スパイス(スパイス&ハーブ)について,まとめています(すでに取り上げたシソ目シソ科のハーブは省きます).
今日はオールスパイス
スパイス(スパイス&ハーブ)14
ALLSPICE.私は使ったことがありません.
しかし,不思議な名前がつけられたスパイスですね.
https://www.sbfoods.co.jp/recipe/pickup/detail/050.html
「シナモン,ナツメグ,クローブの風味を併せ持つ」スパイスとして重宝したイギリス人によって,1621年という早い時期に名付けられました.
https://en.wikipedia.org/wiki/Allspice
カリブ海の大アンティル諸島,メキシコ南部,中央アメリカ原産の植物:ピメンタ・ディオイカPimenta dioica(フトモモ科オールスパイス属)の果実を未熟な青いうちにり,伝統的に天日で乾燥させたもの.
乾燥した果実は褐色で,大きく滑らかなコショウの実に似ています.生の葉はローリエに似た質感で,同様に料理に使われるます.
原産地以外での生育がはじめできなかったようで,「発芽させるには,鳥の消化管を通過することが不可欠であることがわかった」後,他所でも発芽に成功したとのこと.
https://www.pharmatutor.org/articles/importance-of-a-spice-pimenta-dioica
https://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:196799-2
フトモモ科のスパイスとしては,オールスパイスのほかに,クローブ(フトモモ属チョウジ)があります.
欧米では,焼き菓子,肉料理,シチュー等に大活躍だそうですが,フランス料理やイタリア料理のメインスパイスとはいえないためか,日本ではあまり広がっていないようにも思います(素人の判断).
英語版ウィキペディアの解説では以下の通り:
https://en.wikipedia.org/wiki/Allspice
ジャマイカ料理の最も重要な食材のひとつ.西インド諸島では,オールスパイス・リキュールが「ピメント・ドラム」の名で製造されています.メキシコ料理では多くの料理に使われます.
北欧や北米の料理では,市販のソーセージやカレー粉の材料として,またピクルスにも使われます.
アメリカでは,パンプキンパイなど,主にデザートに使われますが,シンシナティ風チリに独特の香りと風味を与えているのもオールスパイス.
イギリスでは一般的に使われ,多くの料理に登場します.
また,オールスパイスはポーランド料理で最もよく使われるスパイスのひとつで,ほとんどの料理,スープ,シチューに使われます.
オールスパイスはスウェーデンとフィンランドの料理に欠かせません.ホールオールスパイスはスープやカレリア鍋などの煮込み料理に使われています.挽いたオールスパイスも,ひき肉のソース,スウェーデンのミートボール,ルテフィスク,様々なケーキなど,様々な料理に.
ポルトガルでは,アゾレス諸島の大きなテラコッタ鍋で煮込む伝統的なシチューにオールスパイスが多用されています.
オールスパイスは中東料理,特にレバント地方では欠かせないものであり,様々なシチューや肉料理,トマトソースの風味付けに使われています.
味・香りは次のように形容されています.使うことを怖れず,何にでも試してみて良いように思います.
「シナモン,クローブ,ナツメッグ」の香りがミックスされているような深みのあるふくよかで優しい香り(S&B
https://www.sbfoods.co.jp/recipe/pickup/detail/050.html )
果物の甘みとピリッとした風味のバランスをとることができる(マコーミック
https://www.mccormick.com/articles/mccormick/about-allspice)
https://www.mccormick.com/articles/mccormick/about-allspice#
https://www.sbfoods.co.jp/recipe/pickup/detail/050.html