昨年のクリスマス.
ドイツ,フランス,イギリスのクリスマス料理の話題を取り上げました.
yachikusakusaki.hatenablog.com
次の文章に触発されて.
「キリスト教に七面鳥は関係なく,この習慣は新しいものであった.
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だいたいドイツやオーストリア及び東欧では,クリスマスの料理は鯉などの川魚が主流で,今でもウィーンなどでは,この日ばかりは魚屋に行列ができる」
原田信男 "食をうたう"(岩波書店)
今年はその内容を再チェック.ウェブ上での情報だよりで限度はありますが,
検索のポイントは2つ:
「クリスマスに七面鳥を食べますか?」「クリスマスケーキを食べますか?」
昨日はドイツ.
yachikusakusaki.hatenablog.com
今日はフランス.
長くなるのでイタリアは別のページとします.
フランスのクリスマスフード
フランスでは七面鳥をクリスマスに食べます.しかし,最近あまり人気がないような記事も.「全ての鳥で置き換えることが可能」のようで,例えば,クリスマス時期にのみお目見えするシャポンchapon(去勢雄鳥)は最高級のディッシュの一つ.アルザス地方など,ドイツ文化の影響が強い地域ではガチョウも食べられるようです.
クリスマススイーツの代表はビュッシュ・ド・ノエル bûche de Noël(直訳 クリスマスの丸太).
▽メインディッシュ
フランスでは,クリスマスイブの遅い時間(次の日の早朝になることも)に家族で食事をするのが伝統だそうで,長い時間をかけて豪華な食事をとるとのこと.
クリスマスイブや新年の夜の遅い時間に食べる豪華な食事はレヴェイヨン(Le réveillon)と呼ばれているようです.鳥料理だけではなく,オイスターやロブスターも定番.日本人から見たら,どれがメインディッシュか解りません.
また,ぜいたくな一品といえば何と言ってもフォアグラやキャビアをさすようです.
Christmas in France -- Christmas Around the World -- whychristmas?com
Ten dishes that make up a French Christmas feast The Local Celebrate a French Christmas with roast goose フランスのクリスマス: クリスマスのご馳走とは?
Ten dishes that make up a French Christmas feast The Local
▽スイーツ
ビュッシュ・ド・ノエル はロールケーキの表面をココアクリームで覆い,そこに波型の筋をつけて、樹皮をかたどる.さらに枝を模したチョコレートや、雪を模したホイップクリームや粉砂糖でデコレーションして作られたもの.ビュッシュ・ド・ノエル - Wikipedia
またプロファンス地方の13個のデザート(Treize desserts)もよく知られていて,全て異なったタイプのフルーツ・ナッツ・焼き菓子でできているそうです.Christmas in France -- Christmas Around the World -- whychristmas?com
Traditional Christmas desserts | Food Heritage Foundation Ten dishes that make up a French Christmas feast The Local
Ten dishes that make up a French Christmas feast The Local 13 desserts in france at christmas
フランスの料理は “さすがグルメ大国” としか言いようがありません.
でも,スイーツに関しては,日本のクリスマスケーキの豪華さの方が上?
世界に誇る日本のケーキといっても過言ではない?
より正確に言えば,日本の洋菓子店の商魂,
並びに,日々改善の努力恐るべし(下記参照).
「日本のクリスマスは,明治後期から大正にかけて普及したが,その背景には商業主義があり,クリスマス料理やクリスマスケーキの商戦が盛んとなった.
日本ではアメリカ風のそれを受け継いだが,七面鳥の供給がほとんど不可能だったため,明治屋などがニワトリの料理を推奨した.
またクリスマスプディングなどの代わりに,不二家をはじめとする洋菓子店が,サンタクロースを飾ったケーキの販売に努めた」原田信男 "食をうたう"(岩波書店)