寒さに耐えて,糖分をたっぷり蓄えた白ネギ.
東京西麻布の料理人,古川弘英(こうえい)さんが一工夫加えた「古川流 焼きねぎ」をいただいた岡崎朋美さん.
冬の白ネギ(1)“食材探検おかわり!にっぽん” - yachikusakusaki's blog
冬の白ネギ(2)
更に一手間かけた「古川流 焼きねぎとまぐろのぬたあえ」は絶品.
:映像を見ただけで確信できます!
今回のレシピ - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK⇒(バックナンバー - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK)
手間もかからず,誰でも作れそう.
(1)マグロの刺身を焼きねぎと同じ程度の大きさに切り,軽く湯引きする.
(2)ボウルに,白みそ,砂糖、酢を入れてかき混ぜる.
(3)レモンの絞り汁を入れて混ぜる.(一工夫⇒ネギの甘みを引き立てる!)
(4) 焼きねぎ、マグロを入れて、崩れないようにやさしく合える.
岡崎朋美さん「ぜいたくですね.おネギの甘さと酢味噌のまろやかさがちょうどいい.おネギって脇役っぽいですけど,マグロと対等に--」
古川さん「マグロに負けないぐらいのネギの甘みがあるので,いい組み合わせだと思います」
辛口の熱燗といただいた岡崎さん「ん〜!いや,いいですね.おいしい」
古川さん「ネギの甘さと,酢味噌のさっぱり感が辛口の熱燗にすごく合うと思うので」
12月12日NHKBS“食材探検おかわり!にっぽん” 「白ネギ〜埼玉県〜」
岡崎さんの白ネギづくしの旅は,東京の下町,北千住から.
極上品「千住葱」を専門に扱う創業80年の仲卸「葱茂」.江戸野菜 葱茂の千寿葱 扱うネギの糖度は18度!マンゴーより多いとか.
女将のオススメは,ネギだけの天ぷら.天つゆも塩もつけずそのままが美味しいそうです.
今回のレシピ - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK⇒(バックナンバー - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK)
かつお節と昆布だしのしゃぶしゃぶも.だしは控えめにしてネギの甘さを際立たせるそうです.
続いて,訪れたのが,千住葱の生産地でもある埼玉県上里町.
埼玉県 都道府県から地図を検索|マピオン https://www.pref.saitama.lg.jp/b0905/nosanbutu/negi.html
埼玉県は,昨年のネギ収穫量全国2位.
赤城山の見える上里町,本庄市,美里町で,明治の初めから栽培されているそうです.
ネギ農家柳井さんの畑で,夏から数センチずつ何回か土寄せした白ネギを収穫した岡崎さん.
柳井さんのお薦めは「一本そのまま豪快に焼いた焼きネギ」.
ネギの原産地は中国といわれ,日本には奈良時代には伝わっていたそうです.
そのおいしさは世界にも広がり,イギリスのウェールズでは,日本に負けないぐらい愛されているとか.
ウェールズのネギは日本のネギとは種が異なる「リーキ」で,ウェールズの国章となっています!(⇒下記参照).
番組では特に区別せず.味は同じなのでしょうね.収穫場面の映像でも葉先は切って,白い部分を残していました.
日本在住50年の長島キャサリンさんが紹介したのはウェールズの代表的郷土料理カウルケニン(Cawl cennin).カウルはスープ,ケニンは長ネギ(リーキ)の意.
もちろん日本の白ネギを使ったレシピでした.
今回のレシピ - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK⇒(バックナンバー - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK)
たまねぎ、白ねぎ、じゃがいもの順にバターでよく炒め,水を加えて30分ほど煮たあと,軽くミキサーにかけ(番組では省略),牛乳を加えて更に30分ほど煮てできがり.
味付けはバターの他は塩味のみ.
「シンプルで素朴な味なので毎日飲める」とは息子の源さん.
もちろん原産地とされる中国でもネギは重要な食材.
岡崎さんは,台湾出身陳高生さんから,ネギパイ「葱油餅(ツォンユーピン)」の作り方を教わりました.
葉の部分も使い,ラードと一緒に生地に挟み込むことで,香りと味を引き出しているのはいかにも中国流.
今回のレシピ - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK⇒(バックナンバー - 食材探検 おかわり!にっぽん - NHK)
ウェールズの国章リーキ(リーク leek)
https://teawithmarykate.wordpress.com/2010/02/28/celebrate-st-davids-day-inspiration-from-tea-with-mary-kate/
1ポンド硬貨は,水仙ではなくリーキが採用されています.水仙より上ということ?
http://www.geocities.jp/tozzer/vegi/leek.htm http://www.specialtyproduce.com/produce/Leeks_113.php
ウェールズのナショナル・デー、聖デービッドの日(3月1日)には,ラッパズイセンやリーキ(ポワローネギ)を身につけて祝います.ウェールズ 聖デービッドの日|Britain Park - 英国政府観光庁 -
もちろん,プリンス・オブ・ウェールズ,チャールズ皇太子も.ここでも水仙ではなくリーキが胸に!
(ただ,ウェブ上の画像を捜した印象からですが,子供や女性は黄水仙の方が好みのように見えます)
ww.express.co.uk/news/uk/647883/St-David-s-Day-Leeks-Celebrations-Wales-Welsh-National-Day-March-1-Daffodils https://teawithmarykate.wordpress.com/2010/02/28/celebrate-st-davids-day-inspiration-from-tea-with-mary-kate/
リーキ(西洋ネギ)がウェールズの国章となった逸話は数多く存在します.
OnWales | Wales-Japan ウェールズ政府公式サイトによれば,
有力な説としては,ウェールズの守護聖人セント・デイヴィド(St David)が,アングロサクソン人との戦闘前に敵・味方を簡単に見分けるため,リーキを帽子につけるようブリトン人に助言したことが由来ではないかと言われています.
黄水仙とリーキを表す単語が,ウェールズでは同じです.この言葉の混同によって,リーキと黄水仙の両方が幸運にも国家を象徴する国章として採用されることになったのです.