平泉成さん「いや〜暑いですね.こんな時には冷たく冷やしたキュウリで.シャキッとしたいですよね.
みずみずしいキュウリを探して旅するのは---,愛媛県西条市.
清らかなわき水があふれる水の町です.
西条市のキュウリは自慢の水をたっぷりいただいて,すくすく育ちます」
生の丸かじりをする岡崎さん「ジュワーと出てますね」
平泉成さん「岡崎さん,生の丸かじりもいいですが,実はこんな料理法もあるんです.
『火を入れるんです』
焼いたり,揚げたり.キュウリは生でいただくものと決めつけているあなた.目から鱗ですよ!さわやかな香りを楽しむスープにも.
さあ夏真っ盛り.今夜はひと味違うきゅうりをいただきます」
NHK「食材探検,おかわり日本」
はじめに岡崎さんが訪れたのは,日本料理の中田圭祐さんのお店
中田さんのレシピは,さすがに火は通しません.
でも
「キュウリは包丁の刃の入れ方一つで,いろんな美味しさが楽しめる」
「みずみずしさ,清涼感を,切り方次第で最大限に引き出すことができる」
と中田さん.
包丁を使わない方法も:
・ピーラーで縦に薄切りしたもので,茹でた豚肉を巻いてポン酢でいただく,
・包丁で叩く「たたきキュウリ」は和え物に.塩昆布とごま油でOK.
極めつけは蛇腹キュウリ.出し酢をしっかり吸わせる酢の物にはこの切り方が絶対のオススメ.岡崎さんも挑戦.
「下まで切り落とさないようにキュウリの半分から2/3ぐらいの深さに細かく切れ目を入れる.そして反対側からも切れ目を入れる」とのこと.
https://ja-jp.facebook.com/azabuhannari/ 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK
公開されているレシピは
「蛇腹きゅうりの酢の物」「きゅうりの豚味噌和え」
西条市ではパイプを地中深く打ち込むと水が湧き出すそうです.うちぬき(西条市一帯の地下から自噴する地下水)と呼ぶこの水を汲みに車で1時間かけてきた人に出会いました.
四国随一の名峰・石鎚山の伏流水だそうです.
この豊富な水の恵みを生かして,西条市では米や野菜などの農作物の栽培が盛ん.
中でもキュウリは四国有数の産地となっています.
岡崎さん「立派,大きい」
きゅうり栽培50年の日野義幸さん「水は地下から吸い上げて与えています」
こんな立派なキュウリが育つのも水のおかげ.石鎚山からの水を惜しむことなくたっぷり与えるんだそうです.畝の間が,まるで小川みたいになるほどに.
そしてもう一つの効果も.
日野さん「冷たいでしょ.年間通じて16度.冷たさがあるから根腐れもせん.人間もおいしい水飲みたいけど,作物も飲みたい」
農家直伝のおふくろの味「きゅうりのビール漬け」
飲み残したビールで作るそうですよ.
そして,「きゅうりのしょうゆ漬け」では,炒めたキュウリを使います.
<材料>(きゅうり2本分)
きゅうり(2本)、ごま油(大さじ1)、砂糖(大さじ2)、酢(大さじ1)、しょうゆ(大さじ1)、みりん(少々)、たかのつめ(少々)、しょうが(お好みの量)、ごま(少々)
<作り方>
(1)きゅうりを叩き棒で割らない程度にたたき、その後、一口大に乱切りする。
(2)フライパンにごま油を入れ、きゅうりがしんなりするまで炒める。(目安時間:5分)
(3)ボウルでしょうゆ・酢・砂糖・みりん・しょうが・ごま・たかのつめを混ぜる。
(4)ボウルに、炒めたきゅうりを入れ混ぜる。
(5)ボウルのまま冷蔵庫に入れ粗熱をとる。
※ 粗熱をとって、すぐ頂くことができる。味染みをよくしたい場合は1~2日間漬けておく。
西条市にある世田薬師.キュウリにまつわる珍しい風習が残っています.
きうり封じという加持祈祷:
「江戸時代より300年間の永きにわたって当山に伝わる秘法のきうり封じは、年に一回、夏の真っ盛りの土用丑の日に、きうり(胡瓜)に身代りになって頂き病を封じ込めるご祈祷です。難病も三年間続けて「きうり封じ」のご祈祷を行うと、病気の『ね』が切れると言われるほどの効力を持つ特別な秘法なのです。土用丑の日前夜には、柴灯大護摩がたかれます」厄除け愛媛・四国|きうり封じ、厄除け厄払いは【世田薬師】栴檀寺
岡崎さんが次に出会ったのは,西条市の野菜ソムリエ,年森恭子さん.
教えていただいたレシピは,なんと,
「きゅうりフライ」「きゅうりの肉詰め」「きゅうりの煮びたし」
冒頭の平泉成さんのことば「焼いたり,揚げたり.キュウリは生でいただくものと決めつけているあなた.目から鱗ですよ!」の通りの料理です.
きゅうりの肉詰め
http://www4.nhk.or.jp/okawari/84/
<材料>(きゅうり2本分)
きゅうり(2本)、豚ひき肉(150g)、卵(1個)、パン粉(大さじ2)、塩こしょう(少々)、小麦粉(少々)、ナツメグ(少々)、油(適量)
<作り方>
(1)きゅうりを縦に2分割し、スプーンできゅうりの種をくり抜き、一口大に切る。※ここでくりぬいた部分は残しておくこと。
(2)きゅうりに塩こしょう・小麦粉を振る。
(3)ボウルに、(1)でとったきゅうりの中身部分を細かく刻んだものと豚ひき肉・パン粉・とき卵・塩こしょう・ナツメグをいれて混ぜる。
(4)きゅうりに(3)を詰める。
(5)フライパンに油をひき、肉の面を中火で5分ほど蒸し焼き。
(6)裏返して、強火で1分焼く。