五月雨の晴れ間を詠んだ短歌  今日も雨はふらず.時にお日様も.散歩で出会つた花は,夏の花:夾竹桃,マドンナリリー,グラジオラス,リアトリス,向日葵. 五月雨の小止(おや)む晴れ間のなからめや水の嵩(かさ)ほせ真菰刈る舟 西行  いつしかとそともの樗(あふち)花散りて五月雨晴るる程もみえけり 塙保己一  五月雨の晴れまを乞ひて一つだに星のかげこそあふぎもとむれ 大隈言道  冬の日の疾風するにも似て赤きさみだれ晴の海の夕雲 与謝野晶子

今日も梅雨空ながら,雨はふらず,時々晴れ間も見える1日でした.

夕方散歩では,境川沿いに片瀬教会まで.キョウチクトウが咲き始めていました.

川の土手には,かなり立派な花が.どなたか世話をする方がいるのでしょう,肥料無しにはここまで大きく咲かないように思います.

ワスレグサ.

マドンナリリー(多分),別名ニワシロユリ.

グラジオラス.

 

リアトリス(多分).初めて会いました.キク科ユリアザミ属で和名はキリンギク.キク科の中では,ヒヨドリバナに近い植物のようです.

ヒマワリが満開でした.こちらは個人のお宅の庭.



 

江の島弁天橋からの富士は,今日も見えませんでした.梅雨明かりはさしていたものの.

短歌では,梅雨の合間の夕方の日を梅雨明かりというようですが(上記の使い方が良いのかどうか分かりません),梅雨の晴れ間は,はっきりと「五月雨の晴れ間」などと詠まれてきたとのこと.

ご存じのように,

梅雨は,ほぼ旧暦5月に重なるので,梅雨時に降る雨は五月雨.今日6月26日は,旧暦ではまだ5月21日です.

一方の五月晴れ.現在は新暦5月の晴れた日に使うので,五月雨と対となる言葉になっていません.

 

五月雨の晴れ間を詠んだ短歌

(古今短歌歳時記より)

 

五月雨の小止(おや)む晴れ間のなからめや水の嵩(かさ)ほせ真菰刈る舟  西行 山家集

(なかれめや:きっとあるだろう.水の嵩干せ:水位を下げなさい)

 

五月雨の雲の晴間に月さえて山ほととぎす空に鳴くなり  賀茂成保 千載集

 

いつしかとそともの樗(あふち)花散りて五月雨晴るる程もみえけり  塙保己一 松山集

 

五月雨の晴れまを乞ひて一つだに星のかげこそあふぎもとむれ  大隈言道 草径集

 

冬の日の疾風するにも似て赤きさみだれ晴の海の夕雲  与謝野晶子 舞姫

 

 

 

昨日,大船フラワーセンタで,アーティチョークの花を初めて見ました.