ラナンキュラスが,次々花を咲かせはじめました.
育てたのは初めてです.立派な花で,園芸店での人気も高い花.やや高価なのが難点ですが---今回は,私の勘違いでもっと安価な植木鉢の価格と間違えて店員さんに購入を申し出て,後から値段を知って----でも勢いで買ってしまいました.
このような八重咲きの大輪種が出回ってから世界中で人気が出たそうで,サカタのタネによれば,改良したのは,日本人だとか.
sakata-tsushin.comラナンキュラスの仲間は北半球に400種の分布があります.
その中で球根を作るものは少なく,ほとんどのものが宿根草です.
球根を作るのはトルコとその周辺原産のアジアンティック種で,これが16~17世紀にヨーロッパに紹介され,それをもとに改良されたことに始まります.日本へは明治の中頃に渡来していますが,花径も小さく花弁数も少ないものでした.
そして,それがつい最近まで作られていましたが,
1960年代後半に日本で作られた「ビクトリアストレイン」が発表されると,ラナンキュラスのイメージは一変しました.花は今までの2倍以上も大きい巨大輪で,花弁数の多い完全な八重咲きとなり,見事な鉢物として人気が高まりました.
上の解説にあるアジアンティック種は,
学名Ranunculus asiaticus.
和名はハナキンポウゲとのこと.(英語ではPersian Buttercups)
Ranunculus asiaticus - Wikipedia
園芸種は基本的にはRanunculus asiaticusの改良種ビクトリアンストレインと言うことですね.
ラナンキュラスと検索すると見事な花の画像が沢山並んでします.
ラナンキュラスRanunculus は属名で,和名ではキンポウゲ属にあたります.
そして,キンポウゲという種名は,正式名ウマノアシガタの別名.
キンポウゲ
(ニッポニカ キンポウゲとは - コトバンク)ウマノアシガタとも。日本全土の日当りのよい草地にはえるキンポウゲ科の多年草。葉は5角状円心形で,長さ3〜7cm,深く三つに裂け,あらい鋸歯(きょし)がある。花は春,長い小柄上に上向きに咲き,黄色5弁で径15〜20mm,花弁の表面には光沢がある。のち金平糖状の集合果を結ぶ。葉の形からこの名が出た。栽培品に八重咲のものがあり,キンポウゲ(金鳳花)の名は本来はこれを指すともいう。
キンポウゲ属でよく知られた花に,バイカモ梅花藻があります.キンポウゲとは似ても似つかないような水生植物ですが,美しい花を咲かせます.
ニッポニカによれば,
キンポウゲ属は世界に約550種あり、日本には27種が自生し、水生で花が白色のバイカモ類と、陸生で花が黄色のキンポウゲ類の2群がある。