昨日に続いて季節の話題で:
花の写真を撮っていたところ,シュウメイギクの葉の上に,カマキリの幼虫を発見.
何という種類のカマキリ?孵化してどれくらい?何回脱皮した?
私には見当もつきません.
しかし---
羽も持たず,とても小さいのに,いっぱしの戦闘態勢を保っている.
子供の頃,感心した覚えがありますが,それは今も変わらず.
カマキリの孵化は,季節を知る目安になるとされてきました.
今日5月25日は,二十四節季七十二候(*)では,
二十四節気「小満」の初候「蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)」
(暦上,小満/蚕起食桑は,ともに始まりの日=今年は5月21日を指しますが---)
そして,次の「芒種(ぼうしゅ)」の初候は----
「蟷螂生(かまきりしょうず)」
:かまきりが卵からかえる頃.ピンポン球ほどの卵から数百匹の子が誕生します.七十二候|暮らし歳時記
http://www.i-nekko.jp/meguritokoyomi/shichijyuunikou/index.html 芒種(ぼうしゅ)とは - コトバンク 小満(しょうまん)とは - コトバンク
しかし,二十四節季が中国から伝わった形のままなのに対して,日本の気候に合わせてまとめられたという七十二候.
「カマキリの孵化が6月」では遅いと思うのですが---.
我が家の例を見ると,4月〜5月だと思います.
(*)二十四節気
(*)七十二候
二十四節気(にじゅうしせっき)は半月毎の季節の変化を示していますが,これをさらに約5日おきに分けて,気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候(しちじゅうにこう)です.
二十四節気と同じく古代中国で作られました.
二十四節気が古代のものがそのまま使われているのに対し,七十二候は何度も変更されてきました.
日本でも,江戸時代に入って日本の気候風土に合うように改定され,「本朝七十二候」が作られました.現在主に使われているのは,明治時代に改訂された「略本暦」のものです.
ちなみに「気候」ということばは,この「節気」と「候」からできています.
七十二候に取り上げられている昆虫
ざっと調べてみたところ,
次のような5種の昆虫が72候で取り上げられています.
蝶ちょう,蚕ほたる,蟷螂かまきり,寒蝉ひぐらし,蟋蟀こおろぎ.
(他に,昆虫ではない「虫」としてミミズ)
また種は特定されない昆虫が関与したものには---
:蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく) 3月5日頃,戸を啓いて顔を出すかのように,冬ごもりをしていた生きものが姿を表す頃.
なお
七十二候で最も多く取り上げられている生き物は,もちろん植物.ざっと21種.
また次に多いのが鳥類で,8種は数えられました.
季節を知らせてくれるとされてきた虫たち.どれもかなり愛でられてきたに違いありません.
それに比べて---
我が庭では,この後,キキョウにとりつく!