には,幸運と健康を祈願するためにも使われた。また、睡眠中に身につけることで、霊的な夢を見ることもできた。

 

最後に改めて

オレガノの全般的な解説

https://www.britannica.com/plant/oregano ブリタニカから引用させてもらいます )

オレガノは地中海沿岸の丘陵地帯と西アジアが原産で,メキシコとアメリカの一部にも帰化している.

地中海料理には欠かせないハーブで,多くの料理の味付けに広く使われてきた.ギリシャオレガノやイタリアンオレガノなどの料理用品種は,強い香りと温かみのある辛味がある.観賞用品種は一般的に風味が淡白で,料理には適さない.

オレガノは通常,温暖な気候では常緑の小低木として栽培される.コンパクトな楕円形の葉は対生し,腺トリコーム(植物の毛)で覆われている.若い茎は一般的に四角く,毛深く,年とともに木質化する.花は小さく,房状に咲き,色は白からピンク,または淡い紫色.

どの品種もエッセンシャルオイルを含み,その主成分はチモールとカルバクロール.