ヒメヒオウギズイセンが咲いています.そして,その隣にはユリの‘カサブランカ’が.
大きくなってきたジンジャーリリーの葉に囲まれながら.
この「ヒメヒオウギズイセン」
かなり以前から庭に“蔓延って(はびこって)”いたのですが,名前がずっと分かりませんでした.
今でもこの名で良いのか,ちょっと不安.
みたところ同じ植物が,園芸店では「スズランヒオウギ」という名前で売られていました.しかし,ネットで検索してみると----.
同じ花をはっきり「スズランヒオウギ」としているサイトは1件!
というわけで,二時間ぐらいかけていろいろ探して,やっと「ヒメヒオウギズイセン」がより正しそう,と判断.
この判断が正しければ--- 属の名前「クロコスミア」.
たくさんの園芸種があるようです.
クロコスミアとは - 育て方図鑑 | みんなの趣味の園芸 NHK出版 によれば,
クロコスミアは,モントブレチアやヒメヒオウギズイセンの名前で古くから栽培され,親しまれている花です.
細長い剣状の葉が群生し,夏に色鮮やかな花が穂になって咲きます.性質が強く,よくふえるので,野生化したものが各地で見られます.
クロコスミア属には7種があり,
最も一般的なのは,クロコスミア・オーレア(ヒオウギズイセン,Crocosmia aurea)とクロコスミア・ポトシー(C. pottsii)の交配種のクロコスミア・クロコスミイフロラ(ヒメヒオウギズイセン,C. × crocosmiiflora)です.
(1879年フランスで開発されたそうで,かなり有名な園芸種のようですね モントブレチアとは - 植物図鑑 Weblio辞書 )
品種も多く,その数は300以上もあります.地下には球根(球茎)があり,地下茎を伸ばして,その先端に新しい球根が毎年1個ずつできてふえていきます.これが3~4年分くらい枯れずに残るので,団子が連なっているように見えます.冬は休眠する春植え球根ですが,植えっぱなしでほとんど手がかかりません.丈夫な宿根草として扱われ,緑化材料としても利用されています.
球根の様子もピッタリ.強さもハンパではありません.ただ栄養・光りが足りないところでは花が付きにくいような気がしています.
植物分類としては Crocosmia - Wikipedia
単子葉類 monocots
キジカクシ目 Asparagales
アヤメ科 Iridaceae(亜科 : Crocoideae)(連 : Freesieae)
クロコスミア属(ヒオウギズイセン属) Crocosmia
(アヤメ科の中では,クロッカス属,フリージア属,グラジオラス属に近く,アヤメ属とはやや離れているようです)
そして,隣で咲いているユリは
単子葉類 monocots
ユリ目 Liliales
ユリ科 Liliaceae
ユリ属 Lilium
系統樹を調べてみると,
ユリ目とキジカクシ目は,なんと隣に位置していました!
写真のユリ,カサブランカ.
園芸種で最も広く出回っているものの一つ.とても大きな花を咲かせます.
一方,花は咲かないか!
とずっと待ち望んでいるのが,ササユリ.
なかなか咲かないとは聞いていましたが,タネをまいて4年目になるのに,毎年芽を出すだけで花は咲かせてくれません.
初めに花としてもらった鉢.やや大きくなるものの,こちらも花の気配はなし!
関東では無理などということはないでしょう?
来年には,こんな花が咲く事を期待---